鹿路けりまの拾遺（詩、批評、エッセイ、ノンフィクション、SS、評論、夢日記）

「分裂症患者は資本主義の極限に身を置いているのである。かれは、資本主義に内属するその発育の衝動であり、その剰余生産物であり、そのプロレタリアであり、それを殺戮する天使である。かれは一切のコードを混乱させ、欲望の脱コード化した種々の流れをもたらす」
　――ドゥルーズ＝ガタリ『アンチ・オイディプス』

　おまえの本にペーパーナイフを突き立て、おれは精液を注いだ、おまえの古い字がおれの記録に置き換わり、おれの生命がおまえの夢想を征服し、おれの吸った一本の煙草が、おまえの眼球を焼き滅ぼした。