このお話は、終始温かい文章で綴られています。物語の世界で生きる一人一人の感情を丁寧に掬い取って、それでいて簡潔にまとめられていてとても読みやすいです。 そしてこんなに綺麗にまとまっているのに(だからこそというべきでしょうか)、物語を通してのメッセージ性や作者様が書き上げた主人公の人生がダイレクトに伝わってきて、読後、私の背中を押してくれたように感じます。 「待つ」ことって、いいですね。
いつも時間に遅れる彼。しかし、待つ側に回るため努力を重ねた彼は多くのものを手に入れる。多くのものを待ち、やがて彼がたどり着くのは……。最後は感動する名作短編となっています! そこのあなたもぜひご一読を!
もっと見る