七 メルバの舞手



 空き地の焚火は、朝になってもまだ燃え続けていた。皆が交代で火の番をしていたのだろう。いまはツィンの父のリエンがうつらうつらしながら、火の前にいる。火の周りで皆が眠っている。座れる場所を見つけると、静かに座り込んで火にあたった。木陰で寝るのは、さすがに体が冷えた。今朝は、寒さで目を覚ました。

 レアンが動いたのに気がついたのか、リエンがもぞもぞと動いた。

「……早いな」

 眠そうな目をこすりながら、リエンが言った。まだ空は薄暗い。だが、もうじき山影から日が顔を出すだろう。

「さすがに寒かったので、目が覚めました」

 苦笑しながら、レアンは言った。リエンもぼんやりと笑う。こういう表情を見ると、ツィンは父親似なんだろうなと思う。リエンは普段はしっかり者だが、たまにこういう、どこか幼いというか、少年みたいな表情を見せる。もうそんなに若くはないはずだが。

「そうだろう。夜中にこっそり戻ってくればよかったのに」

「その前にはもう寝てました。それに、あんな話のあとじゃ、気まずくて」

 昨日言ったことに少し後悔している自分をあざけ笑うように、レアンはまた苦笑した。昨日のことを思い出したように、リエンがかすかに息をついた。

「……ああ。あれは度肝を抜かれたよ。オルバの爺さんが、珍しく気が立ってたもんなあ」

 お互いしばらく黙って、リエンがまた口を開いた。

「なあ、レアン、おれたちは誰も、コリーナさんのこと恨んだりしてないからな。あの人は王都から来た人だけど、良くやってくれたよ。まあ、たまに来る監察官のやつは偉そうで嫌いだけどな。それでも、殺したいとまでは思わないけど。だからさ、今回のことで、王都の連中を毛嫌いするんじゃないぞ。まあ、やつらの仕業って決まったわけじゃないけどな」

「はい」

 母が恨まれているかもしれないなんて、考えもしなかったが、よくよく考えると、ありえない話でもなかった。だから、そう言ってもらえると、幾分かほっとした。

(そういえば、母さんが王都にいたときの話、聞いたことがなかったな)

 母はなぜかそういった話をしたがらなかった。唯一知っているのは、母がユーラムに来ているときに、父と出会って、お互い一目惚れし、両親の反対を無視して父が強引にめとったという話だけだ。

 レアンがぼやっとしていると、またリエンがうつらうつらし始めた。

「おれ、もう目覚めちゃったんで、火の番、代わりますよ」

「そうかあ。すまんな」

 そう言うと、リエンはすぐに横になって、眠り始めた。

 あたりがすっかり明るくなり、皆がそろそろと起きだすと、レアンは身支度を始めた。集落の外まで、何人かが見送りに来てくれた。オルバの姿はなかった。

 レアンはトリム街道に出た。街道といっても特に舗装もされていない、ただ土と枯れ葉が混ざったものが露出している道だ。雨の日はぬかるみが酷い。それでも、ユーラムに行くときは、ここを荷車を引いていく。

 行ってきます、と、一言言うと、出発した。ツィンが一人、めいっぱい手を振っている。やつのことだ、こちらが見えなくなるまで、そうしているつもりだろう。いや、見えなくなっても、しばらくやってるかもしれない。一度だけ振り返り、手を振るツィンの姿を見ただけだったが、なんとなくそう思った。

 プリムラと二人きりになると、しばらく、互いに一言も発しなかった。さすがに無言が続くのは、気まずかったので、せっかくだから、精霊のことや領域のことについて聞いてみた。

 領域では、疲れもしないし、時間の流れや距離の間隔も違うのだそうだ。だから精霊は人よりも速く移動できる……それなら、領域の中を移動すれば楽なのではと、試してみたが駄目だった。そもそも、いつも領域に入ってしまっているときは、気づいたら入っていて、気づいたら出ているのだ。これではどうやって入ったかも、どうやって出たのかも、わからない。現状では、いつでも入れるというわけではないのだろう、ということで納得することにした。

 精霊の力の使い方の話が一番わけがわからなかった。地面から力を引き上げる感じだとか、その力を練り上げる感じだとか、とにかく抽象的過ぎて、いまいちピンとこなかった。実際やってみるのが良いと、プリムラが言うので、休憩するときにでもやってみるということになった。

 あとの話は、母から聞いたことのある精霊の話とさして変わらなかった。ときおり精霊の視点ではそういう風に語られるのかということもあったが、それもさして多いわけでもなかった。

 話題も尽きて、ふとクローガを湖のところに置き去りにしていたのを思い出した。いまいるところから、湖まではさほど遠くない。さすがに、まだ湖で待っているわけはないとは思ったが、いつも呼ぶときのように両手の指をくわえて指笛を吹いた。

 甲高い音が木にあたりはじけて、森の中にこだまする。レアンは何度か繰り返した。

 すると、森の奥からなにかがこちら向かってくる気配がした。

――……ンだ! ……ンだ!

 かすかに声も聞こえてくる。空耳だと思った。

 気配がどんどん近づいてくる。声も大きくなる。

――レアンだ! レアンだ!

 今度ははっきり聞こえた。空耳なんかじゃない。

 そう思った瞬間、茂みからクローガが飛び出してきて、レアンは押し倒された。クローガが、しきりに顔をなめてくる。その間も、何度も何度も、レアン、レアン、レアンと名前を呼ばれる。子どものような感じだが、性別がわからないというか、人間じゃないような声で。

 プリムラは笑いながら見ている。助けてくれる気はないようだ。

「よせってば!」

 片手でクローガの顔をどかしながら、レアンは立ち上がった。クローガは気が済んだように座って、鼻をヒクヒクさせている。

――はら、へった。

 クローガが、わうっ、と小さく吠えたのがそう聞こえた。

「腹減ったって、まさかなにも食べてないってことかよ」

 思わず返事をしてしまい、一瞬固まった。プリムラのほうを見ると、目が合った。それだけで言いたいことが伝わったみたいに、プリムラは口を開いた。

「契約して動物の言葉がわかるようになんて話は聞いたことがないけれど、あなたの場合、色々特殊だからそんなこともあるのかもね」

「でも、普通じゃないんだろ?」

「まあね。普通は気持ちがわかるとか、気配を感じやすくなるとか、その程度よ」

「それは契約する前からできたけど……」

「そういう人もいるわ」

 いまいち腑に落ちなかったが、追及しても仕方のないことなので、また歩き始めた。

 クローガは想像以上におしゃべりなやつだった。腹が減っただの、飯をくれだのとあまりにしつこいので、いまは持ち合わせがないから我慢しろと言うと、今度はけちと言ってくる始末だ。

 その様子をプリムラは微笑ましそうな顔で見ている。プリムラもこのやり取りがわかっているのだろう。

 そうこうしていると、道の脇にわずかに印の入った木を見つけた。本当にわずかな印で木の模様と見間違えてしまうようなものなので、森の民アルシェでなければまず気づかない。これは氏族の領土の境目を示すもので、ここを越えればメルバ氏族の領地に入ることになる。

(これなら、夕方にはたどり着けそうだな)

 日はまだ高く、昼には少し早かった。

 メルバの領地に入ってしばらくすると、森の気配がやけに生き生きしているのに、レアンは気がついた。それは目に見えてわかるのもので、木の葉も下草も初秋にしては艶めいていた。獣の気配もカルヴァの森より多い気がする。前はそんな風に感じたことはなかった。

 少し腹が減ったので、近くの木から、カルロというこぶし大の赤い実を四つほど取って、半分をクローガにやった。精霊は食事をしないというので、プリムラの分は取らなかった。もう半分は自分の分だ。

 シャリっと音を立て、カルロをかじると、口の中に強い酸味が広がる。その酸味を我慢しながら咀嚼そしゃくしていくと、酸味がほのかな甘みに変わる瞬間がある。このときの甘さがくせになるのだ。

 メルバの集落についたのは、思った通り、空が赤らみ始めたころだった。集落の入り口で出迎えてくれた、背筋がしゃんとした小柄な老婆を見て、レアンは思わず、

「……ばあちゃん」

 とつぶやいていた。この老婆はレアンの本当の祖母ではない。名はトリシィといって、メルバ氏族の精霊の舞手にして、当代随一の舞手だと言われている。森の民アルシェでは知らぬ者はいない。そんなトリシィをばあちゃんと呼ぶのは、母がカルヴァの集落に来たばかりのときに、民の慣習や精霊の舞手について教えに来ていたトリシィとよく顔を合わせていたからだ。また、そのあとも度々母を気にかけて、様子を見に来てくれたということから、本当の祖母のようにも感じていた。

「領内に誰かが入ったと知らせがあったけど、レアン坊だったのね」

 トリシィは柔和に微笑みかけた。

「……ばあちゃん。集落が、母さんが……」

 とぎれとぎれにしか言葉が出なかったが、それだけで察したようにトリシィは悲しげな表情になった。

「そう……地の精ノームたちが騒いでいたのは、そういうことだったのね。それはつらい思いをしたね」

 そう言うと、トリシィは、ほらおいで、と両手を広げた。いつもならもう子どもじゃないんだからと一蹴していたところだが、今日は吸い込まれるように、自分よりも低いその胸に顔をうずめていた。レアンがひざをついて抱き着くと、トリシィも優しく抱きしめ、レアンの頭をなでた。気がつくと涙が出ていた。集落を出るときには、泣かないと決めていたのに、涙が止まらなかった。

 その様子を物言わず、ただじっと見ていたプリムラに、トリシィは微笑みかけた。

「男の子のこんなところを、あんまりじろじろ見るもんじゃないよ。あとで呼んであげるから、この子と一緒に、その辺でも散歩してきなさい」

 トリシィが手を足の後ろにやって、ぽんと押すと、小さな地の精ノームの子どもが出てきた。そして、さあ行ってきなさいと、トリシィがささやくと、地の精ノームの子どもは、うん、と言って元気よくプリムラのほうへ走っていった。

「ぼく、フィー。ねえちゃんは?」

 少し舌足らずな感じの口調に、プリムラは思わず表情が緩んだ。

「わたしはプリムラよ」

「プリムラねえちゃんだね。ぼくね、むこうでおもしろいかたちの石を見つけたんだ。いっしょに見に行こうよ」

 そう言うと、フィーはプリムラの手をとって、一緒にどこかへ行ってしまった。クローガもそれについていった。

 しばらくして、夕飯をご馳走するからと、トリシィの家に通された。先ほど泣き出してしまったことが、いまになって急に恥ずかしくなってきて、戻ってきたプリムラとしばらく顔を合わせられなかったが、プリムラのほうは、そんなこと気にしていないように、平然としていた。

 トリシィの家には、真ん中に炉があり、すでに火にかけられている鍋がコトコトと音を立てていた。味噌の香ばしい匂いがする。今夜は味噌鍋なのだろう。壁際にある棚には、儀式用の衣装や小道具、冬場に風よけに使う毛皮などが整頓されている。部屋の隅には夜具がたたまれて置いてあった。

 履き物を脱いで部屋に上がると、トリシィは鍋をどかして、傍らにあったもう一つの鍋を火にかけた。ふたが閉まっていて、なにが入っているかはわからなかった。

 そのままトリシィは炉の前に腰を下ろした。レアンとプリムラは、その向かいに座った。フィーはその辺をちょろちょろと歩き回っている。一息つくと、トリシィは、さてと言った。

「お米が炊けるまで時間があるから、レアン坊にはつらいかもしれないけど、なにがあったか、詳しく聞かせてくれるかい?」

 口調も表情も柔らかなものだったが、その中には、どこか胸を刺すような鋭さがあった。レアンはうなずいた。もとよりトリシィにも話すつもりだったからだ。

「ああ、ここにはそのつもりで来たから……」

 そう言うと、レアンは襲撃事件の詳細やカルヴァの集落の現状、冬を越すための施しをもらえないかということ、そしてプリムラと契約して旅に出ることにしたことを、ときおりプリムラに口をはさんでもらいながら話した。鍋の様子を見て、炉の火加減を調整しながら、トリシィはその話を表情を変えずに聞いていた。

 レアンの話が終わると、一呼吸おいて、トリシィがうなずいた。

「わかったわ。カルヴァの民は、メルバ氏族でひと冬の間、面倒を見ましょう。オムリ氏族やケルク氏族のほうは、そんな余裕はなさそうだものね。長にはわたしから話をしておくわ。明日にでも使者を送らせるわ」

「いや、話はおれから……」

 言いかけて、トリシィが手で制した。

「いいから、任せておきなさい」

 言いながら、トリシィは鍋を火からおろして、また先ほどの鍋を火にかけた。

「お鍋の様子を見ててちょうだい。わたしは長に話をつけてくるから。戻ったら夕飯にしましょう」

 微笑みながらそう言うと、トリシィは腰を上げて、出かけて行った。

 トリシィにあっけ取られながらも、あの話をもう一度しなくていいことに、レアンは胸をほっとなでおろした。あの話を立て続けに二度もするのは、さすがにきつかった。

 安心すると、お腹が空いてきて、少し見るだけと思って、鍋のふたを開けてみた。中には森で獲れる山菜やキノコ、クマ肉と思われるものが入っていて、白く固まった脂がところどころ浮いている。おいしいそうな香りがする。レアンはふたを閉めた。中身を見ると、余計に腹が空いて、やっぱり見なければよかったと後悔した。

 しばらくしても、トリシィは帰ってこなかった。やはり、ひと冬だけとはいえ、一氏族を向かい入れるというのは容易なことではないのだろう。さすがに心配になって、様子を見に行こうかと思ったところで、トリシィが帰ってきた。

「ごめんねぇ。遅くなって、話はちゃんとついたんだけど、そのあと色々話しこんじゃって……。さあ夕飯にしましょう。そこの箱に食器が入っているから、取ってちょうだい」

 レアンはトリシィが指さした箱を棚からおろして、中から椀を四つ、箸を二膳出した。自分の分の箸だけを残してそれらを全部手渡すと、トリシィは手早くご飯と鍋をそれぞれの椀に盛り付けた。

 それを受け取ると、まずは鍋を食べた。クマ肉から良い脂が出て、山菜やキノコによく味がしみ込んでいて、うまかった。汁はややこってりとした味噌味だが、それがまたご飯とよく合って、それもうまかった。久しぶりにちゃんと味のするものを食べた気がして、そのままご飯を二杯、鍋を五杯ほど食べた。

「そういえば、レアン坊は精霊の騎士ノルム・ラ・ルデになったんだったねえ」

 食事を終えて後片付けをしながら、ふと思い出したように、トリシィはしみじみとした口調でつぶやいた。

精霊の騎士ノルム・ラ・ルデ?」

 レアンは首を傾げた。

「精霊と契約した者のことを、古い言葉でそう言うの。……ちなみに舞手のことは、精霊の舞手ノルム・ラ・ルマと言うの。いまの人は、そうは言わないけどね」

「…………」

森の民アルシェの言い伝えでは、精霊の騎士ノルム・ラ・ルデは民のためにあり、精霊の舞手ノルム・ラ・ルマは大地のためにある、と言われていて、男は精霊の騎士ノルム・ラ・ルデに、女は精霊の舞手ノルム・ラ・ルマにという習わしだったそうで、どちらも当たり前のようにたくさんいたというわ」

 でも、と言って、トリシィは手をとめた。

「はるか昔に起きた大戦の折に、その数は減っていった。精霊の姿や声を見聞きできる者が少なくなったの。あの争いは、人も地の精ノームも多く死んだと聞くから、地の精ノームが人から遠ざかったのかもしれないわね。人も争う必要がなくなったから、精霊の騎士ノルム・ラ・ルデという風習はなくなった。でもそんな風習はなくなってよかったと思うの。契約は精霊の寿命を削ってしまうものだから……精霊から見れば、人の一生なんて短すぎるものね。精霊の舞手ノルム・ラ・ルマは、いまも残っている。人にとっても、精霊にとっても、そして大地にとっても、それは必要なものだから……」

 トリシィは口を閉じると、黙ってまた手を動かし始めた。

 レアンも黙ったまま、トリシィが言ったことを頭の中で転がしていた。

(契約は精霊の寿命を削る……)

 考えてみると確かにそうだ。そう思うと、プリムラが言った、自分の命を背負う覚悟があるか、という言葉に別の意味があったようにも感じる。なぜそこまでして、出会ったばかりの自分と契約するなんて言ったのだろうか。そうは思ったが聞いてみる気にはなれなかった。聞けばプリムラの覚悟を疑うことになると思ったからだ。

 後片付けが終わって、寝支度をしているときに、レアンはふと気になったことをたずねてみた。

「ばあちゃんは、おれが旅に出るのに反対しないんだね。村を襲ったやつに復讐しようとしてることだって……」

「若いときは旅に出て、いろんなものを見てみるのがいいさね。わたしも若いときは、国中を旅してまわったものよ。まあ、そのせいで変わり者扱いされたけどね」

 そう言って、トリシィは苦笑した。

「でも、旅をしてよかったと思うの。森の外でも地の精ノームたちが暮らしているのがわかったし、外の人たちも悪い人ばかりじゃないことが分かったからね。旅はいろんなものを変えてくれる。レアン坊の復讐心だって、もしかしたら変わるかもしれない。わたしは、そう信じているわ」

 それだけ言うとトリシィは、夜具の中にもぐりこんだ。レアンもそろそろと、トリシィから借りた夜具に身を滑らせた。昨晩とは打って変わって、あたたかかったが、心には少しざわざわとしたものがあった。

(旅は、いろいろなものを変える……か)

 この腹の底で、じりじりと燃えている復讐という炎が、別のものに変わるなんてあり得るだろうか。変わるというのは、復讐心が消えるということなのだろうか。やつを許すということなのだろうか。もしそうなのだとしたら……

(この気持ちが変わるわけがない)

 そう思って、目を閉じたが、しばらく寝付くことができなかった。だが、じっと目を閉じ続けると、いつの間にか眠っていたようで、目を覚ますと朝になっていた。

 旅の門出にふさわしい、雲一つないきれいな空だった。だがレアンの心には、まだ黒く分厚い雲が残っているような、そんな気がした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る