概要
グラトン。
それは人々の心に宿り、スマートフォン等の端末に依存させ、宿主の時を喰らう現代の怪奇。
普通は見えないグラトンを見ることができる浪川 費(なみかわ あたえ)と平(たいら)の二人は、仇のグラトンを追っていた。
ある時二人の前に現れた退魔士を名乗る少女は、費(あたえ)が魔物に取り憑かれていると言い出して――!?
現代社会の問題をテーマにしたバトルアクション、略して現代アクション、誕生
※スマホはほどほどに
※当作品は暴力行為を推奨するものではありません
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!【人類の敵】をぶっとばせ!唯一無二のスマホアクションバトル!
カッコいい!
…のひと言に尽きると思うのですが、いかがでしょうか?
ちょっと気怠げな主人公に、凛とした美人の平さん、真面目な純ちゃん、いろいろ狂ってるウィズ。それぞれの熱いハート、そしてアクションがカッコいいんです。
特に、スピードに乗って一気に読めるバトルシーン、最高でした。
スマホが時間泥棒という点を否定できないのが辛いところ。
それが人外の存在のせいだったら… という設定にため息。
だけど、この本編を読むのもレビューを書くのもスマホからなんだけどな…
私たちに取り憑いたグラトンはどうされるおつもりかしら、費さん? - ★★ Very Good!!漫画で読んでみたい スマホ依存≪トキノクライシス≫
現代病とされる【スマホ依存症】。普通の人でもスマホに時を奪われたという経験があると思う。もしそれが【グラトン】という妖魔のせいだったら? それを退治している人間がいるとしたら? という物語。
文章が絵として見える作品だと感じた。正直、小説として読みづらいところがある、と思った……が、私はこの部分を+として評価している。なぜなら、小説でもなく映像でもなく、【漫画】として考えると、スムーズに想像できる、絵として見えやすい、それどころか映えているとさえ思った。
おそらくだが、漫画になった時のことを意識して執筆されたのだと、勝手に思っている。そして、文章から浮かぶその絵がカッコイイ! 戦闘描…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代を舞台にした時間泥棒との戦い
世の中には私たちの時間を消費させる様々な物事が溢れている。
それが昨今のスマートフォンの普及に伴い、より顕著となった。
私たちの時間は見えない何かに――貪食な怪物「グラトン」に狙われるようになってしまったのだ。
現代社会を表した(風刺した?)題材は実に興味深い。あらすじを読んでぐぐっと惹かれてしまった。
かくいう私も、グラトンに取りつかれて暇さえあればスマートフォンやPCを弄っているような人間だ。
本作を読んでいると「画面の向こうには貴重な時間を費やすだけの価値があるか?」と問われているようで、苦笑いを浮かべるばかりである。
戦闘場面はスピード感に溢れる中にいくつか戦術も取り込まれており…続きを読む - ★★ Very Good!!スマホが時を食らう。もうこのアイデアだけでご飯三杯は行ける!
大好きな伝奇物。魔物がでてきてそれを倒す少年少女たち。
それだけでも十分に萌えられる私ですが、そこに風刺を挟み込むアイデアが秀逸。
スマホを使う時間は妖魔に喰われているからだ、まるで「妖怪ウォッチ」のような理屈をアクションストーリーに大真面目に組み込んでいる。
そこに正統派の退魔師をからめ、つらい過去と、それに向き合う主人公たちというテーマ、フュージョン的合体要素でヒーロー性までかもし、次々に飽きさせない展開を提供してくれる。
最後まで楽しく読める作品だろう。
……まあ、なんだかんだ言っても、最後はウィズのかわいらしさがずるいの一言に集約されるのだが(笑)。