渡辺羊夢

『もしもしやくざさんですか～暴力団いのちの電話』が予想外に好評だったので、姉妹編をつくりました。今回も、九割方会話文で物語が展開してゆきます。『もしもし～』とはまったく別の物語で…

　現在から十億年後。人類が滅亡した世界にのこされたのは火星と金星のロボットたちだけだった。斯様な火星において十億年前に製造され現存する最後の〈人類の存在した証拠〉だったぼくの祖父…

　五次元宇宙から侵略をうけた人類。主人公の《所長》は研究所で開発した《どこでもドア》によって招聘したヒーローたちの協力で反撃する！　滅ぶのは人類か、五次元宇宙か、ヒーローたちか。…

　閉鎖病棟に入院した『わたし』は、おなじく患者である老爺からノートをわたされる。多元宇宙内の自分自身と意識を交換できるという内容のノートによって、わたしは、窮極集合内の『おれさま…

『九頭龍一鬼に100の質問』と『人生で血となり肉となった百冊の文學たち（コメント付き）』を劈頭として、愚生の随筆作品をまとめました。PC内に埋没していた駄文、文學的な落書き、評論…

　一九九二年。十歳の金城浩樹は柏崎海岸でおぼれ死のうとしていた。プロテスタントの牧師である父親は浩樹をたすけようとしたことで溺死する。そのために浩樹は『神は存在しない』ことを科学…

ベンヤミンの『複製技術時代の藝術』などを参照して、AI技術時代の藝術についてかんがえてみます。

『超紐』がビッグバンによりひとつの宇宙となる。宇宙は自分のなかに誕生した人類の破壊によるエントロピーで巨大化していった。人類の破滅によるエントロピーで無限回サイクルした宇宙のなか…

　約半世紀後の世界で、遂に恐れていたシンギュラリティが勃発した。悪の知脳アルティレクトが世界を破滅に導き、それを守護知脳マザーが阻止する。混沌の中で、人々はどう生き延びるか。 …

　完全な無がこの世に存在しえない理由を、他宇宙世界の事例を証拠として証明した小説です。 　自主企画「エスエフ道場」用。モデル：②本当に何も無い無の世界に送られた人間。

ある日、人類は地球を挟んだ月の正反対側に「黒い月」が存在するのを認識した。 一般市民はおろか、天体観察を生業にしている専門家さえもいつからそれが存在し始めたのか見当が付かなか…

まぁ、色々と考えてはいるわけです。

近未来、脳にマイクロチップを入れるのを義務化。経験を脳に疑似的に入れるエクスが誕生した。自分の脳のマイクロチップに記録するインターネット上の媒体である。一方メンテナンス屋のスズラ…

時は2188年。地球は既に人間が住むには小さすぎる星になった。 土地、食料、資源それらすべてが不足し、人類は緩やかな衰退の道を歩み始めた。 その対策の為に国家間を取り払った惑星…

文明の姿を探求して旅をする恒星間種族<スピラ>は宇宙進出黎明期を迎えた一つの文明にコンタクトを試みる。大志を掲げる異星種族同士のどこか遠い宇宙におけるファーストコンタクト。 (…

希望していない勤務地──金星は、空中都市を中心に、様々な研究者、技術者が暮らしている。一見平和なこの世界も、地表に眠る資源争いが繰り返されてきた。そこは、地獄の釜の底。様々な思惑…

　テレポーターと非テレポーターの抗争は、2020年、最強のテレポーター〈ゼウス〉の活躍で終幕を迎えた。そして〈ゼウス〉は終戦の証として木星の衛星エウロパを地球の衛星として迎え、姿…

　三鷹に静かに佇む施設群。それが「ＮＯＡＪ：国立天文台　三鷹キャンパス」 　そこの一研究員。沢田裕也。職業:プログラマ。彼は電波天文台の観測データを解析するプログラムに携わってい…

2033年、月面にて宇宙のエラー"ホール"が発見された。 そのホールは、位置を示す三次元(X,Y,Z)、 時間を示す一次元(T)、そして確率を示す一次元(P)の 五次元(X,Y…

とある研究都市にある、重力研究所。そこの地下施設で働く酒井の元に、素粒子研究所から、ひとりの女性が尋ねてくる。全く面識のない彼女から告げられたのは、謎の天体〈ゴースト〉を巡る、奇…

　1977年、同人誌〈NULL〉の復刊7号に収録されたショートショート。〈奇想天外〉誌1977年８月号に転載され、その後、 『ネオ・ヌルの時代』（中公文庫・1985）に収録されま…

2021年4月21日 大幅に加筆してKADOKAWA単行本として発売されます。 考古学者の田辺は防衛省に務める旧友から奇妙な遺跡の調査を依頼される。困惑する田辺と共に集められた６…

　相対性理論における時空連続体仮説によれば、空間がゆがむと時間もゆがむことになります。ならば、『この宇宙全軆がうごいていなければこの宇宙のなかでは時間がすすまないのではないか』と…

SFを書きたいが、理論を考えるのは面倒くさい……。私が代わりに考えました！ 好きに使ってください。(連絡とかもいりません) でももし、これを使用した作品をコメント等で教えてもらえ…

とても幸せとは言えないような女子高生 リサコの身に、ある時から不思議なことが起こりはじめて…。二転三転する世界に翻弄されながらも、とにかくリサコと共に進むしかない。

「名探偵」彼方より降臨し、旧き神々を葬り、新世界を生み出した存在。神のように災害のように、世界を変容させる者。 「怪人」異形へ変じ、異能を操る存在。神に仇なす者。 これは名探偵配…

2300PV達成！SFジャンル週間ランキング最高58位！いつもお読みくださりありがとうございます 　足が不自由な娘のために、博士が長い年月をかけて開発し続けていた世界初の新技…

オーパーツ監理局の警備官であるリュウライは、独りシャル山の麓の洞窟に来ていた。 違法発掘の内部調査という特捜任務だったが、そこで素人とは思えない男に突然襲われる。 ――しかしこれ…

　ＡＩが人類滅亡を予言した時、核が発射された。 　人類連合が停戦を何度も訴え続けたが、耳を傾ける国は半分にも満たなかった。 　残された道は武力介入するしかなかった。全てはＡＩが…

大地から小さな土塊が天へ昇ってゆく〈土塊昇天現象〉とは、いったい何なのか――。 深緑野分の作家デビュー10周年記念作品『空想の海』。 本書は、著者がこれまでに発表した短編や掌編…

小説を書き始めてから日の浅い初心者ライターです。投稿を始めてからの感想やら気付いたことなどをまとめて書いておくことにしました。

これは世のあらゆる災厄を封じた地、 トゥアハ・デ・ダナーンに伝わる物語。 怪物が跋扈する森、妖精の悪戯に翻弄される人々、 蠢く悪意、正義と正義、罪と罰が巻き起こす騒動は、 やが…

誰もが予想できない超スケール・新感覚のクトゥルフ・ワールド、ここに開幕！ 西暦2098年、地球は色づいていた。熟し、腐り落ちる寸前の果実のように。 果実の表層では小蠅や蛆が死に…

“アマビエ”のルーツをリサーチしていた元ジャーナリストの立花は、福井県のとある過疎村で『わたつみのかひこ』という異形の何かが描かれた奇妙な掛け軸を発見する。所有者によると「某病を…

魔法工学が極度に発展した魔法文明時代。 人工知能技術は戦場のあり方を大きく変えてしまった。迎撃や妨害手段が進化し続けた結果、多脚戦車を用いた物理攻撃の近接戦闘が主流となる。 やが…

第三次世界大戦が終結した後の世界。人類は地球を捨て、宇宙という仄暗い新天地へ飛び立った。 そして、退役したAIたちや役割から解放された有象無象たちは、地べたに取り残された。 この…

隔離された工場で働く溶接作業ドロイド、３４６６７号。厳つい監督官、変わったドクター、友人ドロイドとの日々。だが工場で起きた異変が、彼に教えた真実とは――。 ＊なお『異変』が起こる…

西暦2091、量子エンジンの開発に成功した人類は太陽系のみにとどまらず、太陽系から最も近い星系【アルトリウス】に本格的な入植を始めていた。 地球圏生まれの人類政府高官であるメリ…

【水曜夜/不定期更新（夏季まで）】 罪を犯し、社会復帰プログラムを受けながら技師として暮らしていた物理心理学者ラフカ。ある日、職場に訪ねてきた男から、情報総局の新設部隊を率いて…

ある銀河にある【カルハマス星系】の宇宙貿易商船隊をもつ、ユヴェンハザ家。 当主トイロニ・ユヴェンハザは自分の三男の子である、１５歳になったユハナスを呼び出していた。 そして、ユハ…

いつも平和な株式会社☆宇宙。 新入社員として入ったアルファくん、 この会社は担当者がそれぞれ宇宙にある星に着任して 愛のパワーを判定し成績にしています。 成績が非常によか…

20XX年、人類は火星への入植を開始。地球から、貧困層の人間を火星の居住区拡張用の肉体労働者、通称「火星夫／火星婦（かせいふ）」として送り込んでいた、イチハラアキコはそんな火星婦…

さらりと神仏合祀とか即身仏とか毒とかシンギュラリティとか出てくるから、解説エッセイです。 このエッセイは本編を書くのにあたって、色々調べたところをブッパするお気楽エッセイです。に…

「カクヨムWeb小説短編賞2022」に参加しようとして間に合わいませんでした。 でも、今続きを書いています。ちょっと時間いただきます。すいません。 （たぶん）これまでにないタイプ…

これさえ読めば、地球人の飼育は完璧！ 初心者から上級者まで、飼育に役立つ知識をご紹介！ 地球人をペットにして楽しもう！ (監修：ペット地球人販売センター『愛しの地球人』編…

※2021年7月9日（金）（1記事目）〜2023年10月3日（火）（958記事目）までの記事が掲載されています。 ※2023年10月3日（火）を以て完結しました。続きはSeas…

月面開発の失敗を期に全世界で巻き起こった『大災厄《ドゥーム・フォール》』から百年。残された人類は地球の静止軌道に建設された『オービタルリング・コロニー』で暮らしていた。地球環境を…

　太陽系外の宙域を移動する探査船。その行く先に忽然と未知の惑星が姿を現し、人型の分身体に意識を転送しているデイヴィット・ウォールトンは、創造された人工の意識体であるGuardia…

末期がんに侵されていた宮島圭吾は、未来で再生できることを願い、ロシアの人体保存施設で眠りについた。だが目覚めた世界は、AIたちが支配する地球だった。

人類によって製造された『キャロルの子供たち』――『ヒューマノイド・ドローン』。彼ら、彼女らは、『チャペル』と呼ばれる場所で共同生活を送りつつ、その日が来るの待つ。人類のためにその…