タナトス

死への渇望をタナトスと呼ぶそうです。
生存本能を抱えながらタナトスも抱える。
人間とはなんと矛盾した生き物でしょうか。

沢山の詩のなかの、ほんのひとひらしか、まだ読んでいませんが、私は一番はじめの「彼を待つ」が今のところ一番好きです。

昔、「タナトス」という心理用語を倫理の時間に習ったとき、私は正直、ピンと来ませんでした。

でも、この詩たちに触れていると、タナトスというものの輪郭を、確かにはっきりと感じとれるのです。

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