桜人

描写が丁寧でサラリとした味わい。題材も共感しやすく、入り込みやすい。 最後に主人公のとった行動の理由づけがやや強引、というか曖昧か。日常の中で何気なく起こった衝動と読んでもいいし、…続きを読む

三点リーダーや感嘆符が所狭しと入り乱れる本作。その迫力たるやインド映画のラストもかくやというほどで、決して一読しただけではあまりの情報量に全てを理解することは叶わないだろう。短いの…続きを読む

この作品を書いた人はひどいやつだ。甘酸っぱいものが読みたくて、適当な優越感に浸りたくてこの作品を読み始めたというのに、ドロドロと甘酸っぱくもなく、出来についてはむしろ嫉妬を覚えてし…続きを読む

「なんて格好いいタイトルなんだ！ これはきっといい話に違いない！！」とか思っていた数分前の自分にこのレビューを読ませてやりたい。でもきっと本編を読むまで信じないんだろうな〜……。 …続きを読む

どんな種類の曲でもいいが、サビの後にそれよりも壮大な大サビがあると個人的には気持ちいいもんだけど、この小説はそれと似た空気を感じた。叙述トリックや読者の予想を大きく裏切る作品はプラ…続きを読む

もはや「ツンデレ」という言葉の定義自体があやふやになった昨今ではあるが、仮に「か、勘違いしないでよね！ 別にあなたのためにしたわけじゃないんだから！！」系のツンデレを例に取り上げる…続きを読む

今回の話とは全く関係ないけど、ゴキブリって人間と対峙した時、人間が怯えているということを認識してわざと人間に特攻を仕掛けるらしい。 悪魔かよ。 そういった感じに、この小説はある「脅…続きを読む

まずこの作品を読んで最初に思ったことは、「ヒトって〇〇できんの？」だった。あーこれはやっちまったなーまだ作者さん若いからなー荒削りだなーこれだから文系はーとか当初は思っていて、でも…続きを読む

出会いがあれば当然、別れがある。これは何人も逃れられない事実であるが、それは出会いをプラスに、別れをマイナスに捉えた時にその二つはちょうど打ち消しあってゼロになるということである。…続きを読む

その二つがまるで縦糸と横糸のように編まれていってこの物語ができたんだなと。 特に後者は、感性の鋭さから生まれる話の展開によって、次へ次へとつい焦ってなおざりになってしまいがちな部分…続きを読む

　と書いてはみたものの、なんだかそれはすべての物語にも通用しそうな気がしないでもないような。 　様々な時を、様々な場所を生きた人間の物語が、最終的に集合して一つのメッセージを形作る…続きを読む

　一体いつ、ゴーヤ入りエスプレッソがぶっかけられるのかとビクビクしながら読んでいたら、最後まで角砂糖～付け合わせにグラニュー糖を添えて～でした。何を言っているのかわからねえぜ。 　…続きを読む

　よくこんなにも多彩な話題についてあれやこれやと語り、しかもそれを伏線として一つの結末へときれいに導いていけるのか、脳みそを交換したいくらいです。さつきまるさんの持つ博識さが存分に…続きを読む

　衝撃を受けました。かつてこれほどまでに興味をそそられてカーソルにかざした手が止まらない小説があったでしょうか、いや、今まで私の読んできたカクヨムの小説にはこれに比類するものなど一…続きを読む

　少し癖のある文体がこの作品に色を付けてくれます。個性が立っていてとても印象に残りました。

かくも恐ろしや。
２４時間営業の飲食店や宅配会社のサービス過剰が騒がれる昨今ですが、こういった事例はどう分類されるのやら。

文章がすんごい読みやすかった。スラッと入ってくるし話も起伏に富んでいて一気に読める。文句なしに面白いです。

といったことを書くと、そういった作品をまだ私が読んでいないだけじゃないのかとか怒られてしまいそうですが……。 夏のけだるさとか、足下のおぼつかなくなってしまった不快な感じとか、そう…続きを読む

一瞬書店で買った本を読んでいるのかと思いました。 キーアイテムや仕草などを効果的に多用することによって自然と情景や心情などのイメージがわいてきて…… 読んでいる、最中は、いいんだけ…続きを読む

果実云々のくだりによってこの作品についてしっかりと入り込めることができたし、何より雰囲気がとても好みだった。 惜しむらくは、核心部分。 個人的な感想を述べるならば、何のひねりもなく…続きを読む

前書きは後書きとして最後に持ってくるほうが、ネタバラシのような感じで何の先入観もなく読めるかな？
カクヨムで久しぶりに頭を使って読みました。
何とも前衛的でワクワクします。

語られてはいないはずなのに、不思議と○○にはもう一つの味(匂い)があるのだろう、と読み進めるうちに感じました。
苦いですねえ。

なんだこれ……

みんな大好きTHE王道。
ひねくれた作品も多い中で、こういった物語は逆に新鮮でした！

すいません、ネタバレが怖いんで伏字です。
気になった人はこの作品をチェックだ！

チョコが食べたくなりました。
自分はまっとうな性癖だと思っていたのですが、果たしてこれはKINROさんの文章力、構成力のなせる技なのでしょうか。
いやはや。

　……と言いつつも絶対時間かかったでしょ、これ。
　ねぇ？

　一行一行読み進めるたびに、まるで深窓の令嬢のように繊細で流麗な文章にどんどん惹かれていきました。これはきっと伊右衛門千夜さんの心に多かれ少なかれ存在する「優しさ」がなせる文章だと…続きを読む