第20話 最強を目指す悪魔 その1




人類最強 神剣アーシェ卿 今現在の悩み





100年前、あの魔女のせいで私はは悪魔になった。

キロに白い剣で切りつけられて魔力自体は脆弱になってしまったけれど

私はまだ悪魔のままだ・・・


悪魔はおなかも減らないし、眠る必要もない、首を落とされようが永遠に生きていられる。

私は・・・人間じゃないんだ。



キロ「じゃあ、なんでパンを食べているんだ。」


アーシェ「・・・おいしいものを食べるのは、私の唯一の趣味だったわ、悪魔になった今でも必ず3食 食べている。」


使い魔「カルデラ国内を旅してたときも、食べ物屋めぐりをしてましたねぇ、城から盗んだお金で・・・」


アーシェ「・・・・」

キロ「・・・・」



そうだ。私は食事をしなくてもいいのだ。

キロの目的はお金をためてカルデラに恩返しすること、


だったら

私は食事をせずにその費用を節約すべきだ。



キロ「まあ、別に食べたいなら無理しなくていいんじゃないか?

(俺自身、魔力が心臓を駆け巡る気分の悪さで食欲ないし)」



アーシェ「いいえ、私の決心は固いのよ」


キロ「・・・(別にいいなら好きにすればいいけど)」





私は人間じゃないんだ・・・

もしもキロを助けることができたらその後はどうしよう。

そうだ、カルデラの騎士の職に志願してみるとか

もしかしたら、OB枠で雇ってもらえてコーチのような立場になれるかも

そしたらキロの再就職も斡旋してあげよう

きっとキロも喜ぶはずだ。

そしたら、キロもきれいなお嫁さんなんかもらって幸せになれるかも

そして、私は永遠に年をとらずに・・・


ああ、まだ、助けてもいないのに何をかんがえているんだろう。




キロ「アーシェ、起きろよ、朝だぞ」

アーシェ「え、ああ、ごめんなさい」

木の上で寝ていたアーシェはキロの声に目を覚ました。

寝過ごすなんてまるで人間みたい。



キロ(寝癖、すご)



1日後、

お腹が鳴る。

なんだか体がだるい。

どうして、何も食べていないから?



キロと使い魔がパンを食べていた。


私はそのパンから目を離すことができない。


キロ「アーシェ、腹減ってるんだったら、お前の分もあるけど」

アーシェ「いらないわ」


使い魔「これ、おいしいですね」



アーシェ「・・・」

キロ「ちょっとでも食べれば」

アーシェ「いらないわ」

キロ(よだれ、出てるけど・・・)




そういえば、あのいけ好かないイデアって人物は私をみてこう言っていた。


イデア「・・・・アーシェさんだったかしら、話したいことがあるんだったらこっちに来て料理でも食べながらゆっくり話しましょう?キロ君は完全に眠っているようだし」


アーシェ「ここでいいわ、悪魔は食べる必要なんかないし」


イデア「ふふ、食べておいたほうがいいと思うけれど、今のあなたはただの人間に見えるから」


アーシェ「?」


アーシェ「あなたは特殊ケースなのよ、魔力の順応性が高いただの人間、首を落とされたら死ぬから覚えておいたほうがいいわ」



まさか、そんなことが・・・

証明する手段はある。悪魔は首をはねられても死なないし、傷を負ってもすぐ再生する。

このナイフで手を傷つけて・・・



アーシェ「・・・・」



やっぱりやめておこう。

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