第15.5話 森芸術事件(後日談)

モリ芸術アーティ事件*通称:最後の晩餐事件。約22年前に神無木署管内で発生した連続殺人事件。

 それは刑事デカを引退した今でも、事件当時を鮮明に覚えている。もと|大学院教授モリそう死刑囚がおこした犯罪組織*死神サークル(キュウ大神おおがみ教団)による一連の自殺志願者連続殺人事件および、木更津刑事殉職事件。そして数々の未解決事件に関与。森教授は『完全犯罪ほど、芸術的なものは他にない』という置き書メモを大学院の教授準備室に残して北欧スイスに亡命しようするも、西九条の機転による公安部の緊急要請で外務省と国際警察機構インターポールが協力して、森教授のパスポート有効停止と出入国ビザの発行を停止したことにより、出国寸前の所で国外逃亡を阻止する事が出来た。

 一連の刑事裁判では連続殺人クッキング・シリアルキラー事件について嘱託しょくたく殺人を主張したが、主犯格である森被告の主張は認められず死刑判決が確定した。そして、殉職した木更津志真緒警部補の遺品である捜査日誌手帳が事件解決への糸口になった。西九条の助言で、空白の一日である"5月13日の金曜日"の白紙ページを黒鉛筆でスクラッチした。すると“文字ワード”が浮かび上がり、当時の事件に関する最も重要な確証と木更津の見立てが刻銘こくめいしるされていた。「これを発見する頃には、私は殉職している事でしょう。」というダイイングメッセージと共に…。                              "END."

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『HELL GONE.~亜車刑事と死神教授~』 新庄直行 @Shin__Nao

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