アイオイ アクト

　これは筆者とその家族が体験した科学では説明できない、いわゆる「心霊体験」を記述するノンフィクションである。 　ほぼ全て筆者とその家族の記憶に基づく事実であり、霊的体験を信じられ…

セカンダリ・ロール（Secondary Role）：　助演、脇役、二次的要素、サブシナリオ　などの事。 自分に何もないなら、考えろ。 見目麗しく心優しいが、欠点も多い。 そん…

とある夢を叶えられなかった男の最高の目覚め。

幼かった頃の私は声がする森へと分け入った。 ホーホー。ホーホー。 という声に導かれて。 カクヨム3周年記念選手権【1日目お題】「切り札はフクロウ」参加作品です。

彼女は俺に言った。 このすき焼きを食べることで、私はヒクソンにも勝てるようになると。 俺は彼女の言葉を信じ、彼女が犯してしまった罪を共に背負い、その他人には理解されない心の全てを…

会う人に幸運をもらたらす、お願いをかなえてくれる。 各地にのこる座敷わらし伝説。 これは長い時をすごし、座敷を失ってしまったわらしの最後の日々。 ※伝承ではなく創作です。

先輩と後輩。 街の清掃員の仕事をして一年と少し。 先輩に恋人ができて、恋人がいないという共通点が唐突に失われてしまった。 祝福したいけどしきれない、ちょっと異世界で切ないお話。

自分が邪神となってやりたい放題する異世界ファンタジー小説を書く程度にはイタくて口下手な少女、自称メル・アイヴィー。 小説の登場人物似ているからというだけの理由で、メルに一方的に…

私こと、ナコの前半生は苦労の連続だった。 それを乗り越えながらも、行き着いた先は急ブレーキをかける電車の前。 跳ね飛ばされた先は死後の世界と思しき空間を走る列車。 そんな不幸に不…

これは訓練ではない。実践である。 エアコンを付けっぱなしにしなくてはならない猛暑が生んだ、毎日の詮無き攻防のごく一部である。

　高校に上がったばかりの駆け出しWeb小説家、宮元祐鶴が恋をしたのは、自分自身が夢想した理想のキャラクターそのままだった。 　森守和月は目立たないが、たちまち周りを笑顔にしてしま…

都会へ出て、力及ばず田舎へ帰り、己の情けなさを嘆く青年の前に現れたのは一匹の丸々と太ったキジトラの猫だった。 不思議な力を持ったでぶ猫は寂しく生きる幼い少女の元へと誘う。 人間で…

　二十数年前。 　曾祖母の盛大な自宅葬で私が経験した最悪の事件である。 　正体も分からなければ、逸話も聞かない。 　ただ、二度と我が身に起こって欲しくない経験である。 Lis…

アメリカに住んでいた頃、斜め向かいの家の前にあるベンチに座っていた不可思議なばあさんは、常に同じ言葉を歌うように呟くだけだった。 そのばあさんは、霊感に悩む幼い頃の筆者に、大切な…

父と二人、海外で生活していた少女、通称キョロ子。 中学二年生になって初めて母親と、一つ年上の優しい兄、小吉を得た。 だが、再婚したばかりの両親の仲違いによってその生活は二年あま…

両手と顔に大きな傷を負った十九歳の二ダブ不良女子高生、納土安奈。 その女子高生にナンパを仕掛ける謎の男の霊。 そんな中、突然イカれた行動を取り始めた安奈の母。 これは、恋物語な…

髪の生える市松人形と呼ばれる程、表情に乏しい引っ込み思案な十五歳の少女。 毎日でも会いたいと思ってしまう程気になる相手は、なけなしの勇気を振り絞って自分を救ってくれた二十三歳の刃…

負けないはずが、負け続ける男の人型兵器。その戦慄の理由。

彼が辿り着いた異世界は、人も棲み、左右も逆ではない『ミラーワールド』だった。 ※アイオイアクト１０分クッキング（実質２０分超）

一部、事実を含まなくも、無いかもしれないフィクション短編。

まるで意味無きノンフィクション

時は２０００年台初頭、おかしな出会いをしてしまった、世間からドロップアウトしてしまったお嬢様育ち高校生と、教育実習生のヲタ男の困った物語。

実家の喫茶店Cafe銀(しろがね)を継ぐ将来のために、早く一人前にならなくてはともがく少年、日陰 東(ひかげ あずま)。 環境に恵まれず、誰にも頼らず一人で生きる事を目指す、東の…

男が幼い頃に出会った少年は、出来たばかりの神社にいた。 その少年との絆を感じられる方法は一つしか無かった。

都会出身の華奢で少しネガティブな少年と、コンプレックスまみれで理屈っぽい欧米出身の少女。 どこか噛み合わない二人が少しずつ噛み合っていくために、会話を繰り返すお話。 少年 低身…