第二話 鞭打つ大地

 聳え立つ山々に囲まれた辺境の大地。

 垂れこめた暗雲に世界の色さえも失われた、色のない場所。

 世界を彩る色彩も、この影と灰色の荒野では悲劇の濃淡にしかなり得ない。

 誰が呼んだか〈死せる大地〉──乾いた地面はひび割れ、巨大な亀裂が一面に刻まれており、あたかもそれは鞭打ちの刑を受けて死んだ罪人の背中を連想させた。犯した罪とは何なのか──この罪深き大地はいまもその贖罪を果たぬまま、くたびれた身体を横たえたままでいる。

 心なき自然は一方的な簒奪者でしかない。

 悲しみを忘れた天の下、穀物の種は息吹くよりも先に凍土に覆われた。大型の野生動物はとうに死に絶え、絶滅を免れた小型の獣たちは、旺盛な繁殖力と、特には同種さえを喰らう非情さで、辛うじて惨めな生をまだこの場所に繋ぎ止めている。

 引き裂かれた大地の亀裂の中で。傷口に湧く蛆のように。

 あるいは、だろうか?

 バリスティック大陸の最北端に位置する、不浄の大地。

 色なき暗がりに数多の悲しみが集う場所。

 そこは〈ギルディア〉と呼ばれていた。




「……父さーん!」

 ごうごうと唸りを上げる風に混じり、場違いに甲高い声が聞こえたのはその時だった。無骨な岩の陰から、小さな人影が転がるように飛び出してくる。

 少年だった。少年という輪の中にちょうど片足を踏み込んだくらいの、まだあどけなさの方が強く残る少年。彼は頼りない仕草できょろきょろと辺りを見渡したあと、もう一度大きく息を吸いこんで父の名を叫んでいる。

 艶やかな黒髪と、大きな、深い色合いを湛えた漆黒の瞳。

 しかし肌は抜けるように白く、雪よりも鮮やかに色のない世界に映えている。

 それは黒と白、対極の色同士を併せ持つ、不思議な少年だった。

「ここにもいない……」

 薄い唇に指を這わせ、緊張した面持ちで立ちすくむ少年。

 いくら探してもその所在の見当すらつかないでいるこの現実に、不安を隠せない表情だった。呼びかけに対する反応のなさが、時を追うごとに少年の孤独を搔き立てている。それはちょうど、自分が迷子になった事を知った子供のように。

 そう簡単に見つかるものではないと理解していたつもりでも、どうやら少年の見込みは相当に甘かったらしい。すっかり萎縮しつつある自信は睫毛とともに伏せられ、この砂嵐の中で小さく震えている。

 見たところ、あまり活発な印象を抱くような子供ではなかった。

 どちらかと言えば内向的な、何かに依存して立つような性格の子供。

 身体の線という線も細く、一体どこに筋肉がついているのかと疑いたくもなる彼の四肢は、少年というよりも少女のそれに近い。病的に白い肌の色も合わさって、それは今にも掻き消えてしまいそうな杞憂さえそれを見る者に感じさせた。

 ただ一点──少年の双眸に宿る、強い意思の光だけを除いて。

 まるで純度の高い黒曜石のような、わずかな濁りさえ含まない少年の瞳。そこにはいまも変わらず、何かを求める純粋な想いが溢れている。

 不安はあれど、迷いはない。

 少年の心は父親だけを求めていた。

「父さーんッ!」

 気持ちを奮い立たせ、声の限りに父の名を叫ぶ少年。

 やはり、今回も同じように反応はない。どこまでも続く単一色の荒地に、少年だけが空から降ってきたかのように佇んでいる。

 父親はどこにいるのか? どこを探せば見つかるのか?

 少年の不安は少しずつ、しかし一方で、もはや無視の出来ない大きさにまで膨れ上がってきていた。

 何度呼んでも返事はなく、獣の唸り声にも似た風鳴りだけが少年の耳をかすめてゆく。生まれてから変わらず目にし、触れてきた世界のはずなのに、この場所で感じるただ一人の光景は、少年にとって別物のように恐ろしげだった。少しでもこの決意が揺らいでしまえば、途端に目を瞑り、耳まで塞ぎたくなってくる。

 気付けば少年は、石像のように身を硬直させ、いつしかその歩を止めていた。

 見渡す限りの荒野の中で、目的のための手段が分からない。

 音もなく押し寄せてくる孤独の圧力が、確実に心の堤防を蝕んでゆく。

 やがて押さえ切れない感情が一つの峠を迎えた時、食い縛っていた口角の端がすとんと垂れた。自分の取ったあまりに子供じみた行動に対し、情けなさとも後悔ともつかない涙が視界に滲んでくる。

 少年は震える唇を噛み締めながら、それでも縋るように父親の姿を周囲の景色に捜し続けた。

「……困った奴だ」

 すると、少年の求め続けた人物は意外な所からその姿を現した。

 硬質な大地に深々と走る無数の亀裂。その一つからくぐもった声が聞こえたかと思うと、間もなく一人の男が地表に顔を覗かせた。

 少年の父親、グレイスだった。

「親の言いつけを守れない子供には、お仕置きを考えないといけないな」

 そう言いながら亀裂の淵に手をかけ、手際よく身体を持ち上げる。地上に戻ったグレイスは服に着いた砂埃を手で払うと、まずは腕を広げて少年にその顔を向けた。

「怪我はなかったか?」

 伸びるまま首筋まで伸ばされた黒髪と、それと同色の瞳。中肉中背で派手さはないが、言葉の中に品を感じさせる男だった。三十代の半ばか、落ち着いた口調は知的であり、道徳的で、少年の行為を非として咎めつつも、少年を見つめるその瞳には惜しみない愛情が注がれている。

 限りない慈しみを育む、親の瞳だ。親が子を見るその瞬間には、何人の介入も許さぬ絆が確かに存在している。

 だが同時に彼の瞳には──漠然とした疲労の色が滲んでも見えた。

 落ち窪んだ瞳の、その向こう。偽りなき子への愛情の裏側で、その瞳から覇気というものがまるで失われているのは何故だろう。

「父さん!」

 しかし少年とって、そんな事はいささかも問題にはならなかった。

 ようやくグレイスと出会えたのだ。少年はその姿を確認するなり、顔中を輝かせて喜びを爆発させた。そのまま全力でその胸に飛び込んでゆく。

 屈託ないその笑顔は、灰色の世界に咲く唯一の彩りだった。

 暗闇にかざした松明の如く、それは周りの空気を、グレイスの表情を、暖炉からの火のように暖かく包み込んでくれる。

「驚いたよ。まさか後を追ってくるとは、思わなかった」

 グレイスは困ったような苦笑をその顔に浮かべながらも、目の前の少年をしっかりと腕に抱き締めた。

 まるでその腕一本であらゆる不安から解放されたかのように、グレイスの胸の中でころころと笑う少年。いまこの場にグレイスがいる事、それ以上に臨むものなど、少年には何一つもないのだろう。

 少年の母親は、まだ幼き日にこの世を去った。

 そのためか、母を知らずに育った少年にとって、グレイスという存在はあまりにも特別だった。自分より力強く、聡明で、いつでも救いの手を差し伸べてくれる。それは少年にとって憧れを超えた、心の拠り所にも等しい無二の存在だった。

 例えば、子供同士の喧嘩や、胸にかかえた小さな秘密──それがどんなにつまらない事であっても、グレイスは真剣に少年の悩みを聞いてくれた。その大きな手で頭を撫ぜ、時間をかけて解決への道筋を示してくれた。まるで世の理を知る賢者のように、困難を乗り越える術を授けてくれた。

 どんな事だって、グレイスならきっと助けてくれる。

 グレイスなら──必ず。

 父親が体調を崩して寝込んだ夜、少年はどうしようもない恐ろしさに泣いて朝を迎えた事もあった。父親の事を悪く言う者を見た時は、それがどんな冗談だったとしても決して許せるものではなかった。当のグレイスが驚き、なだめる前で、悔しさのあまり感情を爆発させた事もある。

 ことグレイスの事となると、少年は感情の中に理性を忘れた。

 事実、今回もまた少年はグレイスの言いつけを忘れ、待っていろと言われたはずの村さえ飛び出していた。心細さからの後追いにしても、さすがに度の過ぎた衝動であった事は否めない。

 ──けれども、理屈ではない。

 子が親を慕う事に、特別な説明など必要ないのだ。

 ただグレイスの側にいたい。わずか六歳か七歳の子供がそう願う事に、一体どれほどの理由が必要だろう。

 言わばグレイスとは、少年という小さな世界いっぱいに根を降ろした大樹だった。鬱蒼とした木々の中に、いくつもの生命を育む森の主。それなくして森の存続は適わない。

 まだ幼い少年にとって、この父親こそが、少年を形作る全てだった。

「ごめんね、父さん。でも……怖かったんだ」

 少年は目を伏せながら、唇を尖らせてグレイスに告げた。

 内訳としては、本心が半分、都合半分といったところだろうか。

 何しろ少年にとって、このグレイスこそが森の大樹なのだから、その一番大切な部分がすっぽり抜け落ちてしまった以上、今の言い訳じみた答えも決して嘘というわけではない。

「怖かった? もうそういう歳じゃないだろう」

 だからグレイスも、それ以上少年の行為を叱りはしなかった。

 少年に母親がいない事。その寂しさと不条理をグレイスはよく理解しているつもりだったし、その反動として少年がどれだけ自分を必要としているのか、それも十分に理解していたから。

 代わりに少年の肩を叩き、一言ずつ、言い聞かせるように言う。

「だが、お前に狩りはまだ早い。それは前にも言った事だ」

 なるほどグレイスの片手には、木と鉄を組み合わせたような器具が握られていた。

 細身だが、鋭利な刃の付いた大口の鋏。その上を獲物が通りかかると、瞬時にその鋏が食らいつく仕組みの、単純な罠だ。

 つまり彼らの言うとは、積極的に獲物を追い回すようなものではない。

 この土地では獲物の絶対数からして少ないため、それを探して歩くよりも、獲物が居そうな場所に見当をつけ、そこに罠を設置しておく方が効率がよいのだ。

「それに村の外は危険だ。お前一人でうろつくのは危険過ぎる」

 グレイスはやや真剣な顔つきになって、少年にもう一度、念を押した。

 意味もなく怒鳴ったりはせず、言って聞かせるのがグレイスのやり方だ。ただしそれによって少年がなかなか言いつけを守らない時も間々あるが、根気よく続ける事でその問題は解決出来るとグレイスは信じている。

 特に今回の場合、最も言い聞かせたい部分はここだった。

「外には、悪いがいるから?」

 少年はグレイスを見上げて尋ねた。

 少年なりに筋道を立てて考えた結論なのだろう。間違いはない。

 しかしそれをそのまま認めてしまうのも、少々短絡的に過ぎるようにグレイスには思えた。

 頭の中で考えを噛み砕き、少年にも分かるよう、話を組み立ててゆくグレイス。少年の目の高さまで腰を落として、一つ一つ思う言葉を紡ぎ出してゆく。

「そう、確かに魔物は危険だ。お前の言っている事は正しい。ただしそれだけで彼らをと決めつけるのは、良くない」

 ──魔物。

 それは大陸に巣食う、人知を超えた生物の総称だった。

 あるものは宙を舞い、またあるものは地を走る。その姿は千差万別なれど、彼らは本能のままに生き、そして本能のままに人を喰らう。ゆえに人は古くから魔族を種の敵として定め、幾度となく衝突を繰り返してきた。

 言わばそれは、殺す者と殺される者との生存競争だ。

 それぞれの命を駆けた、相成れぬ争い。自らが生きたければ殺すしかない。

 だが未来永劫続くかと思われたこの両種族の殺し合いにも、やがて一つの終止符は打たれようとしていた。

 いまだ本能のままに生きるだけの魔族と、非力ながら、文明の力を身につけた人間。徐々に広がりを見せたそれらの差が、果たしてどちらの勢力を決定づけたかは言うまでもないだろう。

 魔族らの個の力に対抗しうるべく、人間が生み出したのは数の力だった。

 それぞれが武器を携え、集団として、一つの意思を共有する軍隊。それはまさに変幻自在の力を有する、地を這う巨人の影だった。どこを斬っても死ぬ事はなく、分裂と融合を繰り返し、果実を捥ぐような仕草で黒い捕食の手を伸ばしてくる。

 それは魔族にとっての暗黒時代が幕を開けた瞬間だった。

 各地で産声を上げる巨人の影と、積み上がる人外どもの骸の山。一方的な殺戮と蹂躙。長い歴史の表舞台から魔族らの姿が消えるのに、そう時間はかからなかった。

 今も熾烈な繁栄を続ける人と、加速度的に衰退の一途を辿る魔族。

 それはある種、運命という言葉で片付けられる必然だったのかもしれない。

 だがこうして、現在における二つの種族の勢力図は決まった。

「どうして? 魔物は人間を食べるのに?」

「人間以外の生物が、人間を食べては駄目だという理由もないだろう? それこそ人間の驕りというものだ」

 しかし、例外もあった。

 〈ギルディア〉と呼ばれる山間の土地には人間が。さらに北上した山頂付近〈ノーズ〉には、残存する幾ばくかの魔物たちが。

 彼らは互いに関わり合う事なく、奇妙な均衡のもとで生きていた。

 痩せた大地、劣悪な環境で作物などろくに育たず、生息する獣の数からして圧倒的に少ない。生きるための糧は有限であり、まさに〈死せる大地〉の名の通り、ここ大陸最北端での生活は、常に死と隣り合わせにある。

 だからか、こんな話がある。

 仮にこの土地の覇権をどちらかが手に入れれば、どうなるか?

 確かにその生活は上向くだろう。生活圏が増えれば、糧の上限も増える。手持ちの増産が望めない以上、多くの糧を得るには、限りある糧を奪い合うしかない。

 だがそれでも、この二つの種族が争う事はないのだ。

 互いに生きる事だけに必死で、他者を排するほどの余裕がないから。

 どちらか一方の種族が滅べば、残る一方が全てを手に入れられる。しかしその過程における被害は、双方ともに甚大なものとなるだろう。争いは被害を拡大し、種族の崩壊を招く。そしてそれは勝者にとっても同様に訪れる危機でもあるのだ。

 もちろん、彼らの過去には幾度かの衝突もあった。

 蛮族と呼ばれる小鬼ゴブリンの群れが、長い冬の食料難に困窮し、人間が暮らす山間の村まで下ってきた時の事だ。当然村人らも必死で蛮族を追い払ったが、しかしそれ以上の深追いはしなかった。また立場を代え、まったく同じ理由と手段で人間が彼らの居住圏を侵した時も、蛮族から報復らしきものはなかった。

 この、あまりにも過酷な環境がそうさせたのか。

 それとも極限の状況下で、互いの理解らしきものが芽生えようとしているのか。

 残念ながらその真相を知る者は、どちらの種族にも存在しない。

 けれどこの辺境の均衡は、歴史の中で、不思議と保たれ続けてきた。

 それだけは事実だった。

「彼らも必死なんだ、生きるために。それを否定は出来ない。分かるな?」

 グレイスはまるで諭すように、少年に教えを説いた。

 一体何を善とし、悪となすのか。

 結局のところその基準となるものは、自分自身の価値観しかない。自分に都合の良いものは善で、都合の悪いものは悪。世の仕組みとは、実に単純に出来ている。

 だが奪われる命──食卓にのぼる肉とは、だろうか?

 そうではないだろう。自らが生きていくうえで、他の命を食らうのは必然なのだ。人間であれ魔族であれ、命を繋ぐための摂理に善悪はない。

 ならばこそ、自己の都合だけでそれを悪とせず、少しの理解と自衛を心がければ、それだけで社会は成り立つ。でなければ関わり合いの是非はともかく、魔族と人とがこれほどまでに近い距離に共存するなど、説明出来るものではない。

 ──だとすれば、生きるために。

 人間として、人もその姿勢に応えたい。

「うん!」

 元気良く返事をする少年。

 もちろん、少年にそのすべてが理解出来たのかと言えば、それは違う。少年はただ空返事で答えているだけだろう。そんな事はグレイスもよく分かっている。

 だがいまはそれでいい。いずれこの記憶が少年の森で種として芽吹く時が来るかもしれないし、来ないかもしれない。つまるところ、それはどちらでもいい。

 重要なのは、森を豊かにする種をまく事だ。

 それこそが彼の森を守護する、大樹の務めでもある。

「そうか。お前は頭がいいな」

 優しげな微笑みを浮かべるグレイス。そして彼は少年の前から立ち上がると、おもむろに狩りの荷物をまとめて歩き出した。

 次の仕掛けへ向かうのだという事は、すぐに分かった。しかし少年は何を手伝うでもなく、おずおずとその様子を見つめたままでいる。やはり少年としても言いつけを破った事には少なからずの後ろめたさを感じているらしく、ついて行きたい気持ちは別としても、自分がこれからの狩りに同行してよいのかどうか、すぐにはその判断がつかない様子だった。

 両指を胸の前で遊ばせて、上目遣いにグレイスを窺う少年。

 何か声をかけて欲しいと願っている事は、すぐに分かった。その背中を一言、押して欲しいのだろう。グレイスはそんな少年の心中を察してか、笑いを堪えるような表情で振り返った。

 もう反省は十分だ。

 少年は約束を破った事を理解したし、これ以上、困らせる必要もない。

「……ほら、一緒に行くんじゃないのか?」

 少年の顔に満面の笑顔が戻った。

 待ちかねたその言葉に小躍りしながら、いまこの時点での、たった数歩の遅れさえ取り戻さん勢いで少年は父親のもとに駆けて行く。そして横に並び、空いている片方の手を奪い取ると、その歩調に負けないように大股で歩き出した。

 少年にとっては少し早いその歩調も、どこ吹く風だ。逆にそれが嬉しくて堪らないというように、少年はグレイスの顔を何度も下から見上げてくる。

 グレイスにとっては、少年一人を村に返すのは危険と判断しての結論だろう。

 村からここまでやって来た事も、本来はかなりの危険を伴う行為だ。それを考えれば、いまさら少年を送り返す理由はない。グレイスの判断は当然と言えた。

 けれど少年にとっては、何も言わず、狩りへの同行を許してくれた事。

 その一言が、何よりも嬉しかった。

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