三十四曲目:bôa『Duvet』

 最近全くと言って良いほどカクヨムでの更新をさぼっていたなぁ……と気づいた新年。

 あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、今回はせっかく新年なのだからU2の『New Year's Day』にしようかなどと考えていたのですが、なんとなくこっちです。イギリスのロックバンドbôaの代表曲『Duvet』です。

 私がこのバンドを知ったきっかけは(同じような人も多いと思います)アニメ『serial experiments lain』のOPです。結構前にニコニコ生放送の方でVライバーとの同時視聴企画がありまして、そこでこのアニメを見た時に知りました。

 アニメに関しても語りたいことが色々とあるのですが、ここはあくまで好きな曲を語る場なので置いておいて。

 この曲、最初に聞いた時は「なんか良いなぁ」ぐらいだったのですが、何度か聞いているうちに妙に気に入っていまして。気がつけばわざわざプレミア価格がついているCDを買ってまで音源を手元においてしまった次第です(送料込みで10,180円しました……とんでもない出費です(笑))。

 この楽曲の雰囲気としては、少しもの悲しげな女性ヴォーカルのネオアコポップといったところ。

 セクシーなヴォーカル、綺麗なアコースティックギター、安定感のあるドラムと、派手さこそないもののすごくしっかりした心地よいイントロ。途中で少しだけ雰囲気が変わり、ブランクを挟んでもう一度同じ展開。その後のサビ(と言う扱いで良いのだろうか)良いんですよね……。

 ヴォーカルが裏声で『I am…』と入るところが、ものすごく良い。透き通った音が心地良いんです。静かに唸るベースも格好良いですし、後ろに微かに聞こえるヴァイオリンのような聖歌隊のコーラスのような音も良い。

 その後の間奏も哀愁漂う綺麗なサウンドで流れるように再びのサビ。結構わかりやすい展開で、それゆえメロディの美しさがよく引き立っているように感じます。

 個人的に好きなのが、最後にサビをもう一度繰り返す直前あたりで唸るベースの音です。綺麗な音に溢れている中であれだけが荒々しさを持っていて、細かい部分でありながら妙に印象に残っています。

 ……というか、ヴォーカルがとにかく綺麗ですね。まさしく大人の女性と言うべき艶やかなクリーンヴォイスがこの曲に完璧にマッチしていて、聞いていてうっとりしてしまいます。

 今回はこの辺りで。

 カルト的人気を誇るメディアミックス作品のアニメ版、そのOPに抜擢された隠れた名曲。是非一度聴いてみてください。

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