ギルディニア英雄伝記

用語録 ら行

【リィズ】　（登場人物/序章）

　ウェインの新妻。小さな顔に栗色の大きな瞳。髪は肩の辺りで二つに結んでいる。その愛らしい容姿は村でも評判で、ウェインとの婚約時には皆が二人を祝福した。

　しかし結婚後、身体の弱かったリィズは寝たきりの状態が続き、その前途は希望に満ちたものではなかった。ウェインは懸命にリィズの看病に奔走するが、食料さえままならぬ村の状況では回復の兆しも現れず、次第に彼女の微笑みからも力が失われつつある。性格はとても穏やかで、誰にでも優しくあれる女性。厳しい生活の中でも、彼女の生まれ持った気質が失われる事は決してない。

【ルザル】　（地名/一章）

　ギルディア中央部に位置した大きな村。周囲に連なる山々の麓に位置するせいか、村を訪れる人々の交流も盛んであり、合併や移民の結果、ギルディア有数と数えられる村にまで成長した。家畜を飼っていた事からも村の生活水準の高さが推察出来、周囲に位置する村ではルザルとの交易で必要物資をやりくりしていたところも多い。

　しかしそれだけに早くからエクセリアの聖戦を呼び込む結果ともなり、丁度聖戦が激化した頃、村は火の手に焼かれ全焼した。