会話をするときの相槌は、みなさんなんとうつだろうか？

私は、相手が身内や親しい友人の場合のみ「うん」で、その他は基本「はい」である。

世間一般の基準があるのかわからないが、外に出ていて耳にする機会が多いのが圧倒的に「はい」であることから考えても、現代日本を構成するのは大半が「はい人」であることは間違いない。

はい人社会に生きる私にとって、「うん」利用者は基本、誰か親しい人と話している人である。

が、まれに例外がある。

初対面の人間にも「うん」と相槌をうつ「高うん人」だ。しかも、高うん人の中には「うん」の「ん」を発声する際に口を解放して、だらしなく「ぅあー」と言う者がいる。この「ぅあー人」が、どうにも横柄な感じがして気持ち悪い。なんだか、人品が卑しく見えてしまうのだ。

昔勤めていた会社の社長が、ぅあー人であった。

小さな事務所だったので、社長が電話をとることも少なくなかった。さすがに得意先からの電話では「はい」と言っていたので、使い分けはしていたのだろう。しかし、とった電話が売り込み電話だったりすると、もう大変である。

「ぅあー……ぅあー……じゃあ五分時間をあげるから、俺がそれを買うメリットを説明してくれる？　ぅあー」

と言ったあと、電話を切らずに受話器を机の上に置き、パソコンに向かって仕事をはじめるのである。そして、受話器はずれの警告音が鳴ったら、受話器を戻していた。

聞いてもらっていると思って一生懸命しゃべっているであろう営業マンが可哀想になる。

普通に断って電話を切ればいいではないか。

どうしてそのような意地の悪い行為をする必要があるのだろう。私にとっては、ぅあー人はエイリアンのようなもので、決して理解することはできそうにない。

もちろん、私はその会社を速攻で辞めた。

ぅあー人が本当にエイリアンだと妄想してみよう。

彼らは地球を侵略するためにやってきて、人間社会に溶け込みながら侵略の機会を狙っているのだ。

体液は一瞬にして金属を溶かす強酸で、人間の体内に幼生を寄生させて繁殖しする、最強の生物である。

ぅあー人は、はい人や高うん人を見つけては幼生を寄生させ、ぅあー人化させている。勢力を拡大する一方のぅあー人の超横柄攻撃の前に、はい人は追い詰められていった。

そこで、はい人科学者たちはその叡智を結集して、状況の打開をはかる。

パラレルワールドへのゲートを開き、救世主となるべき最強のはい人を召喚したのである。

しかし、召喚されたのは「はい人」違いの、最強のネトゲ廃人・灰田仁。

チート上等の引きこもりニート灰田が、世界を救うために、ぅあー人に戦いを挑むのだった。

その結末やいかに？

Coming Soon（ウソ）

嗚呼、素晴らしき哉

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