碧月　葉

虹乃ノラン様の自主企画「あなたの筆名の由来を知りたい。」に参加させて頂きました。 https://kakuyomu.jp/user_events/8221398406234063…

ここは大河内グループ株式会社。 分厚いメガネでその美貌を隠す、がさつで口が悪いキャリアウーマンの総務課長、樋口杏子。 上司との不倫を吹っ切るために、男性を寄せ付けずがむしゃらに働…

玄関あけたら、夫が頭にサラダボウルかぶってお出迎え。 この奇行には、ちゃんと意味があった。 頭がよすぎて繊細な夫と、柔軟で広い心の聡明な奥様のお話。 お題「サラダ」で書いた短…

　心に傷を抱えながら生きる、平凡としか表現できない男、松谷憲夫。 　快適な孤独の中に一抹の寂しさを抱いていた憲夫は、ある女性作家のウェブ小説にコメントをすることで、思いもしなか…

セフレと彼女、生と死。 何も選ばなかった十九歳の、静かな終わり。 ラブコメっぽい始まりですが、ジャンルをラブコメにしたら詐欺になるかなと思って現代ドラマにしました。w 登…

砂浜に、一人佇む青年。坂元　崇（さかもと　たかし） 隣には、陽射しに溶けゆくショートケーキ。 まるで叶わなかった約束の象徴のように。 失われた恋人の声に導かれ、青年は「幻」と「記…

とある近世ヨーロッパの内戦を背景に、地方貴族のひとり娘、キャプシーヌの奔放なエロスを描く残酷ロマン・ノベル。 えぐいです。Rー15注意。

治承三年二月四日（一一八四年二月四日）、鵯越《ひよどりごえ》。源義経は麾下七十騎とともに、そこから間道を抜けて、一路、福原をめざしていた。　史上、一ノ谷の戦いといわれるこの戦いで…

――父の初盆に、一緒に参加して頂けませんでしょうか―― 代行会社で働いている私は、米沢真希と名乗る女性から奇妙な依頼を受ける。高額の報酬に目がくらんだ私は、一泊二日の条件で彼女の…

深夜、ドライバーの鼻をつまんで引っ張る「ゾウさん」。次に現れるのは「ワニさん」。その次は？

朝が寒くてイライラした。 だから私は、逆向きの電車に乗った。 ※普段なら気付いた時点で修正する誤字脱字衍字や漢数字に統一できていないところなどは修正していません。酔っ払いだった…

大雪警報が出ているが、空はまだ青い。 いつもと違うルートで白馬村に向かうが────

猛烈な暑さの夏、営業マンの仲村は、安息地《ヘイヴン》としてとあるビルのエレベーターホールで涼むのが日課となっていた。ちょっとした内省と交流。ほんのり染み渡る、「何も起こらない」系…

親子。生まれた時に成立する、選ぶことのできない関係。時には、断ち切ることのできないわずらわしさ。時には、ふとした瞬間によみがえる思い出。二度と戻らなくなった今、かけがえのないつな…

「冷蔵庫の女」というタイトルのホラー小説です。真夏にぴったりの冷蔵庫カチコチホラーです。 この作品は以下の自主企画に参加しています。 【書き下ろし1万文字以内】お題「冷蔵庫」の…

北国の村に住む冬が大きらだった少女明子の物語

花河女学園高等部にはふたつ、陸上部があった。インターハイ出場を誇る「陸上部」と、ケードロ大好き部長と副部長しかいない「第二陸上部」。もちろん、私、前田くるみは、前者に憧れて入学し…

青山　翠雲先生（https://kakuyomu.jp/users/DracheEins）との対話より誕生した短編集です。

俳句・季節の二十句

兄妹が病気の母親のために頑張る話です。最後まで読んでね。 この作品は以下の自主企画に参加しています。 【みんなでプロット・トレーニング！　『行きて帰りし物語』】 https:…

くまったくんは絵本に登場する悪い熊の男の子です。 くまったくんは悪い男の子なので悪いことしかできません。 時間は守れないし、好き嫌いはするし、女の子をいじめて泣かせます。 ああ、…

王国の最強魔導師であるヴァレリス。 彼はひょんなことから片想いしていたファーニャに交際を申し込み、あっさり頷かれて幸せな毎日を手に入れる。 しかし唯我独尊のわりに事情があって自信…

ある日ランチを食べていた早宮美羽は口の中の異物を吐き出す。 それはおもちゃの指輪で、学生時代にいじめていた相手が大切にしていたものだった。 彼女は隠された指輪を探して裏山に入り…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】1首部門参加作品 私の祖父を詠みました。

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】1首部門応募作品。

河村享一、31歳、無職。もちろん非イケメン。 そんな俺に、彼女は言った「結婚しましょう」と。 俺はもちろん驚いたし、人違いだろうと思った。しかし、彼女は妙に俺のことに確信的だ。 …

真っ白なベッドで目を覚ました貴志。 どうして自分がここにいるのか、自分が誰なのかさえも覚えていなかった。 医師から心臓移植をしたことを告げられたが、なぜ記憶が混濁しているのかわか…

【ラクダのネクタイ】というお題に応えて書きました。

「方丈記」で知られる鴨長明は、歌合せの場で「瀬見の小川」という言葉を用いる。うつくしさのあまり、月が瀬を見に来る川、という意で、鴨川のことを言う。ところがそれは、鴨長明の家――下…

五十嵐璃乃（Rino Igarashi）DIGITAL SINGLE「Bride」 2024.09.12 配信リリース 【収録内容】 01. Bride 〈About t…

幕末――元治元年、江戸。火消しの娘、お芳（よし）の家に、ある男が訪ねて来た。二人は火鉢であたたまっていたが、お芳は火鉢の炭から目を離さず、消す時も火消し壺に入れ、消えたことを確か…

珠奈は内気な中学3年生。幼馴染の採子はおせっかいにも心を寄せている計典君との接点を、友達の公則君を介して取り持ってくれた。1問の数学の問題を通して、なぜか心が揺れる乙女たちのレ…

あらすじ 放課後、奏多、律、美月の三人は、倫理の授業で出た「トロッコ問題」について議論を始める。 暴走するトロッコが進行方向にいる五人を助けるためには、一人を犠牲にしなければな…

那須与一は屋島の戦いにて、扇の的を当てた。当てたが、彼は危惧する――「このようなことをやっている場合なのか」、と。摂津（大阪）・渡辺津から、わずか150騎で出撃して以来、昼夜兼行…

授業中、グラウンドを見る。 あの人が走っている。 勝手に憧れている彼を、わたしはいつもこっそりと見ている―― ５分で読めるショートショート。 隙間時間にどうぞ。

最近更に身近になった感のある生成ＡＩ。 GWに生成ＡＩを使って、創作のお題を自動で生成させる自分ツールを作って遊んでた話です。

気弱な少年は集中すると、時と空間を超える能力を持っている、らしい。　ある日、見知らぬ小道に出てしまったが、少年は白い子犬と冒険を始めることになった。　知らない道を歩いて行けたのは…

HMギタリストのレジェンド。今なお私の心のなかに生き続けるアイドル、ランディ・ローズに捧げるリスペクトエッセイです。

「君は誰？」「君は僕を知っている？」星の子“熾火”の詩的なショートストーリーです。一話で完結していますが、第二話（続編）を書くことにしました。

金欠でアル中寸前のあたしを拾ったのは、 無表情で体温を感じさせない男・宮代。 金をやるから、ついてこい。 失うものがないあたしは、宮代の住む家を訪れるのだが・・・・・・。 …

俳句・季節の二十句

春先に、思いもよらない形で俺の恋は散った。 傷ついた俺の心を癒してくれたのは、これまた思いもよらぬ不思議な出会いだった――

純文学作品というのは、カクヨムでは光を浴びることが難しい。 しかし、そんな埋もれた作品の中にも名作傑作はかならずある。 そんな作品に光を当てるべく、またしても無茶な企画を立ち上げ…

「できることならさぁ、あの夏に戻って、私を思い切り殴ってやりたい」 「えー？どうして？」 「だってあんなにイキってさぁ。あー、恥ずかしい……」 「若気の至りってやつだよ。私だって…

本屋の片隅で拾った包み。 きれいにラッピングされたその箱の中身はなんだろうか。

結婚が決まった娘と、その母の会話。思春期・反抗期を境に父親と溝ができてしまった……。 どの家庭でも起こりそうな、ありがちなお話です。 縦書きで作成したので、縦読み仕様にしてもら…

幼い頃出会った詠（えい）は、私に固執し続けている。 忙しい私の親に代わり甲斐甲斐しく世話を焼き、私の分の食事やオヤツ、学校に持って行くお弁当まですべて手作りする徹底ぶりと執念に、…

伏姫桜と龍と蛇と。 悩める女と、春雷と。 登場人物は全てフィクションです。 宗教的な解釈が間違っていたら申し訳ございません。 第二回　さいかわ卯月賞　テーマは「春」 に向けて書…