概要
全力で生きたこの春はいつか
「できることならさぁ、あの夏に戻って、私を思い切り殴ってやりたい」
「えー?どうして?」
「だってあんなにイキってさぁ。あー、恥ずかしい……」
「若気の至りってやつだよ。私だって、あの頃に戻ったら昔の自分を殺しちゃうかも」
「やめてよ。死んじゃったらこうして一緒にお酒飲めないじゃんか」
「それもそうか。まぁ、黒歴史なんて誰にでもあるよ。いいじゃんいいじゃん、青春時代を全力で生きたってことでさ」
「それ、〝生きた〟と〝イキった〟を掛けてんの?」
「そうそう、よく気がついてくれたね」
「上手いこというじゃん。あんまり面白くないけど」
「一言余計だよ。それよりさ、今度どこに旅行する?」
「うーん、そういえば去年行ったあの美術館、リューアルオープンしたらしいよ」
「おっ、いいじゃん。じゃあ私が予定立
「えー?どうして?」
「だってあんなにイキってさぁ。あー、恥ずかしい……」
「若気の至りってやつだよ。私だって、あの頃に戻ったら昔の自分を殺しちゃうかも」
「やめてよ。死んじゃったらこうして一緒にお酒飲めないじゃんか」
「それもそうか。まぁ、黒歴史なんて誰にでもあるよ。いいじゃんいいじゃん、青春時代を全力で生きたってことでさ」
「それ、〝生きた〟と〝イキった〟を掛けてんの?」
「そうそう、よく気がついてくれたね」
「上手いこというじゃん。あんまり面白くないけど」
「一言余計だよ。それよりさ、今度どこに旅行する?」
「うーん、そういえば去年行ったあの美術館、リューアルオープンしたらしいよ」
「おっ、いいじゃん。じゃあ私が予定立
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!私ならこの瞬間を、ずっと借りたままにしておく。
十代の暗さを孕みながらも、同じ者にしか持てない爽快感を持つ物語だった。
けれど肝心の「〇〇」に当てはまる言葉を、じつは私はまだ見つけられないでいる。
それは、大人になって知ったことが増えたから、なのか。
あるいは案外それもまた、いまだ消えない青春の残り香ゆえ、なのか。
だって、ただ一つの正解が見えてしまっては、まだつまらないから。
そう感じてしまう私は、いい大人なのに、けっきょくまだ子どもなのかもしれない。
作者様の「遊び」で生まれたという本作。
その真意は、けっきょくのところ作者様にしか、分からない。
とはいえ、考えてみれば、「遊び」という言葉には、古来からいろいろな意味、
含意…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春はいずれ歴史に
もうね、笑うしかない。
先に忠告しておくが、私には物を見る目がない。
伏線なりギミックなりがたくさんありそうだけど、これらは全部スルーさせてもらう。ごめんね。
五十嵐葉月と一色先生の明るいとは言えないやり取りから始まる本作を読み終えた後には、から笑いしか出なかった。
なんていうのかな……ある種の諦め?
『諦めたらそこで試合終了』なんてよく聞くけど、諦めというのはアオハルを終わらせる唯一の方法でもあると私は考える。
いずれはたどり着く青春の終わり。そこに向けて進んでいく登場人物たちの言動には、心をつかまれるものがあった。
作者の近況ノートによるとこの作品は『暇を持て余した野々宮の遊び』…続きを読む