久里

「こんなわたしは、恋とは一生縁がないのだろう」 恋がわからない女子高生、羽鳥佳奈（はとりかな）。 佳奈は、学園の女子の憧れである王子先輩を目にしても興味を持てない。そんな人と関…

「キモいんだよ、この疫病神！」 福宮中学一年生のわたし――黒野真白は、みんなから『疫病神』と呼ばれてる。 疫病神かどうかはさておき、わたしが普通の女の子じゃないことは事実なの。 …

朝霧清花は、『おせっかい』と言われるのが怖い、中学一年生の女の子。 ある日、クラスメイトから押しつけられた体育倉庫の掃除中、幽霊にからだを乗っ取られてしまう。 誰も清花の中身が入…

雨が降っているので傘を取りに戻った教室には、吹奏楽部のクラスメイト宮原奏音がいた。 物憂げに校庭を見つめる彼に、思いもよらないことを頼まれて……。 「じゃあ、オレの彼女のフリをし…

これは、彼氏に二股疑惑が浮上したOLと、そんな彼女を無気力に見守るゲームオタク同僚男の物語。 「もおおおおおお！　ゼッッッタイに見返してやるんだから！」 「……へー。ま、頑張れ…

大学生の凛は、親友のみのりに恋をしている。 自分のことを親友として慕ってくれる彼女に、この想いを告げるわけにはいかない——。 切ない百合短編です。 ※青春アンソロ3「青の墜落」…

感想を書くのが好きだ！ ふと思ったので、勢いで立ちあげてみました。 プレイした乙女ゲーム・読んだ小説の感想等を、好きなだけ語ります。 わたしの好きなことの魅力を、たくさん伝えられ…

ロボットのごとく淡々と仕事をこなす不器用OLが、顔が良く仕事もできるハイスぺクール男から猛アタックされるお話。さっくり読める、桜色のオフィスラブコメ短編〜少女漫画仕立て〜です。

　あなたは、恋を知っていますか？ 　私は何度も恋をしてきたし、当然、分かっているつもりだった。 　少女漫画や、恋愛ドラマに胸をときめかせながら、いつか自分も「普通」に恋をするんだ…

「好きな人？　ううん。特に、いないかなぁ」 わたし——野々宮雪帆は、今日も友だちにウソをつく。 わたしの好きな人は、お姉ちゃんの恋人だから。 わたしの願いは、ただ一つ。 わたし…

悪役令嬢ローゼリカ・アンジェリックは、日々、義理の弟のノイン・アンジェリックを虐げている。その真の目的は、原作通りに彼の女性不信の元凶となることでノインをハッピーエンドに導くこと…

「お姉さまばかりズルいわ！」が口癖になりつつある妹のリュシー。 彼女は、私のものを自分のものだと思っている節がある。 可愛らしく両親からも溺愛されている妹、一方の私は真面目なだけ…

二百年前より【呪大樹】の発散する瘴気に脅かされているイルミネイト王国。 これは、瘴気に飲み込まれる危機に陥った王国を救うために立ち上がった、知られざる王女と優しき地下牢の処刑人…

誰もが認める男らしい部活に入り、今度こそオレは『可愛い』を卒業する！　そう意気込んでいたはずなのに、なぜかオレは家庭科部に入部させられ、ヘンな先輩と二人で生きるか死ぬかのデスクッ…

『書きたい気持ちはあるのだけど、考えすぎてしまって、何も書けなくなる』 最近、ぐるぐる悩んでばっかりで、全く文章を書けない！　悲しい！！ そんな現状を脱するため、小説という形に…

「ごめん、菜子。他に、好きな人ができた。別れてほしい」 　二年間付き合っていた彼氏に、あっけなく振られた。 「そっか。私なら大丈夫だから、気負わないで。一真、二年間すごく楽し…

「ねえ、咲。あたし、間嶋くんのこと、好きになっちゃったかも」 　全ては、親友の橋本　美月による突然のカミングアウトから始まった。 　カクヨム甲子園「きのう、失恋した」応募作。

「ねえ、真弘。私ね、一ヵ月後に死んじゃうかもしれない」 　恋人の夏乃さんからの、突然の余命宣告。 　何を言い出すかと思えば、彼女は夢に出てきた少女の不吉な予言を信じ込んでいるら…

僕には、彼女がいる。それも、誰もが認める可愛い女の子だ。彼氏になった贔屓目なしに、そう思う。 でも、だからこそ、疑問に思い続けていたことがある。 千紗は、どうして、僕みたいな冴え…

ゆきさんは、バカ兄貴の恋人だ。 知り合ったきっかけから考えても、僕にとってのゆきさんは、あいつの恋人以外の何者でもない。 それなのに、少し前からこの大きな瞳にこうしてじっと見つめ…

図書室に置き忘れていた、一冊のノート。 そこに書かれていた衝撃的な内容を知ってしまった時から、全てが始まった。 僕と、クラスメイトの女の子との、まるで物語のような恋。 ＊こ…

　半年前、最高難易度ダンジョンを完全制覇したという最強パーティには、錚々たるメンバーがそろっている。剣聖ルドヴィーク＝カレイド、聖女マノン＝ルーセンハート、魔導士アリス＝ネブラシ…

齊藤 紅人さまの自主企画参加作品。 興味をそそられて、気軽な気持ちではじめましたが 答えるのが楽しくて、気がつけばそこそこな文量になっていました。 プロフィールよりもすこし詳し…

有名な、あの『眠れる森の美女』が、目覚めた後のお話。 王子様のキスで呪いが解けて、めでたしめでたし――とはなりません。 さくっと読める、ユーモラスな短編を目指して書きました。 …

　二十五歳になったばかりの冬、私、片岡　碧は、交通事故で死んだ。将来を誓い合った恋人の、正臣さんを、現世に残して。 「僕を、置いていかないで……」 　正臣さん、私はここにいる…

――もうすぐ無くなる世界で、僕ときみは、六人の作家が描く場所をおとずれる。 　本作品は六人の作家によって紡がれる、リレー小説になります。 　バイオ兵器を使用した戦争で、生物の…

　わたしはかき氷のブルーハワイ味が嫌いだ。 　味の名前のくせをして、なにがブルーハワイだ。おしゃれぶっているけど、単に色と地名を組み合わせただけじゃないか。全く味の想像がつかな…

陽野ひまわり様と立ち上げている自主企画『イケメン鑑賞会』の参加作品を紹介させていただく感想ノート。そのイケメンがイケメンたる所以について、久里の独断と偏見にて熱っぽく語りまくりま…

明るく、お人好しな女子高校生、日向　由花。 とにかく活字が苦手な彼女だったが、じゃんけんに負けて不人気な図書委員をやることに。 そんな彼女には、最近ちょっと気になることがある。 …

　僕、影山　涼太の高校時代の幕開けは、有体に言って最悪という他なかった。教室のドアを開けた瞬間、思いがけない人物と鉢合わせて、全身の筋肉が一気に硬直した。 「っ……！」 　雪…

　神様、仏様、キリスト様、その他そういう類のありとあらゆるもの。兎にも角にも、今日という決戦の日に雨を降らせてくださった偉大なる力の持ち主に、オレは全身全霊で感謝の念を送る。 …

世間的には、親切で美しい心を持った健気な娘だと謳われているシンデレラ。だけれども、その実態はというと――？　これは、彼女を取り巻く愉快な脇役たちが語る、もう一つの物語。

どんなに手を伸ばしても、絶対に届くはずがない人に恋をした。 桜が丘高校二年生の、一ノ瀬　光先輩はどこまでもマイペースで、天然気味で、少し不思議。あたし、早坂　日菜の所属している…

ヴィグレント王家の敬虔なる一召使見習いである私ことネリ＝ディーンは、第三王子のご誕生の知らせを受けた瞬間に、前世の記憶を取り戻し全てを悟る。この世界は、前世に現代日本の女子高校生…

　最愛の妻であるリタが亡くなったあの日から、ルディは夢の中で、愛おしい妻と戯れるようになった。 　この幸せな夢を見ている間だけ、現実世界で死んだように麻痺している彼の心臓はうず…

わたし、河野　茜には、可愛くて仕方のない後輩がいる。 唯一の文芸部の後輩、雪ちゃんだ。 雪ちゃんは、空から舞い降りてきた天使様と見紛うくらいに愛らしい。最近では、わたしの綴った物…

　高校二年生になって始まった倫理という教科。 　これは、落ちこぼれの俺にとって新たな脅威の出現という他なかった。だってこの教科、わけの分からない抽象的な言葉と説明のオンパレードだ…

（久里による久里のための）自由気ままに綴った三題噺の置き場です。 文章鍛錬のためにはじめました。ストーリー性よりかは雰囲気とか表現そのものにこだわっています。今のところは主に三…

中学時代の想い人との間に苦い思い出を持つ捻くれた高校生、三枝　柚月（さえぐさ　ゆづき）。柚月に取り憑いている、人の感情を喰うお気楽幽霊、サラ。二人の過ごしたあるバレンタインデーの…

村の外れにある小高い丘を登ったところに、彼女は建っている。今日も今日とて僕はその丘を登り、この世で一番愛おしい彼女の前に跪き、祈りを捧げる。いつか、この祈りが彼女にまで届くことを…

ボクには物心がついたころから、普通の感性というものがなかった。 喜ぶべき場面で喜べず、悲しむ場面で悲しめない。 いっそ死んでしまえたらと思いながら、今日も普通の人間を装って生きて…