ぼくを葬る その他の詩

作者 koumoto

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★★★ Excellent!!!

美しくも鋭い言葉の波に作者の紡ぎ出す世界に没入させられます。
凡庸な日常の中で忘れていた感性を蘇らせてくれるような詩集です。

創作をされている方にはとてもよい刺激になるのではないでしょうか。これだけの作品を作り出せる力に敬服します。

ぜひあなたのお気に入りに加えてください。

★★★ Excellent!!!

作者さんの文章がとても好きで、本当に好きで、たぶんこの詩集が始まった頃から好きで、たびたび読み返している、いち読者のとっても主観的なレビューです。

こちらの詩集を読むたびに、こんなにも心が動くのは何故なのか、とつい考えてしまいます。

語彙力が圧倒的だからか、表現力が圧倒的だからか、勿論それもありますけれど、恐らく本質的な答えとは言い難い。ではなんだ、と更に考えて以外の結論に至った次第です。

私たちは日々を生きる中で、様々な出来事に遭遇し、その際に生じた感情を理解し、分解するという作業を無意識のうちに行っている。それでいて、言葉に出来ない感情を、到底飲み込めない出来事を、分解し損なった目に見えぬものを胸裡に持て余している。

普段は気づかないけれど、この方の詩を読むと気づくのです、自分のなかに消化できない不快な何かがあることを、哀しいなにかがあることを、神秘的な何かがあることを、そもそも心を表現するには圧倒的に言葉が足りないことを。作者さんはそういったものを詩として言葉にしてらっしゃいます。だから胸を打たれるのだと。

ここは言葉と感覚の海です。

海はこれからも深さを増し、色を増し、温度を増してゆくことでしょう。

人一倍熱く、人一倍冷たく、人一倍優しく、人一倍意地を張り、人一倍絶望し、人一倍、焦がれている。
最後の魅力は人柄ですかね。カクヨムで一番素敵な詩集、皆さんもどうぞ、読んでみて下さい。間違いなく感動します、虜になりますから。

★★★ Excellent!!!

死への渇望をタナトスと呼ぶそうです。
生存本能を抱えながらタナトスも抱える。
人間とはなんと矛盾した生き物でしょうか。

沢山の詩のなかの、ほんのひとひらしか、まだ読んでいませんが、私は一番はじめの「彼を待つ」が今のところ一番好きです。

昔、「タナトス」という心理用語を倫理の時間に習ったとき、私は正直、ピンと来ませんでした。

でも、この詩たちに触れていると、タナトスというものの輪郭を、確かにはっきりと感じとれるのです。

★★★ Excellent!!!

私が上手く読めてないだけかもしれないが、死を言葉で切望している様に感じた。生の死、というより言葉で紡ぐ死。
それが魅力に思えた。私が死を言葉を使って考えるとき、この詩集の言葉は多大に私の表現を刺激してくれると思う。

私が「死」ではなく「死にたい」を考えるのは希死念慮からきていると思っている。つまり、上手く表現できない誰かと比較したときや時に過る「となりの芝生は青く見えて絶望」、自分の現在地に対する無根拠の絶望。塞ぎ込んでいるときに漠然と考える「死」。私の場合、別に死ぬつもりはない。でも死にたいと言う。間に受けて欲しくないけど聞いてほしい「死にたい」。

この詩の中で彼が表現している彼の一つの死生観。そうゆう観点から見ても面白い。「死にたい」と言葉に発することを歓迎しよう。感情のグラデーションを受け入れる幅を広げたい。