概要
誰も知らない二〇二一年を、どうか貴方だけに。
土管に住む美少女。
それが彼女に抱いた最初の印象。
狭く薄暗い秘密基地で、彼女は晴れ渡る未来を夢想していた。
けれど未来は。西暦二〇二一年。
美しい追憶は呪いへと変わる。
私はさながら、記憶の檻の終身刑。
それでも私は願ってしまう。ポール・マッカートニーがかつて歌ったように。
「それでも私は、昨日という日を願ってしまう」
貴方の知らないニ〇二一年。
貴方の為に送る、小さなタイムトラベル。
それが彼女に抱いた最初の印象。
狭く薄暗い秘密基地で、彼女は晴れ渡る未来を夢想していた。
けれど未来は。西暦二〇二一年。
美しい追憶は呪いへと変わる。
私はさながら、記憶の檻の終身刑。
それでも私は願ってしまう。ポール・マッカートニーがかつて歌ったように。
「それでも私は、昨日という日を願ってしまう」
貴方の知らないニ〇二一年。
貴方の為に送る、小さなタイムトラベル。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ポスト”<harmony/>"、あるいはこうあってほしかった物語
※ネタばれあるから注意してね!
百合でSFで相方が主人公に「追ってきていらっしゃい」と言わんばかりに姿を消すのは日本SFの金字塔にして現在の日本SF界に呪いをかけていった傑作『ハーモニー』を連想させる。そしてこの作品はきっと、おそらくは『作者がそうあってほしかった』ハーモニーではないかという気にさせる。
この作品がずるいのはカノンがなぜ〇んだのかとかその後クオンがどうしたのかの展開を読者に丸投げしてしまったことである。多分作者は用意はしてたのだろう。しかしあえて正解を我々に託した。この『遊び』の部分こそがこの作品に何とも言えない余韻を与えてくれる。
さんざっぱら『ハーモニー』を連呼してる…続きを読む