第22話裏顔
力の素行を調べるために孝は、力に探偵を付かせた。
一見普通だがあの美形だ寄って来る女がたくさんいるはずだ。
しかし、塾に部活も上手く両立している真面目な面が見える。
女性関係は、常に女がピタリと張り付いている。
ファンクラブがあるらしい。
しかし、途中で探偵は消えた。
血生臭い事だが自宅で首つり自殺していた。
その後も力は優秀だった。
恵だけを愛してるようだった。
曲がりにも血の繋がりがある。
孝は、書斎でこれからの仕事の展開を考えていた。
第4工場を作ってまた同じ飼育するにはマンネリ化している。
ベビーブームの後には高齢者のための施設にするか病院にするか孝は、迷っていた。
こういう時の力がいる。
「両方作ったらどうですか?」
「それは老人ホームと飼育を両方やる事か?」
「そうです。半分にすればうちの会社のイメージも変わります。」
「お前に聞いて正解だ。」
圭介にも孝は、聞いた。
人件費がかかりすぎだと答えた。
くだらん、小さな器だ。
死んだ母親そっくりだ。
迷いなく力のアイデアを実行した。
圭介は、自分が置いてきぼりになった気がした。
第四工場は、力のアイデアが採用された。
老人ホームと家畜を同時に稼働された。
力の頭の回転の早さはずば抜けている。
第四工場の工場長は力がやる事になった。
まだ、高校生なのに工場長。
圭介は、孝に電話した。
【何だ?】
【何だじゃないですよ。】
【第四工場の事か?あれなら決まりだ。】
【違いますよ、何で力が工場長なんですか?まだ高校生ですよ。】
【そんなの関係ない。天才を潰してはいけない。使うべきだ。】
と言って孝は電話を切った。
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