ブルーハワイなんて大嫌いだ

作者 久里

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★★★ Excellent!!!

その海にあるかき氷屋さんで、彼女はブルーハワイ以外のかき氷を食べつづけ、そして彼はブルーハワイしか食べませんでした。その理由を、どうか最後まで辿ってみてください。きっと、強い潮風と苛烈な日差しとともに、白昼夢のような、けれども確かにそこにあった夏の時間を、感じることができるでしょう。素敵な物語を、ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

ひと夏限定で海辺の祖父母の家で暮らすことになった小学五年生の香澄。
一人で海へ行こうとした道すがら、香澄は渚という少年に出会います。
「ブルーハワイのかき氷を食べに行こう」と屈託なくさそう渚ですが、香澄はブルーハワイを敬遠していました。
海とは縁遠い風貌の渚と毎日かき氷を食べますが、毎度嬉しそうにブルーハワイを食べる渚を尻目に、香澄は頑なにブルーハワイを注文せず……。

そんな二人の日常に、ある日突然訪れた変化。
香澄のブルーハワイへの印象は変わるのでしょうか。

読後はほんのりと切なさが漂い、人工的で目にも鮮やかなあの青に哀愁を感じずにはいられません。
夏の終わりのこの時期に心に沁みる一作です。

★★★ Excellent!!!

ブルーハワイってどんな味?
恐らく食べたことの無い人には想像する事もできないでしょう。だってそもそも食べ物につけるような名前じゃありません。自分は子供の頃、得体の知れないものだと思っていました。

この話の主人公、香澄ちゃんもそんな風に思っていました。だけどそんな彼女の前に、ブルーハワイが大好きだと言う男の子、渚君が現れます。

ほんのひと夏にも満たない短い出会い。ですがそこには楽しい思い出と、そして切ない結末が待っていました。

甘いだけでは終われない、夏の恋の物語です。

★★★ Excellent!!!

ブルーハワイって色のインパクトで嫌いになっちゃうとこありますよね。
でも、好きなひとはすごく好きな味な気がします。
夏の、決まった時間にしか会えない友達との、青く切ない思い出。
こんなに短いお話でここまで泣けるとは…!
いつかきっと、主人公が甘いブルーハワイを食べる日がきますように!

★★★ Excellent!!!

かき氷のブルーハワイが嫌いな少女が主人公のお話。名前も見た目もおかしなブルーハワイ何て、絶対に食べようとしません。
そんな彼女が出会ったのは、ブルーハワイが大好きな少年でした。かき氷屋で、毎日のようにブルーハワイを頼む少年。どうしてそんなにブルーハワイが好きなのか?そこには、彼なりの思いが込められていました。

小学生の少女と少年の、夏の恋物語。ブルーハワイをキーアイテムとした、ちょっとほろ苦だけど、心に響くお話でした。

★★★ Excellent!!!

少女の入りの独白が、なんとも印象的で、ブルーハワイのことをそんな風にとらえるのか、なんて感心していた、そんな始まりでした。
可愛らしい主人公と、少年との出会いに、そして、久里さんらしい、ほのぼのした話のリズムに乗っている間に、物語はコロリと転がります。
そして、気づくのです。
少女がブルーハワイを嫌う、もう一つの理由に。

夏の終わりに素敵な短編をありがとうございました。