概要
その妙なる音は、海原を越えた遠き大地でも響き渡るだろう。
リエルグランテ連合王国のスタグリア侵攻という世界を揺るがす大事件から十一年。
故郷から遠く離れた海沿いの大交易都市・ロティオンの寂れた教会に住む少女リズは、今日も「あの人」を待つ。
ぬるい潮風と活気のあるバザールに誘われるように旅人たちは様々な事情や想いを抱いてロティオンへと集う。
鳴り渡る鐘の音は歓迎か、それともーー……。
故郷から遠く離れた海沿いの大交易都市・ロティオンの寂れた教会に住む少女リズは、今日も「あの人」を待つ。
ぬるい潮風と活気のあるバザールに誘われるように旅人たちは様々な事情や想いを抱いてロティオンへと集う。
鳴り渡る鐘の音は歓迎か、それともーー……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本気で異世界の空気を吸いたい方へ、港町を舞台にした圧倒的な世界観
舞台は海に面した大交易都市・ロティオン、
そこには様々な人が行きかい、様々な物語があります。
それぞれの物語に関わる、少女リズ、
彼女は教会でただ人を待ち続ける。
本作の一番の魅力は、交易都市である港町の描写です。
イメージとしては、中世よりも少し発展した地中海といったところでしょうか。
海風がなびき、活気のあるバザール、
一方、路地を抜けると物静かな閑散とした雰囲気、
その違いがしっかりと表現されています。
なんでもありの異世界ではなく、しっかりと一つの世界がそこにあります。
皆さまもぜひ「エルピスの鐘」を読んでみてください。