首斬り悪魔と断頭台の天使

作者 淡 湊世花

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★★★ Excellent!!!

私が「首ポロを書きませんか」と言ったのが全ての始まりでした。
予想以上に熱量と愛のこもった作品を読ませていただき、口を滑らせてよかったなと思っております。

この物語で描かれる愛は、時に醜く、時に美しく、それでいて痛々しいほど真っ直ぐです。
そして、それを抱くのは主人公の2人組だけでなく……。詳しくは、本編をご覧下さい。

最後に、淡さん。
素晴らしい首ポロをありがとうございました!!

★★★ Excellent!!!

 物語全体に流れている空気に、唯一無二の雰囲気を感じます。

 マフィアが跋扈していた時代といわれ、私と思いうかべるのは1920年代で、確かに街のシーンではその空気があるのですが、クライマックスへと近づくにつれ、教会のシーンではフランス革命からナポレオン戦争の頃の、もっと深い闇を感じました。

 単語にすればたった一文字である「闇」ですが、一言なのに様々なイメージを浮かべてくれる文体が、兎に角、目を引きます。

 ただ暗いだけの闇もあれば、そこにエイダンがいる時は星明かりが、リックがやってくる時には月明かりが見える時もあれば、マフィアが暗躍するガス灯が見える時もあります。

 音も、虫の音、フクロウの声、車のスキール音が聞こえてくる気がします。

 それらを支えている文章は軽くないですが、それは重苦しくもなく、軽薄な印象を受けないくらいのバランスです。主人公のエイダンとリックの存在を引き立てるには、この文体でなければならないと思う程、そのバランスは文字通りの土台。

 5万字の中編、少し夜更かししたい時に丁度いいです。