概要
主の首が落ちるとき、麗しき用心棒の刃が光る!
不死身の男エイダンは、用心棒のリックを伴い旅をしている。しかし、ある街でマフィアから追われる身となってしまう。
血なまぐさい戦いの最中、エイダンはリックにまっとうな人生を歩ませるため、彼と別れることを決意したが……
2022/03/12 少々改稿しました
血なまぐさい戦いの最中、エイダンはリックにまっとうな人生を歩ませるため、彼と別れることを決意したが……
2022/03/12 少々改稿しました
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!全ての「自称ダークファンタジー作家」へ
ダークファンタジーと言うジャンルが何を指すのか。私にはよくわからない。
とにかく残虐に人を殺せばいいのだろうか。
とにかく沢山人が死ねばいいのだろうか。
とにかくグロテスクな表現を見せればいいのだろうか。
果たして本当にそれで人を惹きつけることができるのだろうか。
本作はそんな「自称ダークファンタジー」作家達とは一線を画する。
読み手を意識したテンポのいい展開に、センスの光る台詞回し、安定した文章力など、ストーリー以前に書き手が注意しなければならないことが徹底されている。だからある意味安心して物語に集中することができる。
そして、内容も言わずもがな素晴らしい。これに関しては実際に読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!闇に凝らした目に映る景色は?
物語全体に流れている空気に、唯一無二の雰囲気を感じます。
マフィアが跋扈していた時代といわれ、私と思いうかべるのは1920年代で、確かに街のシーンではその空気があるのですが、クライマックスへと近づくにつれ、教会のシーンではフランス革命からナポレオン戦争の頃の、もっと深い闇を感じました。
単語にすればたった一文字である「闇」ですが、一言なのに様々なイメージを浮かべてくれる文体が、兎に角、目を引きます。
ただ暗いだけの闇もあれば、そこにエイダンがいる時は星明かりが、リックがやってくる時には月明かりが見える時もあれば、マフィアが暗躍するガス灯が見える時もあります。
音も、虫の音、…続きを読む