舞台は海に面した大交易都市・ロティオン、
そこには様々な人が行きかい、様々な物語があります。
それぞれの物語に関わる、少女リズ、
彼女は教会でただ人を待ち続ける。
本作の一番の魅力は、交易都市である港町の描写です。
イメージとしては、中世よりも少し発展した地中海といったところでしょうか。
海風がなびき、活気のあるバザール、
一方、路地を抜けると物静かな閑散とした雰囲気、
その違いがしっかりと表現されています。
なんでもありの異世界ではなく、しっかりと一つの世界がそこにあります。
皆さまもぜひ「エルピスの鐘」を読んでみてください。