谷地雪@悪役令嬢アンソロ発売中

オレはあきらめの悪い男。《かくれんぼの鬼》と(オレだけに)呼ばれたあのコと結婚し、幸せな新婚生活を過ごしていたが、書置きとともに嫁が姿を消し……かくれんぼに終わり始まる、ショート…

【表紙】https://kakuyomu.jp/users/ki-ki-ki/news/16817330661490638465 【推しメン原案小説コンテスト受賞作候補に選出！】…

金曜日の夜――それは、至福のひととき。

短編連作。 三毛猫のミケはれっきとした飼い猫。けれど、自由気ままに家の外にも遊びに出掛けていく。 散歩の途中で出会う人々、ちょいとお邪魔していくお宅。 人懐っこいミケが渡り歩く…

ばーちゃんは探し物が得意だ！ 何かをなくしても５分もかからずにすぐ見つけてくれる！ けど、今日は何か様子がおかしい……。 ばあちゃんに頼らないように僕が“なくしもの”を探さ…

あたし小学生になったから おとうさんとおかあさんとおとうとに言いたいことがある

絵本風のやさしい文体で、主人公の女の子・キコのおつかいが描かれています。冬支度のために木の実をとってくるようにお母さんに言いつけられたキコ。初めてのひとりでのおつかいはきちんとで…

俺の名はおこげ。小林家にすむ茶トラの猫だ。 お正月なのに、忙しく家事をするお父さんに少し同情している。 それなのに、子どもたちは、トランプ遊びに夢中で大騒ぎ。お父さんは、俺を見習…

父と酒を呑んでいた祖父が子供の頃の話をしてくれた。 ※蚊遣り：蚊を追うためにいぶす煙。 ※蚊帳：寝る時、蚊を防ぐために吊り下げて寝床を覆うもの。

土方歳三亡き後も、薩長軍と戦い続けた新選組隊士たち。その時、隊長として隊士たちを率いていた相馬主計目線で書いてみました。 相馬の想い。 一部ではありますが、描かせて頂きました。…

戦場で屍から金品を奪って暮らす戦場荒らしのリン。 見つかれば死罪のはずなのに、リンは兵士に捕まり、どこかの地下牢へ放り込まれる。 差し入れられた温かい食べ物を頬張りながら、リンは…

降りなきゃ、でも降りたくない。 ——目を開けた私は見知らぬ客車に乗っていて、目の前には車掌さんが座っていた。

仕事に疲れた私が有給を使ってやってきたのは森林公園。 けれど足を踏み入れたのはその隣の敷地。 そこで私が見つけたものは、思いもしないものだった。 西湖 鳴さま企画「溶けそうな…

兄には好き嫌いがある。 ニンジンである。 ニンジンだけは何があっても食べようとしなかったのにある夜、急に食べ始めた。 一体何があったんだ？！

　――ボクは、本。 　　ある冬の日にうまれた、本。 　　ボクは雪みたいに真っ白な身体をしているんだ。 　　でもね、ボクの中身は反対に真っ黒。 　　だから、皆に嫌われていたんだ。 …

夏大会前、野球部を2年生で退部した蓮見和季は、同じ2年生の演劇部照明、陽向千晴と再び話すことに。

まだうんと小さかった頃、うちの孫娘にはおかしな習慣があった。

一本の桜の木と一人の男性による人生と恋、一生分の物語。 《「５分で読書」短編小説コンテスト2022用》 5/28　ジャンルを元に戻しました。 新作投稿時「詩・童話・その他」…

１０歳の僕がスクールカウンセラーを想い、行動する話です。

毎日の疲れの果てに電車の中で起きたそれは夢か幻か。 彼女のおかげで頑張れる。 彼女と会えたことが俺にとっての全てだった。 一夜だけの物語。

航成はいつも何かを待っていた。誰よりも先に行動を起こし、後から誰かが続くのを待つ。恋愛においてもそれは同じ。彼はいつも恋人の茜を追い越し、遥か先で待っている。 これは、そんな待…

「おばあちゃんの目、青くてすてきねぇ」と娘は言う。朝の女児向けアニメに出てくる青い少女が大好きな娘の、心からの賛辞だった。けれど、美に執着する義母にその言葉はあまり褒められたもの…

クラスメイトの雪村君は変わった子でした。 ※夢月七海様の自主企画「同題異話・二月号」に参加させていただいています。 このたびも素敵なタイトル有難うございました！

きさらさんという女性がクマ屋というお店を作ります。 きさらさんは、お客さんの注文でいろんなぬいぐるみのクマを作ります。 きさらさんと猫とクマのほのぼの生活です。

赤と白と少しの金。それが金華魚という金魚の魔物の色。でも私の体は真っ黒だった。 醜いと言われ続け、人に転化して人の世界に居場所を探す。 そしてある時一人の女性と出会った。彼女は…

老騎士ヴォルフは旅路の果てにいた。 戦に斃れた友から託された品を、彼の婚約者ハンナに渡すべく辿ってきた旅も終わりに近づいていた。 だが、あともう一息というところで、老騎士は盗賊に…

　希望と絶望は考え方がまったく違います。 　でもずっと一緒です。 　だって、それが当たり前ですから。

カナリアのローラは声が出ない。それを理由にいじめを受けていた。

江戸時代。赤ん坊を連れて雪の中を歩く女性の主人公は、回想する。 病気がちの父の代わりに、薪拾いに行っていた母。母は、父と一緒になって10人の母になっても、不思議とやつれもしなかっ…

女性として生まれたトランス男性が男性として生きていくまでの話。

　広島の姉弟の話。姉は西暦二〇〇〇年生まれ、弟は七才年下。二〇一一年に両親が死亡。東京に居た姉弟は、広島の親戚に預けられる。その親戚も姉が高校を卒業する頃に死亡。 　姉は高校卒業…

猫のイッチは今日も部屋でダラダラ。ご主人はテレワークで大忙し。そんなご主人を見かねたイッチはある慣用句を思い出す。せや！猫の手貸したろ！！

香鳴裕人様の自主企画、「同題異話SR -Dec.- 『雪待ちの人』」参加作品

お姫さまが探しているようすを思い浮かべながら、読んでみてください。

記憶を盗む泥棒のおはなし

小さい頃から孤児院で一緒に育った。 晴れの日も 雨の日も 曇りの日も 雪の日も 嵐の日もずっと一緒だった。 マイペースで人の言う都合の悪いことには耳を貸さない 自由な君。 …

雨の日、僕に届いた過去からの手紙。

中学生が集団になれば分別なんてものはあるわけ無いし、多感が服を着て歩いているようなもので、知性があれば虐めなんてしないだろうし、感性があるなら誰を好きになっても、その気持ちは認め…

【「５分で読書」短編小説コンテスト2022落選作品】 演劇部に入った高校一年生の私は、やさしい陽だまりのような「ミチさん」と恋人役を演じることになった。 練習を重ねるたび、次第に…

草薙ハヤトは状況をざっと見ただけで「犯人」を言い当ててしまう名探偵。 けれども、ハヤトは言い当てられるだけで「何故」が分からない。全てを直感的に捉えてしまう「第六感探偵」だった。…