十四曲目:Eagles『Hotel California』

 とことんヘヴィな音楽から、今度は70年代のロックにハマりだしました。移り変わりが早すぎて、自分でも呆れています。

 さて、今日はアメリカが誇る大人気ロックバンド、イーグルスの代表曲です。70年代のロックを語るうえで、絶対に外せないバンドであり、楽曲ですね。

 実はこのアルバム、発売日が43年前の今日なのです。だからなんだって話ですね。ええ。

 私がこの曲を初めて聞いたのは、幼稚園生の頃、母親が車の中でイーグルスのベスト盤『The Very Best Of The Eagles』を流した時でした。

 その時既に私は洋楽に慣れており、偶にThe Beatlesヴァージョンの『Rock And Roll Music』やThe Beach Boysの『Surfin' U.S.A』、さらにはThe Alan Parsons Projectの『Don't Answer Me』やBananaramaの『Venus』を口ずさむような、些か奇妙な餓鬼でした。

 そんな私がイーグルスを聞いた感想は『なんか面白いな』程度のもので、余り心に残っていなかったのを覚えています。いや、まあ、幼稚園児に何を求めてるんだって話ですけれども。

 そして、小学生にあがり、学年も上がり、教室の階も上がり、虐めの質(当時はいじめられっ子でした(笑))も上がり、色々頑張っていたころ。

 久しぶりに母親があのアルバムを流しました。『Take It Easy』のノリの良いギターが響き『Witchy Woman』のちょっとメロウなコーラスが流れ……と、どんどんと進み、遂に13曲目の『Hotel California』が流れ出しました。

 ……正直、すごかったです。別に他の曲と何かが変わる事もなく、綺麗なギターと、コーラスと、メロディーの曲だった、はずなのですが、あの時は妙に耳に残りました。他の曲がかすむほどにいい曲に聞こえました。

 それ以来、車内で流れる度にメロディーを口ずさんでいましたね。我ながらおっさんくさい趣味だなあと、思わなくもありません。

 そうしてなんやかんやあって中学生になり、二年になり、虐めの質がさらに上がった頃、洋楽にハマり、色々あって70年代アメリカンロックにたどり着きました。

 そうなれば、イーグルスは外せません。初期の五枚は全て聞きました。『Eagles』『Desperado』『On The Border』『One Of These Nights』そして『Hotel California』です。

 その中でも、『Hotel California』は群を抜いて印象に残りました。表題曲がすごいというのもありますが、他の曲もそれぞれシングルカットできるんじゃないか、と言うくらいクオリティが高くて……本当に、驚きました。こんなカッコいいアルバムがあるのか、と。

 そして、そんな実質ベスト盤な『Hotel California』の中でも最もよかった曲は、やはり表題曲の『Hotel California』です。

 メロウなギターイントロから、ゆっくりと、ゆっくりと、夢の世界に入っていくように始まり、ノリがよくも哀愁を漂わせる、至高のメロディーに乗せて歌われるヴォーカルと、それを支えるカッコいいギター。

 ラストのギターソロなんか、もう悶絶ものです。そこだけリピートで一週間はいけます。美しすぎてもう色々とヤバいです。

 歌詞も、当時の実情を物語風に歌っていて、何というか、面白くも悲しい様な、そんな気持ちにさせてくれます。それに、単純にホラーとしても楽しめます。

 多分、無人島に五枚レコードを持っていくとしたら、と聞かれれば、確実に入ってきますね。

 惜しむらくは、このアルバムを発表した後、どんどんと調子を崩して、その後の『The Long Run』や『Long Road Out Of Eden』が初期五作に見劣りしてしまう事と、バンドの中心であったGlenn Freyが亡くなってしまったことですね……。できる事なら、『Hotel California』とまではいかずとも『One Of These Nights』に並ぶアルバムが聞きたかった……。

 ただ、それでも彼らの威光が薄れる訳ではありませんし、初期五作の出来が悪くなるわけではありません。少し悲しい気持ちもありますが、彼らが残した名盤を目いっぱい楽しもうと思います。

 さて、そんなところで今日はここまで。

 イーグルスの名曲は? と聞かれれば、絶対にこれ、と答えられるような市場の名曲。ぜひ一度聞いてみてほしいです。














 ちなみに私のイーグルス名曲十選はこんな感じ。

・Hotel California

・Desperado

・One Of These Nights

・Wasted Time

・Victim Of Love

・Midnight Flyer

・Heartache Tonight

・Take It Easy

・Waiting In The Weeds

・Lyin Eyes









宣伝です。

現在、イーグルスの『Hotel California』をモチーフにしたホラー小説、『Welcome to the Hotel Illusion』を公開しております。

よろしければ、ぜひ。

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