中島敦の『文字禍』と『虐殺器官』の文字、言葉に関するテーマを融合した意欲的な作品。重厚な文章、世界観に痺れました。
小説家志望。 加筆修正した過去作品や新人賞の落選作品を投稿しています。 ファンタジー、SF、純文学など、手広くやってます。 感想等いただけると嬉しいです。
文字に取り憑かれた人たちの話。深く深く掘り下げて出した結論、そしてその先にあるもの……。
文字の霊によって刻まれている、我々が使う文字の形を考える文学です。小説を書く時、文字を使うにあたって、それにどのような意味を持たせればいいかを、改めて意識するにはいいかもしれないですね。
人々はその時代の中でしか生きることができない。だが、文字として記されれば、文化として残り永遠になる。一人、ひとり思い浮かべる内容が違えど容赦なく、文化として伝達される限りにおいては永遠に残る。…続きを読む
文字は、それが記された媒体が後世まで残るほどの強靱さがあるとしたならば、それが壊れるまで残る。言葉は話した人間が死んでしまえば、やがて意味が消え、そしてその言葉さえも消えて無くなる。 言葉や文字…続きを読む
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