ミュージカルと少女マンガを一緒に読んでいる不思議な感覚

三点リーダーや感嘆符が所狭しと入り乱れる本作。その迫力たるやインド映画のラストもかくやというほどで、決して一読しただけではあまりの情報量に全てを理解することは叶わないだろう。短いのに。
そして、そうそして。
超特大のクラッカーにより発射された辺り一面の紙吹雪を丁寧に掻き分けていくかのように精読していくと、そこにふと少女漫画独特の叙情性が浮かび上がってくるのだ。その落差に、テンションの変わりように、深いギャップに、私たちは困惑するとともに自身の駆け抜けた青春の一端を思い出す。
つまり。
話の波の作り方が、ズバ抜けている。