概要
この作品の舞台はニューヨークのマンハッタンで、物語はほとんど、一番街にあるマンション内で進行します。4人の少年少女と、4人のテロリストたちが世界の命運を賭けて「ケイドロ」をするお話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!クローズドサークル・ケイドロが世界を救う!
まるで新本格ミステリを読んでいるかのような、限定状況下で行われるケイドロ攻防戦がとても面白かったです。
階段・エレベーターなどを駆使して2つのチームが世界の命運をかけてケイドロするのですが、次々に明かされる謎がページをめくる手を止めさせません。
個人と世界を直結させるセカイ系的な思想を持つコリーというキャラクターがとても魅力的で好きになりました。
ただジュブナイルとしては、『海辺の王国』が生涯ベストな私としては少年少女の成長を描かないジュブナイルってアリなのかなと個人的に思いました。大人は成長しているようですが…。
ですが賛否でいうと賛の意見が9割(!)ですし、いまカクヨムで最注目作であるこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読書は好きだけど感想文が苦手な少年少女のみなさんにおすすめします
そろそろ読書感想文を書かなくてはいけないけれども読む本がまだ決まってないとか課題図書じゃないといけないとかで悩んでいるそこのあなた。
まあ、だまされたと思って、この本をお読みなさい。
その結果――
(1)「だまされたーっ」
と思った人には、素直にお詫びいたします。どこの誰とも分からない怪しい大人の口車に乗ってはいけないということを心に刻みつけて、たくましく生きのびてください。
(2)「面白かったーっ」
と思った人は、もう大丈夫。あなたの中には、4人の少年少女と4人のテロリストのいろいろな考え方が染み込んでいるはずです。退屈なように思えた課題図書でも、いろんな登場人物のキャラクターを想…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界を変えるケイドロ
幼少期、日本に住んで普通の学校に居たら一回はしたことがあるであろうケイドロ。
みんなで足を揃えてチーム分けをした鬼ごっこの延長線上のあの遊びを本気でやったらどうなるのか?
それをテロリストまで交えて本気で行うのが今作。
筒城灯士郎先生の作品で初めて読んだオリジナル作品です。
僕が推したいのはなによりも敵キャラの存在感。
こういったいわゆるジュブナイル系、少年少女が活躍する作品はとかく相手は「大人」という抽象的なものになる事も多いが、この東向きのエミルはそこが違う。
私はむしろテロリストサイドのコリーというキャラクターに強い魅力を感じました。
彼はテロリストであり、誰がどう見ても完全に悪人にも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!四人の少年少女vsテロリスト!世界の命運をかけた勝負は…ケイドロ⁈
ケイドロ。子ども時代、誰もが親しんだであろう遊び。
しかしながら、まさかそれがテロリストと世界の命運をかけて戦うための手段となろうとは!
舞台となるのはニューヨークはマンハッタン、とある高層マンション。
マンション全体を使ったケイドロ遊びに夢中なエミル、ヘディ、ダイスケ、ラスティの中学生四人組はある日、血まみれ傷だらけの瀕死の男から【黒のケース】を託されます。
彼を追いかけてマンションに雪崩れ込んできたテロリストたちから逃げ出すエミルたち。
「逃げて、逃げて、――世界を救え!」
彼の最期の言葉を背に受けて、ここにエミルたち4人vsテロリストの熱いケイドロゲームの火蓋が切って落とされた!…続きを読む