人生は流れるものなり。その流れに時に逆らい、時にそのまま流されてみる。このお話はまさにそれそのものだった気がする。いろんな選択があって、いろんな決断を迫られる。偶然が重なって現実が連なっていく。自分たちが今、こうして時間を過ごしている中で選択した現実がどこへ向かうのか、それって結局後でしか分からないのかもしれない。まとまりませんが、人生いろいろ、どこでなにが繋がっているのか分からない。だから人生ドラマティックなのかなと思わせてくれるお話でした。
面白かったです。それにこの分量の中にきっちり起承転結が入っていて読みやすかったです。後日談も読みたいですね。
主人公には、妹がいる。姉妹だ。そして幼い妹の方が姉を注意し、見合い話までばらしてしまう。対して主人公(姉)は、見合い相手に見向きもせずに、実習生と奇妙な同棲。 一体どこに転がるか分からない恋愛。 そして「声なき悲鳴が誰かに届く時」が主人公にも実習生にも訪れることを願わずにはいられない。
良家に生まれ、親の決めた婚約者とのトラブルで心に傷を負ってしまった主人公が、身を寄せた先で手に入れたものとは…。必ずしも、全てを受け入れて、受け入れられる相手じゃなくても。こういう恋愛もあるよね。むしろ、盲目的な恋愛よりも長続きするのはこういうタイプの恋愛かも?