文字の霊は不滅である。
アッシリアの王、アッシュール・バニ・アプリは「文字の霊」に憑かれている。
彼は国中の書物を集め、全ての文字を収めた図書館の建造を熱望する。
そんな彼の計画に従事する司書が一人。
司書は「文字の霊」の本質を知り、やがて王の過ちに気付く。
・ 全4話
・ 1話あたり約2000文字
最古の図書館とも言われる「アッシュールバニパルの図書館」を舞台にした短編。
文字が残せるものとは何か。そんなテーマでお送りします。
なお、中島敦の『文字禍』が下敷きとなっております。