皆様、お疲れ様です!
しばらく放置しておいていきなり毎日投稿し始めたにも関わらず、少ないながらも僕の作品を読んでくれる人がいて嬉しいです。
さて、今更新している内容の事です。
ただいまバトルの真っ最中なんですが、作品内の設定ありきのモノになっており、混乱しちゃう人も少なくないと思います。一応かなり開示してるんですけど期間も空いてしまったのでずっと読んでくれた人も忘れちゃったんじゃないかな。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859413555828/episodes/16817330654085990918
というわけで【ステータス】の仕様をまとめてみました。
複雑なものではないです。
【HP】————0になると死ぬ。
【MP】————それを必要とする魔法やスキルが使える。
【力】—————力が強くなる。
【耐久力】———丈夫になる。
【素早さ】———素早くなる。
【知力】————頭が良くなる。
【運】—————運が良くなる。
どうですか? シンプルでしょう?
ですが、それらをリアルにするには幾つか課題がありました。なので、細かく見ていきます。
現実に存在しないHPとMPはすっ飛ばして、力から。
力が強くなれば力持ちになれます。当たり前です。だけど力を使うと皆さん、どうなりますか?
そう、疲れます。カロリーも消費します。
ダイエットに最適?
いえいえ、結構ヤバいです。
10kgの物を1m動かすのに10秒かかる人をA君、10000kg(10t)の物を10秒で1m動かせる人をB君とします。
その時のA君が消費するエネルギーは、
35,280Jです(約8.4672kcal)。
対してB君が消費するエネルギーは、
35,280,000J(約8,467.2kcal)です。
一般的に成人男性の1日の消費カロリーが2000〜3000kcalといわれてますので、B君は10秒でその三倍近いエネルギーを消費する事になります。
更にそんな超短い時間で糖質だとかをエネルギーにしたならば、身体中ですげー酸化が起こる為、最悪死にます。無事でも動けません。
というか、1分で18日ぶんのカロリーを消費なんてした日にはすぐに骨と皮になってしまうでしょう。
そこで、です。
力というステータスは、「結果を大きくする」というモノにしました。
簡単に言えば、高レベルの人はデコピンをする力でも岩石とかを飛ばせる、みたいな。
んで、コレは作中に書いてはいませんが、力が上昇したぶん「繊細な力の調節が可能になる」としました。
器用になります。
でも力持ちになったぶん、あらゆる動作が難しくなるのでプラマイゼロです。
次に耐久力。
コレは壊れにくいとは、疲れにくいとはどういう事なのかを考えた時、「ああ、いつもの状態からなるべく変わらなければ丈夫な人になれるだろう」的に考えました。
体が硬くなったなら、脆くなります。動くたびに身体にヒビが入ります。じゃあゴムみたいに柔らかくなったら、地に足をつけて立てません。
百歩譲ってそれらがどうにかなったとしても、熱によるタンパク質の変質は免れられず、それはあらゆる化学物質に対しても同様です。それを克服しようとしたら、身体を構成する物質から変わらねばなりません。それはもう、人間ではありません。
だから「恒常性(一定に保とうとする働き)の強化」です。
身体を構成する分子が離れにくくなります。でも、ガチッと固まってるわけではないので柔軟です。代謝による化学変化は生体内では普通のものですが、外部の環境からもたらされる化学変化は普通ではありません。
あくまでも「素の状態をキープする力」という事です。
ちなみに「心の丈夫さ」は例外です。
何事にも動じなくなるわけではありません。
嬉しい時、悲しい時、怒った時、楽しい時、痛い時、熱い時、冷たい時など、感情が伴う外部の刺激に対して翻弄されるのが人間の普通の状態です。鋼のハートになるわけではありません。身体が超合金にならない様に。
次、素早さ。
実は力が強くなれば速く動けます。それに耐久力も伴えば方向転換や走る時の衝撃でも壊れにくくなります。
ですが、全力ダッシュした後に反対方向へターンする、みたいにやると、中々上手くいきません。走る時の3倍以上の力がないとブレーキは掛けれませんし、それに加えて再び走るとなると中々素早く動けません。
それに、滑ります。
状態の良い路面で自動車が異なる速度でブレーキをかけたとします。
時速20キロでブレーキを踏むと、9メートル進みます。
時速100キロでブレーキを踏むと、なんと112メートルも進みます。
身体を軽くすれば良い?
バカおっしゃい!
風に飛ばされるではありませんか!
つーわけで、素早さは「肉体の不都合な慣性を減らす力」としました。
後は公開してませんが「伝達速度の限界を超える」ってのもあります。電流の速度をシンプルにいじっちゃうと細胞どころか原子レベルで壊れてしまいます。ので、「電流の時間」をいじる事にしました。
えっ? 神経が焼き切れる?
大丈夫です。不都合な慣性は減らされます。
ちなみにこの素早さ、肉体から五センチ以内までに働きます。だから服も無事です。でも空気抵抗とかは肉体から五センチ以内に入ってから減少するので、なんだかんだで摩擦は起こります。
それは「使用者のみが重さを無視できる装備」でも同様です。
いやぁ、一つ一つがめっちゃ長い!
次! 知力!
コレは本当に単純です。
「頭の回転が早くなる」のと「記憶力が上がる」っていうモノ。
そもそも頭の良さってのには種類があり、「どんな人が賢いのか」はその時々で変わると考えてます。理論的に筋道を立てるのが賢い、だとか、瞬間的な閃きのある人が賢い、みたいにしちゃったら、高レベルの人達は皆んな同じ性格になっちゃうんじゃないですかね。
更に脳みそは「考える為だけのモノ」ではないです。色んな役割があります。
ので、あくまでも強化されるのは「頭の回転の早さ」と「暗記力」です。
発想力とか考える力が身につくわけではないのです。
ちなみに数学者の人達でも暗算は結構ミスるらしいです。ご飯食べに行った帰りの会計の時とか。
そーゆー事です。
運は、僕の人生観から来てますね。
僕は未来に対しての「もしも」は、あると思います。「もし今コレを選んだらハッピーになれるかもしれない」と思い、その事に自信があるなら選べば良いと思います。
でも、過去に「もしも」はないと思います。
例えばあなたがトラックに轢かれたとします。
「くそっ! あの時右の道を選ばずに左に進んでれば事故に遭わなかったのに! ついてねえ!」
そんな事を考えたとしましょう。
でもそれは、右の道を選んでしまった結果です。それには何か理由があり、それは何気なく選んだのかも知れないし、他に外敵要因があったのかも知れません。
結局、右以外の選択肢は「あった様でなかった」のです。
そもそも「その分岐路」に立ったのもまた、別の理由による選択をした結果です。
つまり「蒔いた種」です。「蒔かれた種」の場合もありますが。
身も蓋もない様なお話ですが、それでも救いはあります。
「なんか良い事ありそう」と思って、本当に良い事があった事はありませんか?
「嫌な予感がする」と思って嫌な目に遭った事は?
そう、「勘」です。
人間のセンサーは結構優秀で、色んな刺激を受けとります。それを脳みそが「必要か必要じゃないか」選んで知覚します。ですが「今必要ではない情報」とされたモノも情報としてキチンと受け取ってますので経験則だとか本能だとかに重なる部分があれば、報せてくれる事もあるのです。
それを運、としました。
ちなみに僕は、違った意味で運が良いです。
僕は結構チョロチョロする子供でしたので、周りの大人が「危なっかしい」と常に僕を注意して見てました。
だから海で溺れた時もすぐに気づいて貰えましたし、崖から落ちそうになった時もすぐに腕を掴んで貰えました。
僕が危ない目に遭ったのは、僕が蒔いた種。
周りが僕を注視してたのは、僕と周りが蒔いた種。
僕がチョロチョロしてたのは僕が選んだ行動、これも僕が蒔いた種。
なんでこんな性格に生まれたのかというと、それは両親の蒔いた種、です(おしべとめしべの意味合い的に)。
いやぁ! 長かった!
そして作中でシンが「肉体に反映」みたいな事をしてますが、それは「力のみ」であります。
あ、嘘ついた。HPはエネルギーとして使用可能です。ATPみたいなエネルギーを取り出す為の物質じゃなくて、生体を動かすエネルギーそのものです。化学変化も必要ありません。
話を戻します。
先に書いたステータスの中で、なんで力だけが反映されるかっていうと、「素体のステータス」は上に挙げた設定とは別にその人その人の「素の肉体の性能」が評価されて決まっています。
んで、力のみを反映させると必然的に他のステータスも上がるからですね。
まず筋肉の量が増えたり、性能が上がります。
それに繋がる神経や血管が発達します。
神経が発達して筋繊維の一つ一つを制御するという事は、脳のそういう部分も発達します。器用になります。
身体を思った通りに動かすという事はそれに必要なセンサーも発達します。
筋量が増し、体積や重さが増えると耐久力が上がります。
素早さに関しては上記した通りです。
シンが作中の様な選択ができたのは、シンプルなステータスの仕様を掘り下げて分析した結果、なのかも知れません。
そうじゃなければデメリットにしか目がいきませんから。
だってエネルギーの消費が大きくなるし。
身体が重くなるし(それでも瞬間的には速い)。
疲れやすくなるし(でも代謝が良くなるので回復は早い)。
ちゃんとご飯食べなかったら逆に身体が弱くなるし。
更にちなみに。
作中ではHPを使ったり使わなかったりしてます。
HPの消費を抑える為みたいな感じで。
それは他のステータスでもできます。
ほら、宇宙ステーションとかで長い時間生活してる人って、筋力が極端に弱くなるでしょ?
アレを防ぐ為です。
それでも、それに気づかない【プレイヤー】はどんどん痩せてくか、どんどん太るかするのでしょう。
疑問に思って【ナビゲーター】に質問すれば誰でも知る事はできますが、疑問に思わなければ後の祭りです。
すいません。
書いてる途中で思いましたが、こんな長々とした説明、誰も求めてないですよね。
というか、実は作品を描く前からそう思ってたので、詳しいステータスの数値とかは書いてなかったんですけど。
でも書いたもんはしゃーない。
それでは、明日も元気に頑張りましょー!