碧月　葉

うちの水屋箪笥にはようせいが住んでいる── KAC2025③「妖精」

これはある犬と、一人の少女の物語。 ラストの一文、あなたはどう読み解かれますか？ ヒントは、「漢字」です。 KAC20252「あこがれ」＋「わたしのアイドル」コンテスト 応募…

三月三日、ひなまつりの日――さくらと鉄太郎は、同じ中学から卒業し、別々の高校に進学する。夕暮れ時、桜の並木道を歩きながら、同じ中学生としての最後のひとときを過ごす。 このひととき…

王女アルスには幼馴染の婚約者、クラウスがいた。ある日、出かけた先で魔族に襲われた二人は奇跡的に生還する。ただし、クラウスは闇に染まっており、アルスとの婚約を解消した後、北の果てへ…

どうしようもない男に引っ掛かったあたし。 安酒をあおっていると、雪の中、あいつがやってきて―――。 どこかであったかもしれない、そんなお話です。 魔法のiランドコンテスト　「…

東京は都内。私立の音楽大学ピアノ科に通う、小川あけびは、自身の夢、将来、希望に疑問を持ち始めていた。 地元では天才ピアノ少女ともてはやされたものの、その才能の限界については、上京…

会社のエントランスホールでフラれた。 他に好きな人ができたんだって。 泣きたいのは私のほうなのに。 彼の苦しそうな、泣きそうな表情が、痛い。

異世界に転生した女医のリョーコは、世界の守護者を称する悪魔との戦いに巻き込まれてしまう。フリッツと名乗る少年治癒師に助けられたリョーコは、なりゆきで彼と同居し共闘することになった…

武家屋敷に仕える琴平（きんぺい）は、恩人である嫡男の虎之助（とらのすけ）から女中の松枝（まつえ）を連れて出奔すると告げられ、同行を決意する。しかし、その道中、琴平たちは道に迷い、…

豊臣秀勝（豊臣秀吉の姉・ともの子。豊臣秀次の弟）と江（豊臣秀頼の母・茶々の妹）の子・完子は、まだ乳飲み子の頃に秀勝が病没し、結果、江が徳川秀忠に嫁入りすることになったため、江の手…

慶長5年10月1日、石田三成、斬首。 その首は三条河原に晒されていた……まるで「捨てられた」かのように。 やがて日が経ち、骨が見えるまでになったその首を弔わんと――あらわれた僧侶…

平治の乱に敗れた源義朝の子──頼朝は、伊豆に流された。その伊豆で北条家の姫、政子と出会い、結ばれ、そして以仁王の令旨を受け……。 治承四年夏、笹竜胆（ささりんどう）咲く頃に挙兵し…

俳句・季節の二十句

魔法学校に通うディオニスは、家柄、容姿、才能とを兼ね備えていた。しかし、最高学年に上がると回復魔法を使用するための適性がないとされ、劣等生クラスに入れられてしまう。プライドの高い…

土間のある古い家。 自然美が魅力の昔ながらの庭。 そんなところに住んでいると、たまに土間に昆虫や動物が迷い込んできます。 それは主に「嫌われ者」に分類される昆虫や動物ですが、…

1799年、マリー・ジョゼフ・ローズ・タシェ・ド・ボアルネは、30万フラン以上の大金をはたいてパリ郊外マルメゾン城（シャトー・ド・マルメゾン）を手に入れ、愛人のイッポリット・シャ…

「お題で執筆!! 短編創作フェス」第7回「10」応募作品 マサヤが商業高校の頭を張るまでの物語です。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 この…

将来は父の跡を継いで医者に。 そう義務付けられた花菱舞人１２才。 そんな自分の未来を信じて疑わなかった彼に、ある日転機が訪れる……。

「お題で執筆!! 短編創作フェス」第6回「骨」応募作品 俺に體（からだ）があったなら、君を一発、殴ってやるのに――。 遺骨になった俺は、人生を振り返る。ほんとうの俺を受け入れてく…

3つのお正月のお話。 2024年の頭に以下の掌編集で出したものですが、時期が良いのでこの三編でまとめました。 日常の欠片 https://kakuyomu.jp/works/…

あなたの幸せも僕に教えて欲しい。僕もあなたもきっと幸せを編んでいる。 ワンクリックで何でも手に入る時代、編み物を趣味にして靴下から猫ベッドまで色々編む僕の独り言。 あなたの編…

大納言家に仕える木葉は、邸の娘である祥姫へと男君を手引きした濡れ衣を着せられた。 邸中の反感を買う中、大納言は祥姫を音羽山へ送り、出家させる意思を示す。 祥姫は条件つきで、それに…

当時は闇バイトなんて言葉も無かったし、どう考えても怪しいだろコレはみたいなバイトもついつい受けてたんだよね。 鳥居を探すバイトだなんて、今なら絶対ただの隠語じゃない。 まあ、俺は…

雪とか良く知らんから急に降るのは止めてくれという話。 カクヨムコンの「お題で執筆!! 短編創作フェス｣参加作品です。

おっかぁは、死んでもあたしを生かそうとしたんだ。 六文銭で飴を買いに来る女の幽霊の怪談を元にしております。 伝承の飴屋さんは現在も営業していると聞いた事がありますが、何…

自分の生まれ月である12月に、自主企画で大好物のおねショタ物語を募集しました。 その参加作品の講評です。 ※参加順に書いていきます。 https://kakuyomu.jp/…

「私」は、天才と謳われたジューガー・リャンが何をしたかったのか知りたくて、ある秋の日の昼下がりに、かつての彼の主を訪ねる。その面会の中で、「私」は、今は亡きジューガー・リャンがや…

小さい頃、「ドラえもん」の映画を観た街の映画館が、今でもつづいていることに感謝して。

母と二人暮らしの少年・ネオが、思春期の入り口に戸惑いうろたえた時、思い出したのは近所の廃病院のことだった。 廃病院への不法侵入に成功したネオは、興奮したままに入口に残っていたピン…

夏休みが終わると、先生が人間をやめていた――。 ひょんなことから突然、植物人間となった生物部顧問の女性教師三上は、変化した自分の身体の観察を生物部唯一の部員である八代に頼み込む…

睡眠アプリ『sleep』の登場によって、誰しもが快適な睡眠を得られるようになった時代。 にもかかわらず、大学三年生の恵人は、重度の不眠症に悩まされていた。 そんなある日、恵人は友…

犬のおまわりさんのもとに、龍が落とし物を尋ねにやって来た。鱗が一枚抜け落ちてしまったのだと言う。届けられていた鱗を、犬は手渡そうとした。が、やけに大人しい龍に疑問を抱いて――？

諸葛孔明が曹魏に迫るその年、曹操の孫曹竜は父やいとこと共に迎え撃つ。しかし混戦の中で父たちと離れ、蜀がわの陣に入り込んでしまった。そこで曹竜は、諸葛孔明の養子・諸葛瞻と出会い――…

科挙といってもさまざまな段階があり、たとえば明代には郷試というものがあった。 王というその若者は郷試を受けたその日の夜、不思議な夢を見た。 ふたりの巨人に東西に立って、王に語りか…

プラネタリウムで「星」というものを知ったハルカ。 本物の星を見るために、幼馴染のマッテオと共に、「神の山」に登ります。 そこで出会った、意外な隣人と、世界に迫る危機。 危機を乗り…

化け猫に七代祟られている家の七代目、高校二年の鍋島啓太。 お隣に住む幼馴染、七生八重子が交通事故にあってから、なんだかへんなんですけどね。 七話完結。

北欧を舞台にした、現代ファンタジーです。 落ち込んだ少女が、しあわせを探す、ハートフルな物語。 ゆきのまち幻想文学賞・入選作品。 【あらすじ】 降誕祭（クリスマス）の…

秋犬様（@anoni）の自主企画、「2024年をまとめて来年を語ろう(*´︶`*)ﾉ"」参加エッセイです。 この場をお借りして、少し早い振り返りをしたいと思います。

カクヨムコンテスト10 中間選考突破。 改題「シンディー・ミラーと、ボクの変身」 高校生の佐藤想多は、誰にも言えなかった悩みを抱えている。 彼が自分でいられるのは、カメラ好き…

第一次世界大戦下のパリ。松方幸次郎は、西洋美術を日本の美術を志す者たちに見せたいという夢をかなえるため、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネのアトリエを訪ねた。幸次郎は、モネから…

自主企画でたまに見かける質問企画に自分も乗っかりたいミーハーなお年頃♡ ・【あなたの書架】を覗いてみたい📙　主催者：碧月　葉 ・カクヨムコン10に向けて10の質問！　主催者：夕日…

これは、逆境の中を生きる女の子と、ある犬の物語。 いじめで絶望の底にいたわたしを、少しずつ救ってくれた「りん」。 けれどその愛情に応えるには、わたしたちの時間はあまりに短くて―…

懐かしい気持ちを抱きつつ、質問企画に参加しました。

急な異動で少し戸惑っている主人公のちょっとした心の動き。

關於我這個人－－陌上說說

最近あちこち読み歩いているので、〈コイツ、何者？〉とか思われる方がいらっしゃるかもしれないと思い、自主企画の場を借りて〈自己紹介〉を新設しました。 評価の基準なんかも書いてあり…

碧月　葉さんの質問企画「【あなたの書架】を覗いてみたい📙」 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093087754694300

東ローマ帝国は「大帝」ユスティニアヌス一世の即位直後、532年に起こったニカの乱により、窮地を迎える。皇后テオドラの叱咤によりユスティニアヌスは将軍べリサリウスに鎮圧を命じ、窮地…

https://kakuyomu.jp/user_events/16818093087754694300 【あなたの書架】を覗いてみたい　碧月　葉さん ↑上記自主企画参加作品。