三十八曲目:Mori Calliope『Dead Beats』

 ご無沙汰しております。気が付けば前回の更新から2か月もたっていますね。時の流れは早いものです。文字を書くのも久しぶりなので、今回はリハビリがてら。

 さて、私は1年ほど前からVtuberなるものに夢中でして、それはもう膨大な時間を配信の視聴に費やしております。人数が途方もなく多くて、結構コラボでつながりができることが多いので、Vtuberというコンテンツ自体に飽きが来ることが全然ないのですよ……とんでもない時間泥棒です(笑)

 さて、今回はそんなVtuberの中の一人、ホロライブENというグループに所属のMori Calliopeの楽曲です。

 私は早口でこれでもかと韻を踏みまくるタイプのラップが大好きなんです。というか、Eminemが大好きなんですよね。もちろんGファンクやジャズラップなどの他ジャンルも大好きですが、ラップで一番好きなのはときかれれば間違いなくEminemです。

 そして、Moriのこの楽曲は、まさしくEminemのスタイルを踏襲した楽曲なんですよ。若干キレ気味な感じで、とにかく早口でまくし立ててくるラップが非常に格好良い! トラックも結構シンプルで、鋭さがあります。イントロの時点でもう最高なんですよ……あれだけ簡素でゾクゾクするイントロはなかなかないですね。

 そして、彼女の曲の最大の特徴は「英語のリリックの中に日本語を挟んでくる」という点です。日本人が歌詞に英語を入れるのはよくありますが、海外の人で歌詞にがっつり日本語を使うのはあまり聴いたことがない(ヒップホップ、ラップは特に)ので、そこがとても新鮮でした。

 ただ、日本語を入れている、という点に関していえば、『Dead Beats』よりも『失礼しますが、RIP?』という曲の方が分かりやすいかもしれませんね。こちらの楽曲もかなり面白い(アイドルVtuberとしての顔と死神としての顔を持つ彼女の特徴を生かしたユニークなリリックが良いです)ですから、是非聞いてみてください。

『Dead Beats』という曲、ラストの小芝居も面白いです。イントロから最後までピンと張りつめていた空気が、ここでようやくちょっと和らいで、少しコミカルな雰囲気になります(言っていることは結構とがってますけどね(笑))。綺麗にオチがつく感じが良いですね。

 さて、今回はここまで。

 近年人気のコンテンツであるVtuberの一人がリリースしたオリジナル曲、是非一度聴いてみてください。

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