落し物

作者 横谷 タクミ

40

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★★★ Excellent!!!

どんな種類の曲でもいいが、サビの後にそれよりも壮大な大サビがあると個人的には気持ちいいもんだけど、この小説はそれと似た空気を感じた。叙述トリックや読者の予想を大きく裏切る作品はプラスをマイナスに、またはマイナスをプラスにといったように物語をひっくり返していくが、今作はそれとは逆に、ただ読者を感動させる、そのためだけに「感動要素」を幾重にも展開、一斉放射している印象だ。プラスにさらにプラスを足していっている。
そして何より凄いのは、この作品はそんなともすればクドくなりがちな手法を用いながらも、読者はまったくそんな気分にはならないところだ。おそらく作者はこれまでにたくさんの物語に触れてきたのだろう。膨大な読書経験を通じて作者自身の中に培われた「シナリオの型」が如実に表れているのだと思う。
高田お父さんの正体は全く考えずに読んでいたので、それを知った時にはまービックリ。「そういう系の話だったか〜!」と、いともたやすく騙されてしまった。
結論。
これが処女作とかそういう物書きのKOKOROえぐるのやめて。

★★★ Excellent!!!

感情移入度100%。
このお話を読んでいるようで、自分の思い出をたどっているような気がしていました。

もちろん物語に感情移入しているのだけど、その感情は実際の思い出にシンクロし過ぎてしまい、その思い出に対する本当の感情が呼び起こされてどうしようもなかった。

父に限らず、誰にでもそういう人が一人はいるはず。
それだけ多くの人の心を動かし、涙腺を緩ませるであろう可能性に満ちた作品でした。

★★ Very Good!!

 主人公の元に、死んだはずの父を名乗る友人から電話がかかってくる。埋められなかった思い出を埋めに来た父親だったが……
 非常に思いやりの溢れた素敵で感動的な物語です!
 気軽読めて感動を与えてくれるため、いろいろな方にオススメしたい作品です! ちょっと思考実験ぽい所も良いところです!