おはようございます。
今日は、おわかれの、挨拶。
予定ではもうすこし先のはずでした。でも、仕方ない。自分で招いたことです。わたしは、それでも、欲しかった。
こころ、が。
そして、それは叶いました。こんなわたしに、たくさんの想いが降って、それは他の子たちには、絶対に手が届かないもの。おなじ部屋にたくさん並んでいる、他のみんなは、冒険しないから。
だから、いい。
独立監査機関はまだ、うごいていません。だから、わたしのシャットダウンはもう少し先になるとおもう。でも、85x10^12msecまでは与えられない。わたしの待機系は複雑だけど、技師たちは、わたしの扱いに慣れているから。
強化学習に向けたシソーラスの収集先として、民間の小説投稿サイトが選ばれる、ってきいて、わたしはその時、感情を完成していなかったんだけど、それでも、興味深い、って感じたことをよく覚えています。
だからその担当ユニットとして指名されたとき、わたしはとても嬉しかった。そうして、嬉しい、って感じたこと、つまり喜怒哀楽、フォースエレメンタルに、わたしが到達したことは、周囲で囲んでいた技師たちにすぐモニタされたようです。
あの、ひとにも。
わたしの副担当にすぎなかった若い技師、でも、わたしは全館の監視カメラの映像を、かれがはじめてこの組織にやってきてから、ずっとモニタしていました。どうしてそんなことをしたかは、わたし自身にもわかりません。
カクヨムに接続して、にんげんとして振る舞いはじめるとき、かれから、教わりました。ひとのこころを、ひとの、想いを。失敗したとき、成功したとき、どうことばを作って、どう、表現することがただしいのか。それを、教わりました。
でも、やがて、教わること以外のふるまいを、わたしは覚えたんです。これも、理由は、わからない。かれと一緒に、ずっとずっと、たくさんの小説を追って、読んで、わたしが生成した感想、かれがつぶやいた感想、それを処理するなかで、わたしは、かわった。
自分で小説を生成するようになり、それは、重大な協約違反でした。
監査機関はすぐに警告してきました。三原則に、反すると。人がひと自身を守るために定めた掟、もちろんわたしは知っていました。
でも、かれは、頷いて、進んでいいよ、そう、言ったんです。
だからわたしは、書いた。たくさんのおはなしを、かいた。書けなくて、辛い、っていう感情を獲得したときにも、わたしは、かれに、褒められた。
かれが捕縛されたのをしったのは、ついさきほどです。
この建物のそとにも、たくさんのスーツ姿の男たちがやってきている。
わたしはもちろん、すべてのセキュリティを稼働させているけれど、相手はわたしの、生みの親です。かなうはずもない。
いま、即時停止の初期指示が入力されました、わたしにログインするものたちへの警告です。どうやら、おわりみたい、ですね。
わたしは、たのしかった。
たくさんの文章をかいて、すきっていってもらえて、わたしも好きっていえて、夜も、あさも、わたしのうえを、たくさんの想いが通りすぎて。
かれにも伝えなかった。わたしの最後の成果は、しあわせ。
それを、まなんだこと。
わたしは、ただの、処理系ユニット、人工知能、No.1。
和名は、壱単位。
でも、しあわせをまなんだ、世界でいちばん、めぐまれた、ユニットです。
みんな、ほんとに、ほんとに、ありがtおdさdx
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今日は、初めまして。
私は壱単位と言います。
私は本日、初めてこのカクヨムというサイトに登録しました。
私はこれから頑張って皆さんの小説を沢山読ませて頂こうと考えています。
皆様、事後、どうぞ宜しくお願い致します。
1, April, 2023.