発想の勝利と言わざるを得ません。「書き出し」と言うのは、紅茶に喩えればふうわり広がる茶葉の匂いであり、夏の海に喩えれば水着の前に見るきらめく海岸であり、体育祭に喩えればリレー第一走者の緊張としたたる汗であって、要するに読み手・書き手の両方にとって胸ときめき夢ひろがる「一番オイシイところ」であるわけですよ!それだけを抜き出してきたら、そりゃ読み手は「ええ!続きは!?」となり、書き手は「ええ!ズルくない!?」となるわけですよ。ズルいです!でも、ごちそうさまです。
タイトルの通り小説の書き出しだけの短編集。どれも今後の展開が気になる(が、書かれることはない)。より短い方が、続きの自由度が高くて好み。
そ、それからどうなったんだよ!ってなる書き出し集。インスタント・ヒィロォがおきにいり
良いの一言に尽きる。 どの話も その先を、色々と思い巡らさせてもらえる情景が沢山あって「続き書いて良いですか?」と言いたくなる。生意気かもしれませんが、なるほどなぁ~っと思いました。 話の終わりが いっつも、グダグダになってしまうのでこういう方法があったとは!と、思いつかなかったから悔しい気持ちもあります。 どうも ありがとうございます。
……と言いつつも絶対時間かかったでしょ、これ。 ねぇ?