雨上がりで蒸し暑さが残る夕暮れ時。
アブラゼミが声を張って鳴いています。
1,400年の歴史を誇る、会津地域の古社「伊佐須美神社」に夕涼みに来たものの、じめっとして風はありません。
今日の目当ては「御涼風鈴」。
この時期は8月7日の七夕祈願祭に関連して、境内に七夕飾りや風鈴が飾られているのです。
その数およそ2,000個。
昨年はタイミングが合わなかったので、今年こそはとやって来ました。
表参道の鳥居から楼門にかけての風鈴廊では、ガラスの風鈴に色とりどりの舌が下がっており、見た目に涼しげで可愛らしい空間に✨
しかし、無風……。
小さな子どもたちが、指で風鈴をつつく「チリンチリン」という音以外は肝心の音色が聴けません。
まぁ、雰囲気は味わえたかな、と参拝を終えた帰り道。
さわさわと風が吹いてきて……
そして、待ちかねたよう一斉に風鈴たちが揺れました。
チリチリチリチリチリチリン……
ああ
一瞬でしたが確かに「涼」が。
最後の鳥居をくぐると、ヒグラシが声を響かせはじめました。
*暑中お見舞い申し上げます*
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