神辺　茉莉花

マサシとヤスシ。ふたりの幽霊。きょうも、死んでいます。きょうも、死で遊んでいます。

夫の裏切りで心を殺され、愛人の悪意に命を奪われて人生をループしたサレ妻が、五年間をかけて復讐を完遂する！ 主人公・眞嶋縁（ましま　ゆかり）は五回目の結婚記念日に実家に呼び出され…

冒険者志望の孤児ビストは、ある日、夢を見た。 何か、自分の前世が百人の勇者を屠った最強の魔王だったらしい。 同胞のため粉骨砕身の思いで戦い続けてきた『至天の魔王』ビスティガ。 …

【1370000PV突破！　応援ありがとうございます！】 七歳のアキラは育ての父に一升瓶で頭を殴られた。 アキラは幼く、弱かった。 実の父は母と離婚し、アキラは母に引き取られた…

ひとを好きになった経験のない少女・小春子。 友人たちとの恋バナに辟易として逃げ込んだ図書室で、可愛すぎる男子生徒・陸と出会う。 アセクシュアル――。 他者に恋愛感情を抱かないセ…

正月に九州の実家へ帰省した翔太。 滅多に雪がつもらない街は大雪で、美しい銀世界へと変貌していく。 久しぶりに会う両親は、年々年をとっていき、血のつながらない妹は、仕事で家を留守…

人間に見つかったら燃やされてしまうエルフ村を隠し守り抜くと誓う若き村長・アスベスト。 が、いきなり王国の第三皇子に見つけられてしまった。 かくして始まる村を巡る攻防戦。毎度毎度く…

土管に住む美少女。 それが彼女に抱いた最初の印象。 狭く薄暗い秘密基地で、彼女は晴れ渡る未来を夢想していた。 けれど未来は。西暦二〇二一年。 美しい追憶は呪いへと変わる。 私は…

KAC20219「ソロ〇〇」 お題小説九本目。おひとりさまブームの続くなかこのお題。 なんとも時世を反映しておりますね。 そんなさなかにピッタリな作品を思いつきました。 ホラー…

KAC20218「尊い」 八番目のお題は「尊い」ということで、恋愛要素や萌えを全面に打ち出した作風に挑まれる方が多いのではないでしょうか。そう予想しまして、自分はまた運営さんの…

KAC20212「走る」 2020年、誰もが想像もしえなかった世界。誰もが苦しんだ世界。 スポーツの世界でもそれは同じだった――。 義足の少女がただ生きるために「走る」 そし…

今年もKACがはじまりましたねえ。 一回目のお題は「おうち時間」ということで、とても世相を反映していますね。 それでは真野てんの「おうち時間」をお楽しみください。 面白かったら…

　幼馴染で親友同士の高校生、綾子と知美。二人はごく普通な当たり前の日常がずっと続くように思っていた。 しかし、ある日の塾からの帰りに知美が体調を崩し、倒れてしまう。 その時、知美…

AIはどこまで学びどこまで模倣するか。 【Twitter企画タグ：#週一創作ワンライ】 お題 ・陽 ・まだまだ ・箱の中身は ・夏の終わり ・話には聞いてる(聞いてます) ※この…

体内に移植される極小知性(マイクロインテリ)に、人生の選択のすべてを委ねた社会。 柊野学(ひらぎのがく)は何の疑問も持たず、五年に一度アップデートされるインテリの導きに従って人生…

今浜瑞穂（いまはま・みずほ）は、子供の頃から古本屋・イエローブック森泉店が大好きだ。 だから高校入学と同時に森泉店でバイトを始め、卒業後は社員として働くつもりだった。 が、経営不…

『炎と癒やしと挑戦者』をお題とした仲間内での競作企画参加作品。 微百合の掌編です。 ご査収ください。

東京の片隅に、猫と暮らしていた主人公。でも、その猫が脱走してしまった……。 「武蔵野文学賞」応募作品です。長く暮らしたあの地域に感謝を込めて。

学校で熱を出した私は午前中の授業が終わって早退する。帰り道、体を焼く日差しから逃げるようにムジナ坂を目指す。 その坂には涼やかな声の男の子がいる。その声の主を「狢川くん」と、私は…

東京都府中市にある大國魂神社を訪れたわたしは、けやき通りのひと隅にあった歌碑に目を留める。 詠み人知らずの和歌に込められた哀しみの残り香に惹かれたわたしは、武蔵国で詠まれた和歌…

僕らには公然とした秘密がある。 授業中、僕らの先生は三分間だけ教室からいなくなるのだ。 その理由は？ 某光の巨人80をオマージュした短編SF。 怪獣ものであり、学園ドラマで…

　人類の文明が幾度か崩壊した後の世界。 　大樹と呼ばれる不思議な樹木に覆い尽くされた大和の国で人間・言葉を話す獣・精霊が共存して暮らしていたが、人間の中には、少数ながら獣や精霊に…

相田千里は自分に自信が持てず、何事にも頑張ることができない女の子。 しかし、高校の入学式で自分には秘められた魔力があることを知らされる。 そしてその魔力を見込まれ、学校の地下に出…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。二百五十八。

今、銃口を突き付けられている。 なんでこんなことになってしまったのか。 時間は三分前に遡る。 カクヨム3周年記念選手権　第六回『最後の３分間』 いよいよ後半戦ですが、果たして気…

カクヨム３周年記念選手権参加作品、第９弾「おめでとう」 名前に似つかわしくない恐怖の箱、「オメデトウ・ボックス」。 一度入るととある条件をクリアするまで出られない。 まだ入った…

魔法でシンデレラになった。舞踏会に参加したが、最後の３分間はガラスの靴の魔法が解けてしまう。 元はカクヨム３周年記念の最後の３分間企画で書きました。 マグネットマクロリン…

カクヨム3周年記念選手権参加作品 お題「二番目」

戦争と伝染病で荒廃した世界にて。 「月がきれいですね」から始まる、似たもの同士二人の最後の会話。 カクヨム３周年記念のフクロウ企画で書いたのですが、投稿がギリギリ間に合い…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。二百四十五。

初めに“おめでとう”が消えた。次に“ありがとう”が消えた。世界から言葉が消えていった。言葉が次々と死んでいった。 あまりに短く拙いですが、『残像に口紅を』へのオマージュのつもりで…

十二才で死んだ少年は、今日もふらふらと現世をさまよう。久しぶりの生まれ故郷。チャンネルの合った幽霊。夜の死神。春だった。

荒地派の詩人たちをあおぎ見て、拙いながら詩作を楽しんでいます。死と恋について、よぎっていく風景について。一日一作を出来るだけ志しますが、表題作だけでも読んでもらえたら嬉しいです。

一緒に海を旅するナトリとソディ。旅の始まりから三周年を迎え、同族から「人間に捕まったらペットにされる」と忠告を受ける。実際、ナトリの仲間はすでに半数以下になっていた…… カクヨ…

奇妙な獣を狩る。 カクヨム３周年記念・7日目お題、「最高の目覚め」への参加です。

　深夜零時、コンビニでアイスを買った男の話。 　作者は、『北海道産練乳のいちご氷バー』をそれはそれは、美味しいと感じました。 懐かしい感じがしましたよ。友人宅で食べた気がします…