第29話メンタル
圭介達の研究チームは、餌に薬を混ぜて食べさせた。
いつも一匹狼だった男が積極的に女性との性交をしていた。
「さすが、父さんだね。」
力は嬉しそうに言った。
「精神病は根が深い。まだまだ。」
もう1つの研究も進んでいる。
精子と卵子を同時に久本絵里の子宮にいれた。
優秀な精子と卵子である。
圭介は、廃人になった遥香に久しぶりに会いに行った。
遥香は昔の面影がないくらい悲惨な姿になっていた。
突然、遥香を圭介は殴った。
「し…死ねよ!」
そして牢屋を出ると牢屋に火を放った。
「あずい!」
「苦しめ!もがき苦しめ!」
と叫んで遥香が燃えるところを見ていた。
元凶は、この女だ。
圭介はゲラゲラ笑っていた。
かつて自分を翻弄した女を。
研究員達が来て消火器を使おうとするとそれを圭介が阻止した。
「良いんだこのままで。」
「しかし!」
圭介は研究員を殴った。
「この女はもう不良品なんだよ!」
孝も力も放火した圭介を責めなかった。
孝は内々に葬式を済ました。
圭介の精神薬は家畜達に効いた。
しかし…。
リスクはあったがそれを無視した。
もうひとつの実験は上手くいっている。
絵里のお腹は目立たないけれど妊娠した。
どんな天才が産まれるか楽しみである。
遺伝子操作は難しいが絵里の若さもあってか、検査の段階では双子だった。
どんな子供が生まれようともモンスターを凌駕する事だろう…。
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