三 若き監察官



 馬の背に揺られながら、クライグはトリム街道を進んでいた。前後には、一人ずつ護衛官がついているが、必要なこと以外では口を利かないので、道中聞こえるのは、ときおり吹く風が木々をがさがさと鳴らす音と、鳥のさえずりくらいだった。

 ユーラムに着いたのは昨日の昼間で、ラグダムを出てからわずか一日と半日という過密な行程だった。その上、昨日は遅くまで調べごとをしていて、あまり眠れなかったので、疲れがかなりたまってきていた。

 風の少ない穏やかな日だった。空は晴れ渡っていて、正面から暖かい日の光が差し込んでくる。その日差しがまぶしいのと、疲労のためか、目蓋が少し重い。

 クライグが呼び出されたのは、三日前の夜、ちょうどフラナスベルクへの遊学から戻ったときだった。要件はユーラムでの調査。ユーラムでは結晶ノ病があまり流行っていないのだそうで、その要因を調べ、発症を防ぐための手掛かりを得たいということだ。

 だがそれは表向きの要件で、本当の要件というのは、先日襲撃された森の民アルシェの集落の被害状況の調査だ。本来ならこういったことは、国軍の管轄の監察官が行うことなのだが、今回襲撃されたのは森の民アルシェの集落、王都の人間――特に国軍との間に確執があるということを考えると、祭司官に依頼が来るのもわかる気がする。森の民アルシェは精霊との関係を重んじている。その点では、同じく精霊と深く関わりのある祭司官のほうが、彼らにとっても受け入れやすくはなるだろう。

 日の光で体がぽかぽかとしてくると、眠気がぐっと増した。耐え切れず、ついうとうとしていると、耳元でパシンと手を叩く音がして、クライグは、はっと目を覚ました。

 手を叩いたのは、背に四枚の透き通った美しい羽をはやした、手のひらほどの大きさの少女――風の精シルフだった。

 彼女と付き合いは長く、出会ってかれこれ二十年近くになる。辺境の農村で育ったクライグは、幼いころから精霊を見ることができた。平野が続く農村部では、風の精シルフの数が多い。そのため、クライグはよく風の精シルフと話をしたり、精霊の持つ知識を教わったりなどしていた。その中でも、この少女――リアラとは、特に馬が合いよく行動を共にすることが多かった。風の精シルフというのは、通常ひとところにとどまることは少ないのだが、まだ幼かったリアラはクライグと共に暮らすことを選んだのだった。それほどにリアラのクライグに対する想いは強かった。そしてそれは、クライグとて同じことだった。そんな想いが募り積もったある日のこと、二人は契約を交わしてしまったのだ。その意味や、重さを知らないままに。

 そのことは二人の行く末を大きく揺るがした。契約できるほど精霊と深くかかわれるものはほとんどいないと言われる中、子供ながら精霊と契約を交わしたクライグは、神童と呼ばれ、半ば売られる形で祭司官見習いになった。一方、リアラは契約によって、仲間のもとへ戻れぬ身となった。それから長い年月が経ち、クライグはいま上級祭司官という地位についている。

「居眠りしてると、落っこちちゃうよ」

 リアラはやや甲高い声で言った。

「すまない。少々疲れが出たみたいだ」

 目頭をつかみながら、クライグが言うと、やれやれと少女は息をついた。

「だからあれほど言ったのに……無茶するから」

「仕事だからな。無理もするさ」

「まったく……まあ、クライグのそういうところ、あたしは好きだけど、体は大事にしなきゃだめよ」

 クライグは苦笑した。

「わかっているさ」

 そう言いながらも、今回は悠長にもしていられないだろうと、クライグは思っていた。ユーラムに向かうために用意されていたのは、急使を遣るための駿馬。それにあの過密な行程。エイザは決して口にしなかったが、やはり、ああは言っても娘の安否が心配なのだろう。そう思うと、いち早く安否を確かめ、知らせてあげたいという気持ちにもなる。

 眠ってしまわぬように、クライグは気を張るように、手綱を握り締めた。

 どれくらい経ったあとだろうか。急に前を行く護衛官が馬を止めたので、クライグも慌てて馬を止めた。何事かと、たずねると、護衛官は無言で馬をどかした。

 すると、道の真ん中に小柄な老婆が立っているのが見えた。

 老婆はクライグの姿を認めると、にやりと微笑んだ。

「思ったより遅かったね。待っていたよ。お役人さん」

 クライグは眉をひそめた。

「あなたは……? なぜここに来ると?」

 クライグが言うと、老婆はまたにやりと笑った。

「よそものが来ると、教えてくれる子らがいるもんでね」

 一瞬、老婆が言った意味が分からず考えていると、不意に背筋がぞわっとするような気配を感じて、クライグは身を震わせた。土の香りと、草の青臭い匂いが、むっと強くなる。

 リアラが小さく悲鳴を上げた。

「ちょっと! クライグ!」

 クライグの頭にしがみつきながら、リアラがあたりを見ましている。

 クライグもそろそろと周りを見ると、ぎょっとした。地の精ノームだ。それもおびただしい数の地の精ノームが、木々の間から顔をのぞかせている。クライグたちはいつの間にか地の精ノームたちに囲まれていたのだ。だがそんな状況でも、護衛官の二人は精霊が見えていないので、平然としていた。

 クライグが若干顔を引きつらせているのを見ると、老婆は口を開いた。

「なーに、取って食ったりはせんから、安心おし」

 そうは言われても、簡単に安堵できるような感じではなかったが、幾分かは思考力が戻ってきた。老婆――そして、それに続く大勢の地の精ノーム。そこまで考えて、クライグの中でなにかがつながった。

「あなたはもしや、地の精ノームのいとし子?」

 それを聞くと、老婆は照れ臭そうに、微笑んだ。

「随分と懐かしい呼び名を知っているんだね」

「では、やはり……」

 地の精ノームのいとし子――森の民アルシェの祭司で、最も地の精ノームに愛されたとされる女人。彼女のもとには地の精ノームが集まり、彼女が動けば地の精ノームも大移動する。そういう噂を耳にしたことはあったが、本当に実在しているとは……。

 クライグが感嘆としていると、老婆が言葉を継いだ。

「わたしはトリシィ。メルバ氏族の精霊の舞手をしているの。あんたは――お役人さんかね?」

「わたしは、王都ラグダムから来ました。祭司官のクライグです」

「そう。クライグさんね」

 トリシィがそうつぶやいたすぐ後のこと、地の精ノームの子どもがトリシィの後ろからひょこっと顔をのぞかせ、リアラを指さしながら、トリシィの顔を見つめた。

「ねえ、とりしぃ。あそこいるのって、しるふぅ?」

 トリシィは地の精ノームの子どもに微笑みかけ、そうよと言った。

「ぼく、しるふなんて、はじめてみたよ!」

 地の精ノームの子どもは、目を輝かせながら息を漏らした。

「そうねぇ。森の中じゃ。見かけないものね……でもね、フィー。指を指すのはいけないわ」

 トリシィは穏やかに、そしてわずかに厳しさを含めた口調で言った。

「ごめんなさい……」

 フィーはしょぼんとつぶやいた。トリシィはフィーの頭をなでた。そして、わかってくれればいいのよと、優しく言った。

「……ごめんなさいね。この子はまだ子供なものだから……」

「いえ、お気になさらず……ところで、待っていたと言っていましたが、それはどういう?」

「そうそう、そのことだけど、カルヴァの集落に行こうと思ってるのかと思って待っていたの」

「ええ、そうですが、それがどうしたのですか?」

「いやね、いまうちの集落でカルヴァの人たちをかくまっていてね。そっちに用があるなら、教えてあげようかと思ってね」

「そうだったのですね。それは助かります」

「それじゃあ。案内するよ。ついてきな」

 ニカッと笑って、トリシィはうなずいた。


「つかぬこと聞くけれど……」

 集落への道を先導するトリシィが、ちらりとクライグのほうへ顔を向けて言った。

「つい数日前、ある森の民アルシェの集落が、焼き討ちにあってね。どうやらそれは、火の精サラマンダーによるものだったらしいの……」

 トリシィは立ち止まり、試すようにクライグの目を見た。

「それってもしかして、王都の人間の仕業ってことはないだろうね?」

 その質問に、クライグは思わずドキリとした。そう思われているかもしれないとは、想定してはいたが、ここまで露骨に聞いてくるとは思っていなかった。クライグは一瞬迷った。ただ否定するのは簡単だが、それで、この人は納得するだろうかと。ありのままの事実を言ったほうが、より誠実なのではないかと。――クライグは決めた。

「……わかりません。わたしが調査の命を受けたときには、そのような話は聞きませんでした」

 護衛官たちは、クライグがきっぱり否定すると思っていたのだろう。想定外の返答に、二人はぎょっとしていたが、かまわずクライグは続けた。

「ですが、祭司官の間でそのような動きはないと思います。そもそも、いまの祭司官の中に火の精サラマンダーの力を使えるものは聞いたことがありません。国軍の仕業という可能性もあるかもしれませんが、それもないでしょう。この調査は国軍から委託されたものです。国軍が主犯なら、わざわざそんな回りくどいことはしないでしょう」

 一気にしゃべってしまって、クライグは一息吐いた。

「あと可能性があるのは、森の民アルシェの森を開拓しようとしている一派ですが、彼らは辺境の森の民アルシェたちと慎重に交渉を続けていると聞いています。そんな彼らが、その努力を一瞬で水の泡にするようなことをするとは、わたしには考えにくいですね。……そして、わたしが調査に派遣されたのは、そのあたりをはっきりさせるためだとも思っています」

 言い終えると、つかの間、沈黙が広がった。だがすぐに、トリシィが微笑んだ。

「……なるほどね。あんたはなかなか信用できそうだね」

 クライグは、ほっと胸をなでおろした。

「それは、ありがとうございます」

 トリシィはかぶりを振った。

「いやいや、こっちこそ疑ったりして悪かったね。もとより、わたしは王都の人間を疑っちゃあいなかったのさ。王都の人間が少しづつ変わってきているとは感じているからね。だけど、ほかの衆は、疑いを持つものいるだろうから、一応確認しておきたかったのさ」

「それはごもっともなことです。わたしのほうから先に説明するべきでした」

「いやいや、そんなに気になさんな。じゃ、そろそろ行こうかね。もう少しで、わたしの集落だ」

 クライグはうなずき、一行は再び歩み始めた。

 メルバの集落に着くと、トリシィは入り口で待っているように言い置いて、老婆とは思えぬ軽い足取りで、どこかへ駆けて行った。

 ほどなくして、トリシィは、この集落の頭と思われる壮年の男を連れて戻ってきた。

 壮年の男は、まずクライグを見て、それから傍らの護衛官に目をやり、一瞬眉間にしわを寄せたが、それでもなにも言わずクライグたちを歓迎してくれた。

 集落に入ると、馬の世話を護衛官たちに任せ、さっそくトリシィの案内で聞き込みを始めた。といっても、トリシィがカルヴァの人たちを、次々と集会所まで連れてきてくれたので、集落の中を歩き回ることなく聞き込みをすることができた。

 生存者は十五名、うち十名は男衆で襲撃時は集落の外にいたため、被害にあわずに済んだのだそうだ。あと五人は、二人が女衆で、三人が男衆――そのうち一人は長老のオルバだった。襲撃時に集落に残っていたとされる三十数名のうち、生き残れたのはわずかにこの五名だけだったのだそうだ。

 次にクライグは、正確な死者数を調べるために、襲撃後に消息を絶ったものの名前を聞いてまわり、名簿を作った。そして、その中にある名前があることに、クライグは落胆した。

――コリーナ。

 祭司官長エイザの娘の名だ。クライグにとっては、懐かしい響きのある名でもある。コリーナは、クライグがまだ祭司官見習いだったころに、よく世話をしてくれた。だがすぐに、森の民アルシェの集落へ嫁いで行ってしまったため、クライグは、コリーナが優しく聡明な女性だったというおぼろげな印象しか覚えていない。それでも、世話になった人が亡くなったという事実は、胸にずしりと来るものがある。

 エイザに報告するのに、ただ亡くなったという事実を伝えるだけなのは、あまりにそっけないので、クライグは、コリーナが亡くなったときの状況をたずねた。

 答えてくれたのは、ミアという女衆だった。

「わたしが直接見たっていう話じゃなくて、コリーナさんの息子――レアンって言うんだけど――の話なんだけど、あのときレアンは集落の外にいて、コリーナさんを助けるって言って、唯一開いていた出口から入っていったの。そのあと無事に出会えたはいいんだけど、出口まで来たところで襲撃者に出くわしちゃってね。それで息子を守るために……」

 しぼむようにミアの声は小さくなっていった。

(そんなことがあったのか……)

 そう思った刹那、クライグは重要なことに気がついた。

「いま、襲撃者に出くわしたと言いましたね」

「え、ええ……」

 少し戸惑うように、ミアがうなずいた。

「そのレアンという少年は、その後どうなったのですか?」

「生きていたわ。どうやって逃げ出したかは、話してはくれなかったけれど」

「その少年に会わせてください。襲撃者の手掛かりになります」

「レアン坊なら、ここにはいないよ」

 トリシィは即答した。

「なぜ?」

「襲撃者を探すために森を出たからさ」

「復讐でもするつもりなのですか? だれも止めなかったのですか?」

「止めたものもいたさ。だけど、精霊と契約したなんて聞いたら、止められるわけないだろう?」

 胸がつきりとするのを、クライグは感じた。

「精霊と、契約したのですか……なんと愚かな」

 トリシィがため息をついた。

「まあ、そう言ってやんなさんな。契約の重さは、あの子がこれから知っていくことだ。あんただってそうだろう?」

「…………」

 言い返す言葉もない。そう、自分も愚かものなのだと、クライグは心の中でつぶやいた。

「まあ、なんにせよ。レアン坊がいたところで、たいした情報は得られなかっただろうよ。なにせ、見たことのないような格好の、赤いトカゲを肩に乗せた長身の男ってことだけだからね。レアン坊は森の外に出たことがないから、外から来た連中だってことはわかるけど、それだけじゃ何もわからないだろう。赤いトカゲっては、火の精サラマンダーのことだろうけど、それだって、被害の状況を考えたら見なくても想定できることだしね」

「……そう、ですね」

 クライグは深く息を吐いた。

「……少し頭を冷やしてきます」

 立ち上がりざまに、クライグが言った。トリシィがうなずく。

「そうしな」

 外に出ると、空は赤くなっていた。わずかに吹いてくる風が涼しく、頭の中が少しづつ、すっきりしていくような感じがする。

「リアラ。風の精シルフを呼んでくれ」

「休むんじゃなかったの?」

 あきれたようにリアラが言うと、クライグがわずかに微笑んだ。

「ああ、休むさ。だから君に任せる。エイザ様に伝言を届けてほしい。コリーナさんのことだ。さっきの話聞いていただろう?」

 リアラは嬉しそうに微笑んだ。

「あら、クライグがわたしを頼ってくれるなんて、珍しいわね。まあ、そういうことなら任せておきなさい」

 そう言うと、リアラはクライグの肩から飛び立ち、ひゅいぃぃと甲高く口笛を吹いた。すると、空高くから風がおりてきて、リアラの前でつむじ風になった。つむじ風はすぐに霧散して、背に羽が生えた小人――風の精シルフが現れた。

 互いに会釈をすると、リアラは楽の音のような言葉をいくつか言って、呼び出された風の精シルフは、風になってどこかへ消えていった。風の精シルフの言葉は、人語よりも短く、早く伝わる。そしてなにより、その美しい音色はいつ聞いても、心の中にわだかまっているもやもやを、ひと時の間忘れさせてくれる。

 楽の音の余韻をじっくりと味わってから、クライグは口を開いた。

「……ありがとう」

「どういたしまして」

 誇らしげにリアラは言って、またクライグの肩にとまった。

「休むんじゃなかったのかい」

 後ろからトリシィが声をかけた。

「いえ、すこし祭司官長に伝言がありまして、この風の精シルフ――リアラに頼んでいただけで、わたしはなにも……」

 リアラを手で示しながら、クライグはトリシィに向かって言った。

「コリーナのことかい?」

「ええ。決して口にはしませんでしたが、たいそう心配しているでしょうから」

「そうだろうねえ。……でも、だとしたら、残念な知らせになってしまったねえ」

 しんみりと、トリシィがつぶやく。

 深い吐息とともに、クライグも、はいとつぶやいた。

「ところであんた、さっきレアンに会いたいと言っていたがね。そいつはあきらめたほうがいい。さっきも言ったけど、レアンは数日前に旅立っている。いまさら追ったところで、追いつけやしないだろうし、やつが向かっているのは王都だ。だとすれば、話を聞くのは、王都の連中にとりあえず任せるのがいいだろう。それに、あんたにはまだやることがあるだろう?」

 クライグは深くうなずいた。

「……そうですね。まずは、襲撃現場を調べてみなければなりません。彼に話を聞くのはそのあとでもいい……」

「そういうことだよ。ところで提案なんだが、その調査とやらにわたしもついていいかい? 精霊が関係しているんだったら、わたしもそれなりに嗅覚が効くほうだから、悪い話じゃないだろう?」

「ええ、そういう話でしたら、むしろ、こちらからお願いしたいところです」

「よし。決まりだね。そしたらあとは、カルヴァの人たちで誰か一人くらい、現場に連れて行って、話を聞きたいところだね」

「そうですね。一通り話は聞きましたが、現場に行けば、また何か新しいことがわかるかもしれませんし」

「問題はだれを連れていくかってことだね。それなりに歩くから、男たちからといきたいところだけど、いまは冬前の狩りの時期だ。男手を損ないたくないところではある。それなら、女たちってことになるけど、それもねぇ……」

 険しい顔になって、トリシィはうなった。

 クライグも正直悩むところであった。事件の真相を知るためには、必要なことではあるが、それが彼らの心の傷を深めてしまうことにならないだろうかということを。

 二人が悩んでいると、目の前の木陰から、かさりという音とともに、小柄な少年が、一大決心をしたというような表情で現れた。

「その役目。おれにやらせてくれないっすか」

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