イタリアン七草

セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ。

といえば、春の七草の名前である。

これ、お題目のように並べて覚えるものなので、だいたい頭から通してでないと出てこない。

「春の七草のひとつを答えよ」と言われて、いきなり「スズナ」と答える人はまれであろう。


この七草のお題目、ならべて唱えているうちに、ふと気がついたことがある。

区切りの位置を変えると、ちょっと違ったものに見えてくるのだ。


セリーナ・ズナーゴ・ギョウハッコ・ベラーホ・トケノーザス・ズーナス・ズシッロ。



なんかイタリアンっぽくない?



七草の文化は、遠くイタリアからシルクロードを通って日本にもたらされた。

ローマ帝国の興亡などを経て本家イタリアでは廃れてしまったが、日本には残った。そう妄想すると、悠久の時を経た壮大な歴史ロマンを感じて、ちょっと幸せな気分になる。


スーパーの野菜コーナーでセリを見かけただけで、歴史を感じられるなんて、サイコー。

妄想なんだけどねw



嗚呼、素晴らしき哉。

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