カラカラに干からびて朽ちていく、その時まで


不倫中の男女を描いた物語。夫、妻、不倫相手、登場するすべての男女が歪んでいる。
冬の空気のように冷たく乾いた雰囲気がたまらなく素敵でした。

不倫の果てにひとつの決断を下した主人公。その決断は退廃的で先が見えないのに、彼を愚かと笑うことも見下すこともできないのは何故でしょうか。
このリアルで遣る瀬無い恋愛観を説明することは難しいので、ぜひ読んでみて味わっていただきたいです。

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