第4話 永く生きる悪魔 その1


カーニさんからわずかばかりのお金をもらって

久々に人間らしい食事をとった。


ぐすん

キロ「やっぱり、いいな、働いて報酬をもらうって」



ふと見るとさっきまで一緒に食事を食べていた使い魔がいなかった。

キロ(あれ、どこ行ったんだ?)





使い魔「痛てて、だれですか?いきなり引っ張って、こんなところまで連れてきて」

アーシェ「久しぶりね、使い魔」

そこに立っていたのは、かつての主人である天使と名乗った銀髪の少女だった。



使い魔「ひっ・・・こっちへ来てらしゃったんですね。」

アーシェ「ちょっと やりたいこと があってね。」



使い魔「・・・で、元ご主人様何か御用ですか?」

使い魔は怯えていた。

アーシェ「ずっと見ていたわ」

アーシェは使い魔のほっぺたを引っ張った。

アーシェ「キロに悪魔退治をさせようとしたでしょう?」



使い魔「ええ、てっとり早く儲かると思いまして・・どうして、怒っているんです?」



アーシェ「・・・・・・」



アーシェ「キロに恩返しがしたいの」

使い魔「・・・・お礼参りの間違いじゃないんですか?」

アーシェ「・・・私のせいで彼にはいろいろ迷惑をかけたし」

使い魔「・・・・大丈夫ですよ。仕事を首にされる原因作ったり、寿命を1年にされたり、わき腹刺されたりしたけど、気にしてないってキロさん言ってましたよ。」

アーシェ「・・・」

使い魔「・・・」

アーシェは使い魔のほほをさらに思いっきり引っ張った。

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