第8話ABCのAから

圭介は病院のベッドの中にいて何だか下半身が気持ち良いと感じて目をさました。


女の子?まだ中学生くらいの女の子が圭介を見て笑顔になった。


「君は?誰?」


「森山優衣です。」


優衣は、圭介のベッドの中に手を入れている。


「意識無くても体が嘘をつかないんですね。」


「ぼ、僕のアレ…。から手を離して欲しいんだけど。」


「すみません、命令なので圭介さんがイクマデ手を離せません。」


「…。」


圭介は、優衣の頬を強く叩いて手を離させた。


「父さんからの命令か…。イッタと言っておきな。」


圭介は、優衣が泣きながら病室を出て行って自分の頬を強く叩いた。


「クソ親父が!」


と叫んで枕を投げた。


これからは僕じゃない俺だ!


圭介の目の色が変わった。


圭介は、病院を退院するとすぐに木ノ下武司のタイプの少女優衣を送り込んだ。


ロリコンで有名な木ノ下武司は圭介の復讐だと分かっていても手を出すだろうと考えていた。


圭介は、人が変わったかのようにタバコと酒を勤務中に吸っては飲んでいた。


俺は、もう新川孝の息子じゃない。新しい新川圭介を作り上げるのだ。


千里とキス


他の女性スタッフともキス


研究者の女ともキス


遥香とはキスしなかった…。


そんな時に孝が圭介を訪ねて来た。


「お前が変わったと聞いてな。」


「ああ、もう昔の僕…。いや俺じゃない。」


「証明してみろ!」


圭介は、スタッフに遥香を工場長室に連れて来るように命令した。


不機嫌そうに遥香は来た。


「遥香、全裸になれ!」


一瞬、工場長室内が凍りついた。


「は?何様?」


「俺は、新川圭介だ。」


「は?理解出来ないんだけど…。」


「うるさい!」と圭介叫んで遥香の頬を平手打ちした。


「絶対命令だ。」


「やり過ぎだ!くだらん。」


「くだらなく無いですよ。」


と冷たい瞳で圭介は言った。


「おい!お前、遥香の服を脱がせろ!」


「はい!」スタッフの目の色が変わった。


「きゃー!やだやだ。絶対無理。」


全裸にされた遥香はうずくまっている。



「遥香…。」


くだらない事が世界を救う。


圭介は、鞭を取って容赦なく遥香は叩いた。


遥香は、うずくまっては奇声を上げている。


「もう良い!お前の気持ちは良く分かった。」


孝が止めた。


「支配する方かされるほうか?の証明したくてね。」


「お父さんの気持ちが良く分かったよ。これからもしっかり働く。」


「あぁ、頑張れよ。」


孝は、息子の変わり様にビックリした。


工場長室を出ると孝はある場所に連絡を入れた。


工場長室から変わらずの光景を圭介はさめた瞳で見ていた。


遥香は、ずっと泣いていた。


そんな中、H県では大変な事が起こっていた。


木ノ下武司は工場長室で下半身に激痛が走っていた。

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