第19話 楽園の地

 正直、俺はこの世界を侮っていた。

 荒れ果てた地、中世ヨーロッパらしい石造りの城、文明レベルもどうせそんなくらいなもの、と思っていたことは否定しない。

 が、しかし。この研究棟の中に入ってからは、まさしく棟の外とは文明レベルが一段階違う。

 入室制限のセキュリティである「正義の壁」のみではなく、昇降機にも武器探知の魔法スキャナーが備えられている。魔法で動く昇降機を出たら何となく近未来的な、そこかしこに魔法の光が灯っては走る内装。フォンス、マティルダ、パウリーナが一度自室に戻って着替えてきたが、研究中に身につけるらしい制服も、素材こそ簡素ながらどこかスタイリッシュだ。

 一気に、高度な魔法が身近にある世界に放り込まれて、俺は少し頭がくらくらしていた。

 そんな俺を見て笑いながら、ラーシュは白衣の裾を床に引きずりながら、これまた魔法で動く結界を開ける。これも魔力紋を感知して開くタイプで、レオンや俺には開けられないんだそうだ。


「ここが僕達の仕事場である研究室。ここで新しい魔導器具の開発をしたり、術式の改良をしたりしているんだ」

『へー……ん? 部屋の中に誰か』


 そう話すラーシュに続いて中に入り、部屋の中を見回す。

 と。いろんな形をした器具や試薬、イナクサの紙やペンが乱雑に置かれる研究室の中に、一人の人物がいた。

 長い白髪の、背の高い肌人種ネイキッドマンの老人。枯れ枝のように節くれ立って、皮膚にしわが寄った指。鋭く光り、老いを感じさせないアメジスト色の瞳。口元の長い顎ひげ。

 その紫色の瞳が、入室してきたこちら側を向く。


「ん?」

『げっ、ジジイ』


 そこにいたのはまさしく、『薄明の旅団』首席、ディーデリック・ファン・エンゲルであった。

 不倶戴天ふぐたいてんかたきと思わぬところで顔を合わせ、思わず身を強張らせる俺。

 この人物の野望をついえさせようとし、魔物化して使い魔にした俺のクラスメイト達の封印を解いて回っていることを、俺が特に知られたくない人物でもある。

 まさか、ラーシュにその・・話をしようとしたタイミングで、居合わせるだなんて。

 目を引ん剥く俺とレオンに、老爺は小さく鼻を鳴らしながら声をかけてきた。


「なんじゃ、レオンに小僧も一緒ではないか。呼びに行く手間が省けたというものじゃな」

「食堂で声をかけてもらって同行させました。それにしても、お早い到着ですね、ディーデリック老」


 ディーデリックの発した言葉に、ラーシュはちっとも動揺しない。この場に既に彼がいることに驚いていはするものの、いること自体に驚きはないようである。

 共同研究者という話は聞くし、そんなにこの老人はこの場所に予告なく来るのだろうか。意外だ。


「え、えぇと……」

『おいラーシュ、どういうことだよ。なんでジジイがここにいて、しかも俺を待ってた風に言うんだ』


 レオンが言葉に詰まりつつ一歩身を引き、俺が鋭い目つきでラーシュを睨みながら思念を飛ばすと、ラーシュは皮肉っぽく俺に向かって笑った。


「そりゃもちろん、僕がお呼びしたからさ。レオン達をこの後呼ぶ予定だったのも本当。本当はこっちで、レオンの声紋を石板に登録してから呼ぶつもりだったけど……実際に手間が省けたから、よしだ」


 その言葉に、俺はますます目を見開く。

 この場に俺とレオンが来るのは既定路線だった、ということか。ディーデリックとこうして顔を合わせることも。

 どういうことだ。まさかとは思うが、俺達から声をかけることを見越して、罠に嵌めでもしたのだろうか。

 だんだんと頭が混乱してくる俺の耳に、老人の声が突き刺さる。


「小僧」

「キュッ……(うっ……)」


 その言葉に、俺は今度こそ身が竦んだ。

 わざわざ「小僧」などと呼ぶんだから、間違いなく俺の事を言っているに決まっている。

 どんな言葉が飛んでくるのか、飛んで来た言葉にどう返そうか、俺が身構えていると。


「主人を……レオンを、困らせてはおるまいな?」

「……ウ?(……ん?)」


 次いで投げられた言葉を聞いて、俺の喉から間抜けな音が漏れ出た。

 なんか、思っていたのと、違う。

 俺が戸惑っていると、俺の反応など眼中にないという様子で、どんどんディーデリックは言葉をぶつけてきた。


「小僧の記憶と人格がどうあろうと、使い魔である以上主人の命令は絶対だ。自らの主人をないがしろにするならば、すぐにでもその身体を封印してやるゆえ、覚悟せよ」

「キュ……キュウ(お……おう)」


 なんか最後の方が脅し文句にも聞こえた。

 鳴き声を返しつつ頷くと、彼はそれで満足したらしい。ラーシュとなにやら言葉を交わし始めた。

 その様子をぽかんと見つめながら、レオンにおずおずと思念を飛ばす俺だ。


『レオン、これって』

『単なる忠告だから、そこまで身構えるなよ……人間の頃の記憶が残っているからって、俺に反抗するんじゃない、って言いたいのさ』

『そ、そうか……』


 レオンの言葉を聞いてからも、俺はどうにも心配が拭えなくて、目の前でラーシュににこやかに話しかけるディーデリックに視線を向けた。

 あの老爺の中では、俺はレオンと使い魔の契約を結んで、人間の人格と記憶を保ったまま支配下に置かれている、ということになっている、はずだ。その上でレオンと共にカトーの配下に入り、農場と牧場の仕事に当たっている、とも。

 しかし実態は農場と牧場の仕事もそこそこに、カトーどころかその配下の団員まで味方に引き入れ、あまつさえ元人間の使い魔の人格の封印を解くべく動いている、というのだから、我ながら始末が悪い。

 こんなもの、獅子身中の虫にもほどがある。いくら俺が、か弱く小さなカーバンクルであったとしてもだ。


「しかし、何故ですか? ディーデリック老がわざわざ、俺とニルをご指名で研究室にお呼びになるとは」


 ともあれこのままでは話も進まない。レオンが一歩踏み出しては、ディーデリックへと問いをかけていく。それに応じ、頷きながら彼は顎ひげを触った。


「ラーシュからの提言があったのじゃ。『パラディーサヤ・・・・・・・』への道を探すのに、小僧の記憶が封印されずにいることが役に立つだろう、とな」


 そう告げながら、レオンの肩に乗る俺へとディーデリックは視線を向ける。再びびくりと身を強張らせる俺をよそに、レオンが小さく口角を下げた。


「『パラディーサヤ』?」

「古代ヴァグヤ語で『楽園』という意味の言葉さ。僕とディーデリック老の間で、あちらの世界をそう呼称することにしている」


 レオンの問いかけに答えるのはラーシュだ。

 彼曰く、魔法の詠唱文句に使われている言語は「古代ヴァグヤ語」という古い言語だそうで、今でも符丁ふちょうや合言葉などに使われることがあるらしい。

 楽園。なるほど、言い得て妙だ。

 内心で頷く俺を優しく撫でつつ、レオンが口を開く。


「なるほど……それに、ニルの記憶が、表層にあることが、役に立つと?」


 レオンの発言に、大きく二人は頷いた。

 ディーデリックもラーシュも、俺達の元いた世界への道を作るべく、日々研究と解析に励んでいる。クンラートの魔法の解析は部下たちに任せ、彼らはまず「召喚された俺達の記憶」から、目的の世界の情報を得ようとしたらしい。


「記憶と人格を封印した元人間の魔物は、『夢』という形で、断片的に人間だった頃の記憶を、表層に発露させることがある。マディルダのトルディやアンシェリークのクィンテン……人格を消さずに残した使い魔を使い、パラディーサヤにいた頃の記憶を取り出し、解析してはいるが、如何せん常に現れるものでもないゆえに、効率が悪いのじゃ」

「そういうこと。ニルだったら常に人間の人格が表に出ていて、記憶も丸ごと保たれているから、好きなだけ・・・・・、パラディーサヤの情報を取り出せるんじゃないか? と、そう思ったわけなんだ」


 頷きながらも、ディーデリックがゆるゆると頭を振って、ラーシュも小さく肩を竦める。どうやら現時点で、解析作業は難航しているらしい。人格が封印されているのだから、さもありなん。

 マティルダの使い魔や、アンシェリークの使い魔が元人間で、人格を上書きされずに残されているという事実に内心で安堵しながら、レオンがホッとした表情を見せた。


「そういうことですか……」

『えー……なんか俺、すごい都合のいいものみたいに扱われてないか? そういうこと言って協力させて、クンラートみたいに斬首延命して四六時中情報引き出し放題、とかなったら、嫌なんだけど』


 対して俺は、殊更に渋い顔だ。

 別に情報を引き出すのだったら、クンラートにそうしたように首をちょん切って延命措置を施し、好きなだけ引き出すなんて芸当も、出来ないわけではないはずだ。そこまでしないにしても、俺の身体を拘束して脳の中身を一切合切引っ張り出すことも、やろうと思えば出来る気はする。というか、ここの連中ならやる気はする。

 しかしラーシュは、笑いながら左手を軽く振った。


「大丈夫大丈夫、内容を念話で聞き取りもしたいから、そうなると封印も斬首延命も都合が悪い。生きて思考していなきゃね。

 それに使い魔登録されている以上、君は立派にうちの旅団の一員だからね。レオンという主人もいる。レオンが首を縦に振らない限りは、君の自由を剥奪することは出来ない。安心していいよ」

『そう、なのか……? レオン、大丈夫だよな? 俺をジジイに売ったりしないよな?』

『しないから、安心しろって』


 ラーシュの発言に何やら含みがあるように感じて、思わず俺はレオンに縋りついた。レオンが首を縦に振ったらと考えると、とても怖い。すぐさまに否定してくれたから、少し安心したけれど。

 レオンの頭に前足を乗せて縋る俺と、それを何とか引き剥がそうと手を入れるレオン。そのやり取りを眺めながら、ディーデリックが小さく咳払いをした。


「時間が惜しい。早速始めたいが、よいか?」

「そうですね、始めましょう。ニル、こっちおいで」

「キュウ……(おう……)」


 ラーシュにも促され、俺はレオンの肩から飛び降りた。床の石材に自分の顔がうっすらと反射する。

 小さな身体でてくてく歩き、俺が飛び乗ったのは研究室の奥に設置された石床だ。うっすらと魔法陣が彫り込まれており、何らかの魔法を発動させる媒体であることは間違いない。

 ラーシュは魔法陣の中心、八角形が三重に描かれた場所を指し示した。


「はい、じゃあそこの魔法陣の中心に座って。これから障壁を張るからね、他の人は入らないで」


 俺がその場所に腰を下ろすと、ラーシュか誰かが魔法を発動させたのか、床の魔法陣が淡い桃色に輝きだした。それと同時にラーシュの、詠唱文句を唱える声が聞こえる。


『ビッティヤ! さえぎれ! キヤンナ・カヴァヤ、ラーシュ、ディーデリック、ニル! 輪に加えよ!』


 詠唱文句が終わると同時に、俺の脳内には光が差し込み、俺の視界を淡く光る結界が覆った。ちょうど魔法陣の外周を囲むように、結界がスクリーン上に張られている。

 それにしても、魔法を二種類同時に発動させたように見えた。熟達すると、そんなことも出来るようになるのか。


『おぉー……』

「念話疎通よし、術式の動作も問題なしだ。ニル、いいかい? ここから君の『記憶・・』を投影・記録させてもらう。

 四日前……君がパラディーサヤから召喚される瞬間より、前の事だったら何でもいい。家族の事でも、日々の生活の事でも。好きに思い出してくれ」


 ラーシュの言葉に、俺はごくりと唾を飲み込んだ。

 これから俺の思考は、この面々の前につまびらかにされる。俺の思い出したこと、考えたことが、残らず明かされ、しかも記録される。

 まさしく頭を覗かれる事態に俺が少し恐れていると、ぴしゃりと抑えるようにディーデリックの声がする。


「言っておくが、記録されているからといつわりを想像しようとしても無駄じゃぞ。直接思考を読み取るのでな」

『分かってるよ……じゃ、やるぞ』


 彼に向かってぶっきらぼうに、思考で返事を返しながら、俺は記憶の糸を手繰り寄せた。

 四日前、ヴァグヤバンダに召喚される前、教室の床が光る前のことを思い出す。

 と、その映像がまるで撮影したスクリーンショットのように、パパパ、と結界上に掲示された。映し出された俺の記憶、教室の風景に、その場の全員が感嘆の声を漏らす。


「「おぉ……!」」


 その、感動を露わにした声に、俺はおや、と疑問を呈した。

 まだ本題・・には入っていないはずだ。今映っているのは授業中の教室の中、根木先生による英語の授業風景。目新しいものなど、無いと思うのだけれど。

 しかし俺の予想に反して、ディーデリックにもラーシュにも、なんならレオンにもこの光景は感動ものであったらしい。


「なんと精密、なんと荘厳……!」

「見てくださいディーデリック老、少年少女たちの手元にあって、文字らしきものを書いている……あれは紙なんでしょうか? 随分と白く見えますが……ニル、この場所は?」


 口々に、床板の素材はなんだの、机の脚の素材はどうだの、外壁のコンクリートはどうなっているだの、校舎の作りやら教室内の小物やらに目が向いては感動を語り合っている。そういえばディーデリックは技師でもあったっけ。イナクサ製の紙も、地球のわら半紙みたいに茶色がかっているし。

 ラーシュの問いかけに、座ったままで小さく首を傾げながら俺は言う。


『俺達の通っている学校の風景だよ。授業中の風景……召喚される直前まで、俺達四十人はこうして勉強していたんだ』

「勉強をか……こんな立派な建物の中で」


 この場所は勉強をする場所だ、と知ったディーデリックが、長い溜め息をついた。

 どうやらヴァグヤバンダの基準に照らし合わせると、俺達の母校、陽明館中学校ようめいかんちゅうがっこうの校舎も、天上界の建物のようになってしまうらしい。ちょっと、恥ずかしい。


『俺達の世界、というか俺達の暮らしていた国では、十五歳までは学校に通うことが義務付けられているからな。でも何だかんだ言って、そこからさらに別の学校に通って、大人になるまで勉強を続けるやつがほとんどだ。

 うちの学校は……私立だけど、校舎そんなに新しくなかった気がするな? 建ててから三十年は経っているんじゃなかったっけ』

「三十年……!!」

「それだけの長い間で崩れもしない、こんなに堅固な柱や壁を……」


 すっかり感心しきりで、俺の記憶の中に映る学校の校舎に見入るデ・フェール人たちだ。


「(あー……そういえば召喚された日は三時限目の授業中に召喚されたから、昼飯を学校で食い損ねたんだよなー……くそっ)」


 頭の中を覗かれて、母校を大絶賛されていることにむず痒さを感じながら、ぼんやりと俺がそんなことを思い返していると。

 途端に、目の前の結界に次々と美味しいものの写真が貼り出された。カレーライス、きつねうどん、ラーメン、かつ丼。その輝かんばかりのごちそうと、昼休みで賑やかな学食の風景写真に、ディーデリックもラーシュも、明らかにおののいた。


「うおっ!?」

「ニル、なっ、何だいこのごちそうの山は!?」


 ぷるぷる震えながら映し出された写真を指差すラーシュだ。その後ろでレオンなど、開いた口からよだれが垂れている。みっともないぞ。

 あまりの驚きぶりに若干引きながら、俺は結界に映った写真に目を向けた。


『えっ、えーとこれは……あー、うちの学食だ。要するにここの旅団の食堂みたいなもん。うちの学食、唐揚げカレーが美味くてさー。召喚された日の昼飯も唐揚げカレーにしようと思ってたんだよな』

「食堂の、食事だと……!?」

「カスペルが年に一度、全身全霊をもってして作る年始の祝宴料理しゅくえんりょうりよりも豪華では!?

 ニル、あの、この『カラアゲカレー』とやらはどのくらいの値段で、どのくらいの頻度で食べていたんだい!?」


 俺の言葉に、ディーデリックの顎がすとんと落ちた。

 それは、そうだろう。俺もこちらの世界に来て、何度もこの城の食堂で食事を取ったから、言わんとすることは分かる。

 この城の食事もかなり上等なものだと思うし、実際カスペルが辣腕らつわんを振るってくれるおかげで美味しいご飯にあり付けているが、どうしたってバリエーションが少なくなってしまう。

 それがあちらの学食はどうだ。肉も野菜もてんこ盛り、彩りも鮮やか、ごはんも麺も、パンだって選び放題だ。

 真正面にででんと映された唐揚げカレーの写真を見て、声を震わせながら発せられたラーシュの問いかけに、俺は難しい顔をしながら腕を組む。


『カレー自体は人気メニューだったからなぁ、毎日飛ぶように売れてて……でも俺は毎日食べるのも飽きるから、週に一回だけ・・・・って決めてた。値段はたしか五百円じゃなかったかな。ヴァグヤバンダの通貨の基準が分かんないけど』

「つ……つまり?」


 俺の答えに、おそるおそる、と言った様子でラーシュが声を発する。やはり、ピンとこなかったらしい。

 仕方がないか。俺だってこの旅団の団員が、どのくらいの給料を貰っているかなんて分からないし。なので、具体的な値を出さずに、答えを出す。


『まぁ、食おうと思えばいつでも食えた。俺もそんな裕福な家じゃなかったけど、毎週食えるくらいには、手が届きやすいものだったな』

「「……!!」」


 そしてその答えは、殊の外に衝撃的なものだったようで。

 二人は、まさしく絶句した。結界の向こうで念話に加われないでいるレオンが、何のことだか分からなくておたおたしている。

 そのまま、約一分。彼らは微動だにせず、一言も発しない。


『……お、おーい?』

「やはり……わしの見立ては間違ってはいなかった……」

「これは、まさしく『楽園』ですね、ディーデリック老……」


 全く動かず、言葉も発しなくなってしまった二人に、そっと思念を飛ばすと。

 ディーデリックとラーシュは、ゆっくりゆっくり顔を見合わせ、満面の笑みで視線を交わし合って。

 瞬間、結界に縋りつくようにこちらに身を乗り出してきた。


「ニルっ、すまん、もっと、もっとお前の知る食事風景を見せてくれ! もっと知りたい!!」

「先程の映像だけでも実に食事のバリエーションが豊かだった!! 君の記憶には、もっといろいろなものがあるんじゃないかい!?」

『ちょ、がっつきすぎだろ!?』


 突然のおかわり要求に、明らかに俺は困惑した。

 なんだろう、ここまで食いつきがいいとは予想していなかった。ヴァグヤバンダの食糧事情、恐るべし。

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