タイトル通りなんですが、これだけではページ数が足りないので他の作品とともにあわせ技で短編集あるいは、掌編小説として出版できると思う。普通に読んでいてホッとする物語や偶然からの人と人とのつながりが広がっていき、その後の展開を想像しつつ読んでいて楽しい物語など(全部書くとネタバレになる)。猫の生態を細かく描くことによりヒロイン(ヒーローも)や家族の心の移り変わりが、よく描けていると思う。猫好きによる査察があるならば110点はイケる作品。オススメです。
気まぐれな三毛猫のミケが縁を運ぶ短編集。ミケは解決の糸口を作る舞台装置でありますが、周りの人間は癒やされたり、前向きになれたりするものです。思い詰めていた気持ちが、スッと楽になっていく。文章の解像度が高く、日常をリアルに描きます。猫好きならもちろんのこと、日常系のお話が好きな方にはおすすめです。
何気ない日常を、猫を使ってこんなに愛らしく、美しく書ける才能が羨ましいです。
中学生の他愛もない日常がちょっとしたきっかけで恋を予感させる物語。作者様お得意の猫描写は今回も健在です。恋のきっかけって案外小さいものだったりしますよね。ドラマチックな恋なんて実際にはそうそうないですし。要は「気づき」なのかな?ちょっとした優しさ。意外な素顔。一緒にいる心地良さ等々。この気づきが恋の始まりなのだと思わせてくれる作品でした。「5分で読書」エントリー作ですのでサッと読めます。是非是非!!