概要
「早坂さん。どうしてオルフェウスは、振り返ってしまったんだろうね?」
どんなに手を伸ばしても、絶対に届くはずがない人に恋をした。
桜が丘高校二年生の、一ノ瀬 光先輩はどこまでもマイペースで、天然気味で、少し不思議。あたし、早坂 日菜の所属している天文部の先輩で、学園中の誰もが夢に見る憧れの王子様だ。
ある部活帰りの夏、一ノ瀬先輩と肩を並べて帰っていた時のこと。彼は、夜空を見上げてこと座にまつわる物語を語り終えた後、首を傾げた。
「ねえ、早坂さん。どうしてオルフェウスは、あともう少しだったのに、振り返ってしまったんだろうね?」
これは、平凡なあたしと、星空を誰よりも愛している王子様な先輩の過ごした、ある夏の日の出来事。
桜が丘高校二年生の、一ノ瀬 光先輩はどこまでもマイペースで、天然気味で、少し不思議。あたし、早坂 日菜の所属している天文部の先輩で、学園中の誰もが夢に見る憧れの王子様だ。
ある部活帰りの夏、一ノ瀬先輩と肩を並べて帰っていた時のこと。彼は、夜空を見上げてこと座にまつわる物語を語り終えた後、首を傾げた。
「ねえ、早坂さん。どうしてオルフェウスは、あともう少しだったのに、振り返ってしまったんだろうね?」
これは、平凡なあたしと、星空を誰よりも愛している王子様な先輩の過ごした、ある夏の日の出来事。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!天真爛漫な王子様と平凡な女の子。好きな相手の一言に翻弄されるのは…?
ただその場に佇んでいるだけで皆の視線を奪うほどに見目麗しい一ノ瀬 光先輩。
そんな彼は星が大好きで、自分が相当なモテ男だという自覚はまるでない。
天文部の後輩としてそんな彼に憧れる日菜が、突然先輩から夏祭りに誘われて……!?
星が大好きな二人ならではの、星座にまつわる神話のお話が出てきます。
愛をテーマにした神話の人物に自分の思いを重ねる日菜は、天真爛漫すぎる先輩の言動に切なくなって、思わず苦しい胸の内を神話に重ねて吐露してしまいます。
そんな日菜の切なさに、天然の先輩は気づいてくれるのか――。
日菜ちゃんのキュンキュンする恋心がダイレクトに伝わる、とっても可愛らしい物語です♡
ちなみ…続きを読む