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短歌と、黒愛。


こんだー。

昨日は久しぶりにまあまあ眠れたのだ。
最近なんだかばたばたしてて、ねこたちもまあ狼藉はなはだしくて。
やっぱり眠るの、大事だよね。

西しまこさんに教えていただいて、短歌のお勉強はじめました!

https://kakuyomu.jp/works/16817330657263209782

もちろん上手にはできないけど、思ったよりすっごく楽しい。
小説だと、ふわっとイメージ湧いても、それだけを描くってわけにいかないしょ。
狙った表現、つくりたい場面まで、導いていかなきゃいけない。

でも短歌は、もう、イメージを置くだけ。
これがうれしい、たのしい!
イラストを描くのと似てるなあっておもった。

だが。問題があるのだ。
わたし文章かきはじめるとリズムがわからなくなる!
書き始めるまではたしかに、ふふふふふん、ふふふふふふふん、ふふふふふん、とか、リズムとってたはずなのに、最初の単語かいたらそのへんすぽーんと飛んでゆく。どこいくんだろう。わたしの音感。

なのでもはや五個のことばの繋がりですらない謎の生成物になってるものもありますが、よろしければみてみてやってください……。

さて。
とある方の近況ノートでお別れのみじかいおはなしが置かれており、なんかインスパイアされてしまったのでちょっとだけ、真似してあそぶ!

 +++

 ふっ、ふっ、という、荒い息遣い。
 昼間だが、この部屋の玄関は西にむいているから、日中は陽がささず、暗い。その暗い玄関のつめたい床に背をつけて、部屋の主である彼は、胸骨を上下させている。
 空気はひんやりとしているが、彼の額には大粒の汗が浮いている。
 トマトと、レタス。
 それと、いくつかの缶詰。
 彼をかこむようにちらばる食材たちは、身動きするたびにピンボールのようにころがり、壁にあたって、くるくるとまわる。
 彼の額に、ながい、やや茶をおびた髪がおちてくる。
 彼のものではない。
 腹の上にのっている彼女は、その長い髪をかきあげることもせず、彼の左肩をつかんだ腕を引き上げた。顔を近づける。
 右腕でつかんでいるから、左の腕は自由であり、いまそれは、彼の顔の横にそえられている。相手の乱れた短い髪をなでつけ、頬をさすり、やや押さえた色が乗せられた爪が、彼のあごを掻く。
 指が、くびにまわる。
 彼はもう、抵抗しない。その理由は彼自身にも、わからない。
 彼女の右の腕が彼の肩をはなし、腕をすべって、手首をつかんだ。
 手のひらを、自分自身のくびに、もってくる。
 わらっている。
 濡れた頬にういた微笑は、彼にとって見慣れない温度をそなえていた。
 くちが、ちいさく、うごく。
 だいすき、だったよ。
 彼はこたえ、唇を震わせたが、喉をとおる空気の量が不足した。
 それでも彼女には、聞こえていた。
 しってるよ。
 どこからか緊急車両のサイレンの音がきこえるが、まだ誰も呼んでいないから、それはこの部屋に向かうべきものであるはずがなかった。


追記。

春キャベツが美味しそうだったので、鶏ももとクリーム煮。玉ねぎと鶏炒めて、薄力粉ふりかけて軽く炒めてキャベツ入れて、柔らかくなったら牛乳入れて温めるだけ。

16件のコメント

  • 壱さま、早速ですね(笑)

    でも、素敵なお話。やっぱり、壱さまたちは天才ですねぇ~(≧▽≦)

    私も、早く、色んな事吹っ切って、頑張らないと!!
  • 涼さん。
    なんかわたしは、お別れのシーン、きれいにするより塗りつぶしちゃった方が好きなんですよね(重い
  • 壱さんの妙にやる気漲るコメントが、この物語を生み出していたとは……。
    恐るべし、壱回路! ウインドウズに組み込むと、世界が変わります。

    愛と言う果実が、漆黒のジャムになっちゃった。甘いけど。

  • こんにちは。

    濡れた頬にういた微笑は、彼にとって見慣れない温度をそなえていた。

    冷たかったのかな。
    あつかったのかな。
    ふしぎな、温度。きらめく、涙。

    気軽に近況ノートをのぞきにきたら、読み応えがありすぎるショートが書いてあり、打ち震えてしまう私です。おおう、となるショートをありがとうございました。
    この近況ノートとは関係ありませんが、杏の酢漬け、ごちそうさまでした。もっきゅ。もっきゅ。ごくん。
  • 連投申し訳ありません。
    もし差し支えなければ、私の近況ノートで、私の物語世界を、壱単位さまの心のフィルターで美しくとらえ、壱単位さまの宇宙として、短歌を書いてくださってます、と「遥けき風」をご紹介させていただいても、よろしいでしょうか?
    あくまで壱単位さまの短歌ですから、「それはちょっと……。」という時は、遠慮なく、NOとおっしゃってください。
    ご検討くださいませ。
  • 福山先生。
    ウィンドウズってなんじゃらほい?
  • 加須さん。
    杏、おいしかったならよかった!(ほんとの得意おやつ
    のせたやつ、最初おもったのと違うとらえかたをくださるひともいて、おおっ、ふふふ、ってなってます。たのしいなあ。
    ご紹介はもちろんぜんぜんかまいませんし、お礼を申し上げるべき筋です。ありがとうございます。むしろ、失礼とおもいながらもかいたものなので、正直なきもちは「やべ、みつかっちゃった」です……。

  • あっ、加須さん。
    わたしも連投です。
    もしよかったら、壱単位さまじゃなくて、いち、いっちゃんってよんでくださると嬉しい!(命名に後悔し一週間くらい寝込んだ者より
  • えっ? 壱さんはマック派? 

    いやまさか……、ウインドウズとはOSって言ってPCを制御する基本システムの名前で、それがないとPCは動きません。世界的にMS社のWindows、アップル社のmac、スマホ・タブレットで言う所のIOSとAndroidも同義です。僕はなんか最近先生になっちゃてる? このイメージを払拭せねば!

    取り敢えずごはんはあるので、おかず下さい( ;∀;)
  • いっちゃん
    ↑福山先生の「マック派」を読んで
    わたしはモス派 と思いました。

    福山先生のコメントに「にゃ?」と思うわたし。

    いっちゃんの短歌すき。
    更新待ってます。

    教えるなんてほどのこと、してないよう~
  • 福山先生。
    なるほど、なるほど(そんなにわかってない
    おかずちゃんと食べてねー。
  • しまこさん。
    わたしもモス! というか近くにモスしかない(生協とくっついてる
    福山先生なんかいろいろ言ってるけどたぶんお経です。
    短歌、しまこさんいなかったら絶対、つくってないもん!
  • ふえ〜ん、しくしく。
  • 福山先生。
    泣かないで。これで涙、ふいて(写経用紙
  • あっ、なんか先生が定着してますが、僕はそんなに大層な人じゃないでござりまする( ;∀;)
  • 福山教授。
    しまこさんの最新のおはなし、わたしやあまくにさんのアプリで開けない現象が出てるんですが、お経のちからでなんとかならないでしょうか。
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