これからの性欲の話をしよう
私の友人が、かつて「性欲は生欲」である、というようなことを言っていた。
性と生は緊密に絡み合っているので、どちらかへの欲求が強い人は、必然的にもう片方の欲求も高まる、ということなのだそうな。
本当かね?
私は、性欲は旺盛だが、生欲はそれほど強くないと自己分析している。
まあ、いざ「あなたの命はあと3秒です」と宣告されたら、オロオロして何もできないまま嫌だ嫌だ死にたくない死にたく……あべしっ、となるのかもしれない。
が、現時点では「まあ人生こんなもんだったか……」と苦笑いしながら逝けると自負しているのだ。
それに対して性欲のほうは、どうにもならない。
いざスイッチが入ってしまうと抑えがきかず、手近なトイレに駆け込んで……いや、皆まで言うまい。誰も私の性欲事情などくわしく聞きたくもないだろう。
だが、思うのだ。
性欲と生欲に関係があるのならば、他の「せいよく」にも関係があるのではないか、と。
そうだ。もちろん関係ある。
関係ないわけがない。
と、いうわけで……。
◎正欲
正しくありたいと願う欲求。これは、私にもある。無い物ねだりだが、だからこそ正しくありたい。まずは何をもって正しいとするか、を模索中。それを見つける前に生欲のほうが尽きること必至。
◎星欲
星は好きだ。ハッブル宇宙望遠鏡の写真とか、見てるだけでドキドキしてくる。動悸ではない。満天の星空を一晩中眺めていても飽きない。まあ、今のような冬にそれをやると、凍死するかもしれないが。えも星を見ながら死ぬならば、それはそれでいいかも。
◎声欲
声フェチ。異性で、好みの声を聞くと、それだけで欲情する。好みの声で自分の名前を囁かれたら、悶死間違いなし。実は以前、取引先の担当者の声が好きで好きで、仕事外でのデートを申し込んだ挙句に玉砕した経験があるのは内緒だ。
◎制欲
制服はいい。興奮する。スーツでもいい。でも、着崩すのはNGだ。制服のかちっとした感じがいいのだ。そのかちっとしたところに、着ている本人も意図しない緩みが生じて隙が見えるからこそ萌えるのだ。ああ、ちょっとだけ乱れた制服最高。
◎征欲
征服はいい。興奮する。命令されたからって従う必要なんてないのに、でも、どうしてもやめられない。ああ、いけないことをしている私って最低。でもこの人の命令には背けない……。相手にそんな背徳的な思いをさせる心理的な征服が最高だ。
◎凄欲
とにかくすごい欲。欲まみれ。欲情の権化。欲望という名の電波を受信しまくり色欲是空。
結論。
私は「せいよく」がとっても強いw
嗚呼、素晴らしき哉。
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